私が幼児の頃、母が編んだレギンスを履いていました。母は毛糸で編んだ幼児用のパンツをレギンスと呼んでいました。
レギンスという単語はここ10年ほど衣料品売り場で見かけるようになりましたが、実は私にとってはものすごく古い言葉です。その昔(半世紀以上前)母が使っていた言葉で、その後誰からもその単語は聞かなかったので、これは今は使わない古い単語で、同様に母が使っていた「メリケン粉」や「ギヤマン」よりももっと範囲の狭い特殊な単語だと思っていました。メリケン粉やギヤマンは最近は使わないけどまあまあ普通の言葉、という感覚です。
それがここのところ聞こえてきたので、驚いていました。でもイントネーションが違います。母のは、ギのところだけ高くなってンスは下がります。今のはレと低く発音してギンスは高いまま。レギンス―と言っている感じで、網のネットとインターネットのネットくらい違います。
レギンスで検索すると、ウィキペディアに説明が出ていますが、下の方に米陸軍の兵隊の写真があるので、母の時代、占領軍の関係で入ってきた言葉かもしれないと思いました。
本を見ながら編んだ幼児用のレギンス↓人形に無理やり履かせたけど、
実際はこんな感じです。
ついでに同じフラックスK(ハマナカ)という糸で編んだポンチョ。↓(フラックスという糸は麻と綿の混紡で、もたもたしているうちに寒くなって、もう毛糸の季節です。)
これは、母ならマントと呼ぶだろうと思います。