韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

ソウル市長選挙のもたらしたもの

2011-10-28 01:30:10 | 韓国あれこれ

 昨日の書き込みは真面目すぎで、もうちょっといろんなことを思いつくまま書いておきます。

 やはり、一番実感するのは「民主主義のDNA」が続いているということですね。70年代の維新体制に反対する反独裁の闘い、79年のプサン・マサンでの民主化闘争、80年5月の光州民主化闘争、そして80年代中盤から90年代初頭にかけての民主化だけでなく、労働問題や環境問題、南北統一問題などさまざまな局面で「民主化のDNA」がきちんと残り、次の世代へと闘いのたすきが渡されているということを、今一度実感しました。

 じつはこの「民主主義のDNA」という言葉は、先日の両生類の日韓協同モニタリングでグリーン・コリアのソ局長が説明の中で使った言葉です。彼自身、80年代後半に高校卒業後、現場で働きながら労働運動を闘った経験の持ち主。「民主主義のDNA」を持っている人です(というか、「民主主義のDNA」があふれ出そうな人ですが)。

 次に感じたのが、既存の政党という<大組織>が魅力をなくし、人をひきつけることができなくなり、また社会の矛盾や問題を解決できなくなっているという現実です。それに対抗する形で新しい勢力が誕生しつつあるということです。特に韓国は、ITモバイル技術が発達し、かなりの多くの人たちが使っています。この状況を活用したネットワーク型の政治主体が今回の野党統一候補をつくり、当選させたということがいえます。

 ネットのなかでもいろいろあったようで、与党の女性候補のナ・ギョンウォンのばあい、肌のケアのため1年間で1億ウォンを使っているというニュースは、とても気になりましたね。1日平均27万ウォンで、このぐらいの料金を撮るところは、江南などではザラですよ。それより、これ受けようと思ったら、1時間ぐらいはかかるんじゃないかな。毎日、1時間以上を肌のケアに使うとは、まあ、大変ですね。(ちなみに、どうやら整形したようです。かつての写真がネットに流れていて、かなり直したことがわかります。

 いっぽうの、パク・ウォンスン市長。今回の選挙は補欠選挙なので、当選と同時に市長になります。今日は早速、市場によってから地下鉄で出勤をするという演出をしています。選挙戦でかなり疲労がたまっているんじゃないかな。これから、どんな手腕を見せるか、楽しみです。