
プサンから1時間ぐらい北に行った梁山(ヤンサン)というところに通度寺(トンドサ)というお寺があります。このお寺は、本堂に仏像が無いことで知られています。仏像がない代わりに、仏舎利(お釈迦様の遺骨)を収めた石塔を拝みます。この石塔は外にあるので、本堂の壁の一部がガラスばりになっていて、石塔を拝むことが出来るようになっています。
このお寺には、去年の11月ごろ行ってきました。ちょうど紅葉のシーズンで、よかったですね。そのうえ、本堂の中には石塔を拝んでいる人たちがたくさんいたので、こんな風景を見られたのも幸運でした。
ここは、唐から仏舎利氏を持ち帰って慈蔵律師(チャジャン ユルサ)が646年に建立したお寺です。残念ながら、当時の木造建築物は残っていません。豊臣秀吉の文禄・慶長の役の際に焼かれてしまったそうです。各地のお寺の話を聞くと、同じようなことをよく聞きますが、聞くたびに複雑な気持ちになります。

