先日のマトリョーシカ絵付け教室のあった日本ユーラシア協会で買った白木のマトリョーシカ、卵型です。
絵付け教室は思いのほか早く終わってしまって、そこで先生とお茶を飲みながらお話をする機会がありました。
先生(若いマトリョーシカ職人のデニス・コロトコフさん)は、絵付けの技術も磨いているけれど、将来は削りも自分で行いたいと、削り師(ろくろ)の修行もされているそうです。
それでうかがっていたら、やはり、マトリョーシカの上の部分は少し湿り気の残った材を削って作るそうで、それでいくつか上の部分を作ってから、完全に乾燥した材で下の部分を削り、上ときちっと合わせて仕上げるそうです。すると上が乾いていくのでしっかり締まるという具合です。
これは別のところで購入したものですが、↓この鉛筆マークは、作った時に、ここで合わせると合わせ目がぐるっと滑らかになるから、ここで合わせてねというマーク。作った人がつけるそうです。
また、ろくろで回転させながら最終的に上下合わせるので、摩擦で合わせ目が焦げるそうです↓。
あー、やっぱり一つ一つ全部手作りなんですねー。
卵型のは、普通のより難しいので、まだ、開かない最後のだけ作れるそうです。
それにしても、普通の白木マト5ピース(大きいのが11センチ)は日本では大体1200円で売っているけど、これ1200円で作れって言われても作れませんよねー、と通訳のお姉さんに話したら、それも訳してくれて、そう、あまり儲けの多くない仕事です…というお返事。
デニスさんの属している工房では削り師(ろくろひき)は大体女性で、しかも50代以降の人が多く、だから、自分がその技術を習得しようとしているそうです。
描くのも大変ですが、削るのはもっと難しいように思います。
ユーラシア協会で売っていたロシアのチョコレート。花の図柄もロシアの伝統的な柄です。
お茶の時間に出たチョコレート↓。バレエがモチーフ…激甘でした(^^;)。