6/13 10日間のツアーも後半に入りました。きょうは午前中アルハンブラ宮殿と庭を見学して、午後からバレンシアへ向かいます。
最もスペインらしい素敵なアンダルシア地方ともいよいよお別れです。
グラナダはイスラム勢力の最後の拠点で、王たちの暮らしたアルハンブラ宮殿は13世紀前半に着工、170年かけて完成、キリスト教徒の再征服運動にも最後まで持ちこたえ、1492年無血開城したそうです。
それにはこの城がとても気に入ったカスティーア王国の女王イサべルの思いがあったそうで、死後、この地に葬られることを望んで、トレドからすでに出来上がっていた石棺を運ばせたという説明もありました。
異国情緒あふれるとても魅惑的な街に映ったのでしょう。
ホテルから20分くらいで宮殿の駐車場に到着。朝一番の予約らしい。
通路を通って入口へ向かいます。案外緑が多いです。
手入れしています。スプリンクラーもたくさん設置、乾燥した土地で、緑を維持するのも一種の贅沢のようです。
紫のシモツケに似た花
一番奥、車両の門というところから入ります。
サンタマリア教会が出迎えてくれます。こちら当然、イスラムの滅んだ後に造られたもの。
イスラムの建造物を何日も見てきた眼には、シンプルでおとなしい印象です。
こちら16世紀に建てられたカルロス宮殿。ルネッサンス様式です。
この暑いスペインでは、重厚過ぎて、私の感性が悲鳴あげています。窓小さくて暑苦しいーーー!!
入ります。スペインではなくて、北欧みたいな感じ。
中庭です。イベントの準備しています。建物は美術館、博物館になっていてます。
猫
西端のアルカサバ。キリスト教軍から城を守るための砦。13世紀中ごろの建築で、一番古い建物。
上がると、テラスからアルバイシン地区が見えます。昨夜はあそこからこちらを見たのでした。
中庭には昔の建物の遺構があります。
一番高い堡塁に上がるとグラナダの街が一望できます。
城壁は三重になっています。ここで敵が来るのを見張っていたのでしょうか。
この宮殿には、遠くシェラネバダ山脈から水を引いてきたそうです。カルフォルニアにも同じ名前の山脈がありますが、こちらが本家。スペイン人が入植してつけたと思われます。
続いて宮殿へ行きます。
天井の寄木細工。今の技術では再現できないとのこと。
天井、壁、細かな細工の連続。
細かな模様はイスラムの宇宙観?それとも花咲き乱れる豊かな土地の再現?
漆喰細工のようです。
腰壁のタイルも細かなパーツを組み合わせている。
説明するガイドさん。
天井
うーむ、どこを見ていいのやら。と仰ぎ見る。
アラヤネスの中庭。水が何よりの贅沢。
回廊に花嫁が。日本風の前撮りではなく、商業写真のようでした。
アラヤヌスの中庭。こちらからの方がきれい。正面、コマレスの塔。
軽快で涼し気で、水を景色に取り入れるのが独特。
続いてライオンの中庭へ。
12匹のライオンが水盤を支えています。ヨーロッパではなくて、異国的。
中庭に面した夏の住居。天井の装飾が見事。
二姉妹の間。鍾乳石彫りと言うらしい。光をうまく取り入れて、装飾がよく見える。
楽しい時は短く、あっという間に歳とるけど、楽しい思い出は忘れないようにしよう。
いよいよ見学も終わり。回廊のようなところへ出ました。
お世話になったN川さんと。
毎日楽しく過ごしたツアーの皆さんと。女性は総勢6人、ここには5人しか写っていない。残念。
続いてヘラネリーフェの庭園へ
糸杉で囲って影を作っている。
東京からのツアーの人と一緒になった。飛行機で移動するとか。我が添乗員さん、飛行機よりバスで寝ていく方が楽。確かに。
花色々。花だって乾燥した土地では贅沢。
セイヨウマツムシソウ。日本のに比べて花期が長い。日本の園芸店で売っているのはこちら。
アセキアの中庭。
向こうに今見てきた宮殿が。
緑のトンネルをくぐって見学はおしまい。
細かな細工がいっぱいの不思議な宮殿でした。