7月21日から24日の4日間、今年も<日韓田んぼの生き物調査交流会>が行われます。今回は韓国での開催で、忠清南道のホンソンという田舎街で行われます。
このホンソンには、プルム学校とい有機農業を地域ぐるみで行っている学校があります。日本からも訪問する人が多く、こんなブログも見つけました。
僕は一昨年の交流会に初めて参加し、田んぼの生き物調査を通して日本と韓国の中身がぎっしりとつまった交流が始まっているなという印象を受けました。2008年のラムサール条約の第10回の会議で<水田決議>が採択されましたが、お米を作り、同時に生物多様性も高くなり、山から里・川へ、里・川から海へという水の循環を湿地としての田んぼで実感しました。
今回は、東日本大震災で直接被害を受けた宮城や茨城の方々も参加する予定です。地震や津波、そして福島原発の被害から田んぼや農業を、どうやって立て直してくか、とても難しい問題に直面しています。農家、有機農業関係のNGO、生協のスタッフなど、さまざまな方が参加されますので、興味のある方はぜひお問い合わせください。
<<呼びかけ文>>
2011年第6回日韓田んぼの生き物調査交流会開催の案内
- 生命の地、田んぼへ行こう -
韓国で田んぼの生きもの調査が始まって5年目になります。生物多様性の聞危機と言われる時代に始まった、田んぼの生きもの調査は、環境に配慮した農業が、ヒトや自然を守り、私達の希望となることを確認してくれました。
2010年に日本のコウノトリの街、豊岡で開催された第5回田んぼの生きもの調査交流会は、地域を支える自然の力や環境政策の大切さを認識する機会となりました。これまで、5回にわたって行われた韓日田んぼの生きもの調査交流会は、韓国の生産者や消費者にとって環境農業が向かうべき方向について見直すきっかけになり、田んぼの生きもの調査が、農村の再生において重要な実践の一つとして認識されることになりました。今年、第6回目を迎える韓日田んぼの生きもの調査は、韓国で始めて生きもの調査が行われた洪城で行います。これまでの取り組みや、成果を確かめるとともに、これからの田んぼやヒトとの繋がりについて語り合う場を設けたいと考えています。
今回の田んぼの生きもの交流会では、まず生物多様性を育む稲作技術に取り組んでいる生産者、そして、田んぼの生きものや環境農業を知らせる調査活動、都市と農村を繋がる楽しい田んぼの変化。そして、田んぼの生きもの調査が持続可能な社会的実践になりうる方向について模索したいと考えています。環境や農業の発展のために日夜を問わず実践なさっておられる多くの方々にお会いできることを心より楽しみにしています。
◎問い合わせ先
「2011年第6回韓日田んぼの生き物調査交流会」 実行委員会
〒989-4302 宮城県大崎市大貫字荒屋敷29-1 NPO法人 田んぼ
TEL:0229-39-3212 FAX:0229-39-3212
E-mail npotambo★yahoo.co.jp