5月29日、ソウル光化門広場での学生デモ
いま、<半額授業料>をめぐって学生たちが連日のようにデモを行っていて、10日(金)には大規模な集会が予定されています。これに対して警察は集会とデモを禁止すると言っていて、もしかするトラブルが起きるかもしれません。
この<半額授業料>は与党のハンナラ党が4月下旬の地方補欠選挙のときに言ったスローガンで、学生たちはこの約束を守れと主張しているわけです。
僕も以前、韓国の大学で教えたことがあり、学生たちの授業料や生活については比較的間近で見たことがありますが、最近の授業料はめちゃくちゃ高いですね。年間で800万ウォンを超える大学もあり、物価を考えると日本以上の負担かもしれません。かつては、こどもの学費を出してくれる企業もかなりありましたが、IMFを過ぎたころから、このような恩恵はなくなり、家計を直撃しています。
奨学金制度も微々たるものなので、結局、銀行や貯蓄銀行(第2銀行、日本では何に当たるのかな)、カード会社などからの<授業料貸し出し>に頼ることになります。以前は、大学卒業後に就職ができたので、それから返せばよかったのですが、いま大学を出ても正社員になれる学生は1~2割しかいないので、卒業と同時に<信用不良者>になってしまうわけです。
新聞を見たら、こんな記事がありました。
대학생 신용불량자는 2007년 3785명에 불과했지만 2008년 1만250명으로 1만명을 넘어섰고, 2009년 2만2142명, 2010년 2만6097명, 올해 4월까지 3만57명으로 7.94배나 늘었다
(大学生の信用不良者は2007年に3785名に過ぎなかったのが、2008年に1万250名と1万名を超え、2009年には2万2142名、2010年2万6097名、今年の4月までで3万57名と7.94倍に膨れ上がった。)
今回の大学授業料の問題、今後も注目していきます。