韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

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ナクトンガン河口とポンハ村の有機農業~2016韓国エコ&スタデイツアー

2016-02-13 12:16:34 | 日韓環境情報センターの活動
2016年のエコ&スタデイツアーの第一弾、ナクトンガン河口とポンハ村の有機農業を紹介しましょう。

現地を訪問されたかたはご覧になったと思いますが、ナクトンガンの河口には長良川にあるのとそっくりな河口堰があります。これは、ナクトンガンの取水口に海水が入らないようにするためのものですが、この堰によって生物多様性が豊かな汽水域がなくなり、最近は毒素が含まれたアオコが大量に発生し、大きな問題になっています。
アオコに対しては、昨年、環境運動連合と合同で、日本から専門家を招請して調査を実施した結果、99%の処理をしてもWHO基準値の四倍以上の毒素が検出されました。
そのため、プサン市では来年度から試験的にゲートを開けて、海水流通を調査することになりました。このゲート開放は、日本の長良川河口堰や諫早湾干拓地調整池の水門開放に影響を与える可能性があります。日本で河川の生態系回復に努力されている皆さんにも、現場を見ていただきたいと思います。




一方、キメ市のポンハ村では有機稲作の取り組みが村ぐるみで行われ、年間600トンの米を生産、全部が消費者に渡っています。このような有機農業の定着は、近くのファポ川の生態系回復に繋がり、昨年3月には豊岡生まれのコウノトリがここで発見されました。
このようにノ•ムヒョン大統領の故郷のポンハ村は、韓国でも有数の有機農業村になりました。

ナクトンガン河口とポンハ村の有機農業のツアーに多くの皆さんの参加をお願いします。