北の方の国には色々伝統的なニットがあって、アイルランドのアランとかアイスランドのロピとかカナダのカウチンとかラトビアとかエストニアとか…本当にいろいろ技法がある中の、
イギリス・シェトランド諸島のフェア島に伝わる伝統的なニットがフェアアイルです。どこか哀調を帯びた色合いの模様です。
フェアアイルは大変細かい模様でそれだけでも無理があるのに、さらにカーディガンでもセーターでも輪に編んで(筒のように編んで)から、切りしろ(スティーク)の部分をざっくりと切り開いて前立てや袖をつける。そして最後に編み上ったら洗って干して、やっと仕上がり…。
それは無理でしょ…と思っていたら、なんとあの↑「黒ゆきこ」先生のニットカフェが近くのカルチャー教室で開かれているのを知って、早速受講を決めました。
ニットカフェというくらいで、何を編むかは自由。これはありがたい。(大体普通は教材が決まっていて別に欲しくもない物をつくったりするので)。
しかし自由ということは、材料も編み図も自分で調達です。
フェアアイルは、編んだ後で切ったり洗ったりするので、毛糸はシェトランドのフェアアイル用の糸がいいとのこと。日本では手に入りにくいので、日本ボーグ社「手作りタウン」でフェアアイル用の毛糸のセットを買ってみました。
上の写真のリストウォーマーが編みたかったので、↓この毛糸セットを買いました。
しかしこれは「毛糸セット」であって、「キット」ではないので、編み図はついていません。もちろん、『編み図は「毛糸だま〇〇号」を買ってください』、と断り書きはしてあったのですが…それにしても、今日日街の手芸屋さんだって毛糸を買えば編み図はくれるのに…。
「へー、そういう商売なさるんですかー 。(--)。」
「それに、ソック・ニッティングって、私は毛糸で靴下なんか編む予定ないし…」とぶつぶつ言ってましたが、編み図がないと始まらないので、仕方なく本も買いました。
それで何とか編めました。
フェアアイル用の毛糸で編んだら、最後にお湯と洗剤で洗います。
えっ!と思いましたが、左の一つだけを洗ってみました。洗う前はちょっとごわごわな手触りだったのが、乾いたら不思議なことにフワフワな手触りになりました。さすが!
次はもっと大物に挑戦する予定…フフッ。