コン・ユ 映画 「トガニ」予告編 PART1
実際にあった事件に基づいたコン・ジヨンの小説「トガニ」を映画化した作品で、いま、韓国中で一番話題の映画です。まだ見ていませんが、テレビでも連日のように報道されています。
事件は光州にあるろう学校で、教師たちが生徒たちに強姦や性的嫌がらせを行い、校長、教師、事務職員の6名が調査を受け、そのうち2名は告訴の取り下げや時効で不起訴処分となり、校長と教師1名は執行猶予付きの有罪判決が下されたという事件です。6名のうち1名は数ヵ月後に元の職場に復帰し、被害者の生徒を教えていたそうです。
校長たちは無罪と主張していると当時の弁護士は伝えていますが、このあたりは性犯罪のよくあるパターンでしょう。つまり、まったくの嘘をついているか、あるいは自分の行動が性犯罪であることを自覚していないかのどちらかのケースだと思います。
とくに、後者の場合が問題です。韓国の場合、日本よりスキンシップが多かったり、人と人との距離が近かったりするため、大人(加害者)は愛情表現(先生が生徒を愛するという意味で)のつもりで、スキンシップをして、だんだんそれがエスカレートしていく、あるいは無自覚になっていくというケースが多いように思います。
また、学校という閉鎖された空間で、先生という権力者が生徒たちを自分たちの所有物と考えるという場合もあるでしょう。この場合、何か問題が起きても、なかなか外部に情報が伝わらないという問題点も生じてきます。
ちょっと重い映画ですが、すでに観客100万人を突破しています。週末に見に行けたら、また報告しましょう。