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6/9 トレドの素敵なホテル

2016-06-21 | 炎熱のスペインを行く

暑すぎるマドリードとは早々にお別れして、午後7時、南へ約70キロのトレドへ向かいます。

川が見えてきました

さらにバスで20分、川沿いの丘に登ると、トレドの旧市街が見えます。

朝だと逆光になるので夕方の案内になったようです。夕方と言っても、もう午後7時45分です。まだまだ明るいヨーロッパの夏時間。

トレドはローマ帝国時代に開かれた街だそうです。ぐるりと取り囲むタホ川が、天然の要塞の役割果たしています。岩国城みたいなものですね。

遠くがよく見通せて、敵のようすがよく分かり、川があるので、敵を防ぎやすいという。いつの時代、どこの国でも考えることはよく似ているようです。

添乗員さんや皆さんが一人の私に気を遣ってくれて、写真撮ってくれました。ありがたいことであります。

邪魔にならないよう、足引っ張らないよう、おとなしくついていくばかりの私でございます。。。。。とは言え、やがて性格出てしまい、十二単を熱く語り、自分の体型をネタに笑いを取り・・・世界遺産のアルハンブラ宮殿遠景をマンションと勘違いするというバカなこともして、皆様の記憶の中に一人参加の変な人という記憶として定着したようです。

いゃあ、一人でツアーに参加するのも危険な技。

近景がまた面白い。日本で言うとホトケノザに似た草。こちらでは勢い良く、1mくらいに繁っています。

草むらに咲き残りの赤いケシ。これはヨーロッパ南部に自生する種類で、とても鮮やかな色をしています。

スペインではアマポーラ、フランスではコクリコと言うようです。2014年6月にフランス南西部を旅した時は、バスの車窓から燃えるような群落をいくつも見たのですが、写真撮れず、やっと願いがかないました。

与謝野晶子のこの歌

ああ皐月 仏蘭西の野は火の色す 君も雛罌粟 われも雛罌粟

はこのヒナゲシのことを歌っているらしいです。文学的に行き詰った夫、鉄幹に「洋行でもしていらっしゃい」とフランスに送り出し、半年後には追いかけて行きます。

ちょうど6月だったのでしょう。フランスの野は真っ赤なヒナゲシが咲き、晶子の高揚する心を代弁するようだったのかも。

当時は旧暦だから五月でいいんですよね。

アマポーラと言えば、その昔、ジュリーこと沢田研二氏が、紅白で「アマポーラ」と言う歌を歌っていましたね。最後に口だったか、ポケットだったかから出血する演出。スターもそろそろマンネリズムに差し掛かったころ。自分で、自分のスタイルを極端な形で模倣する。大いに流行ったものはその弊に陥りやすいのは、どの芸術の分野でも同じ。

それを自分で乗り越えるのは難しい。時代は貪欲で、常に新しいものを求めます。見慣れたスターではなく、違う別の人が新しいスタイルでさっそうと現れるのです。彼の場合は原田真二氏だったようで、あるテレビ番組の話でそんなことを私が勝手に思ったのです。

後ろからひたひたと追いかけてくるその足音。ご本人にはやるせなくも焦ることですが、世間とはそうしたもの。

花一つで長話陳謝。先へ進めます。

ホテルにつきました。AC HOTEL CIUDAD DE TOLEDO 外観ヨーロッパ的、でも中は清潔で機能的でした。四つ星ついてます。

この後もACホテルチェーンに泊まって、これがその最初。

小ぢんまりとしたホテルで川沿いにあります。


 

やっと夕食です。もう20時半になりました。 

野菜スープ。冷房で冷えた体に温かいスープがおいしい。

まだ明るくて、窓から旧都トレドが見えます。素晴らしいこのシチュエーション。ヨーロッパへ来ていることを実感。

小さなバッグは友達から頂きました。いつも旅のお供です。

豚肉をよく煮込んで、ジャガイモの上げたのを載せています。トマト味ではなくて、デミグラスソースだったような・・・記憶あいまい。

グラスの赤ワインを頼みました。3€とリーズナブル。コクがあって深みがあって、甘くなくて、つまりはスペインの土=風土の味。とてもおいしく頂きました。

ワイン一杯の中に、スペインの歴史が詰まっている。極東の老婆、感激。

瓶に入ったチョコレートムース。甘すぎて残す。


 

よく寝たような、眠れなかったような夜が明けて、昨日の暑さも一変、肌寒いです。私の部屋はベランダ付きで、外は駐車場です。6:49。

向こうは丘です。反対側の部屋の人はトレドが見えたことでしょう。

ツアーのマナーとして、自分の部屋からの眺めは言わない。いい悪いいろいろ、それも時の運。運命は黙って享受して、流していく。

これはロビーから。トレド旧市街が見えます。

朝ごはん。生ハム各種←おいしかった。手前はごろんとしたジャガイモ入りのスペイン風オムレツ←おいしかった。パンも固くて好きです。

リンゴは食べられずに戻す。

郷に入りてはその土地のものがおいしい。ハムなどはどのホテルもおいしく頂きました。結果として1キロ太って帰りました。


 

出発までの間、近くを散歩します。ホテルは町外れの道路沿いと言う場所です。

ホテル向かいのお宅の庭。横は山の斜面で、セメントを白く塗って花壇にしています。上は日本にもよくあるハランですが、斑入り。

下段はバラなど。日よけは暑さ除け。テーブルと椅子、向こうも階段上の花壇。寛げそうです。

日本で言うとオカメヅタ。

葉の切れ込みが深くてモミジみたいです。

家の前に周ります。お洒落でくつろげて、理想の庭ですね

大きな木は一本だけ、あとは鉢植えと椅子、テーブル。タイル多様はちょっとイスラム風。

うーん、おしゃれすぎる。木の根元にはおもちゃをお片付けしてます。

風通しが良くて木陰が涼しそうな庭。

集合住宅でしょうか。そしてその向こうはもう山です。

ホテルの窓にマンネングサの仲間。窓に映るツアーバス。

ホテルスタッフとドライバーさんが荷物積みこんでいます。6/10 7:45 そろそろ出発です。

今日はトレドを見て、ラマンチャ地方の風車、コルドバ見学のあとセビリアまで約490キロの移動です。

スペインは広い。

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6/9 マドリードは暑かった

2016-06-21 | 炎熱のスペインを行く

現地時間13:25 マドリッドの空港につき、早速観光です。

空港の外へ出ます。

タクシーはトヨタプリウス。がんばれ、トヨタ、がんばれ、ニツポン!!

大型バスに11人が乗って、まずスペイン広場を目指します。路線バスの停留所の温度表示が、45℃になっています。冗談かと思ったけど、そうでもなさそう。人は平気な顔して歩いています。

いゃあ、もう初めからびっくりです。こちらは10時間に8時間の飛行機の旅のあと、無事バルセロナまでたどり着き帰国できるのかと不安でいっぱい。何とも言えず体調悪い。

先ず着いたのはスペイン広場。ドンキホーテのブロンズ像の前に立ち、ポーズを一人一人とると、ガイドさんが写真写してくれます。

石とブロンズの照り返しで、くらくらするほどの暑さ。でも頑張って笑顔です。右側は順番待ちの方、すみません、消しました。

隣がスペイン王家の王宮です。現在はフランスブルボン家の血を引くフェリペ六世が当主とのことです。

ぐるっと回って門のところまで。ここは住まいではなく、儀式に使うと聞きました。案内なしで、各自で写真撮ります。

門の中にカメラを入れて写す。フランス風の端正な建物です。

乗合観光バスのようです。マドリードシティツアー、フラメンコの広告も入ってます。

王宮の東にある、フェリペ四世の騎馬像です。17世紀、スペインハプスブルク家の王で、このころからスペインはかつての栄光を失っていくらしい。子供の代で、スペインハプスブルク家は断絶。

午後三時ころ、スペインで一番熱い時間帯。公園の芝生からペットの(多分犬の)排泄物の匂いが折からの熱気でもうわ~と立ち上ってくる。

木陰だけが涼しくて心地いい。このあと徒歩で、JTB御用達の土産物店へ。スカーフやバッグやいろいろと。

首は一つ、腕は二本、私はもうこれ以上何もいらないです。隅で椅子に座り冷たい水を飲む。

しかしまあ、暑いなあ~が感想。

続いてバスでプラド美術館へ移動。こちら正面玄関。

団体客専用入口へ向かいます。

こちらです。

館内撮影禁止。ホールのこれだけはOK

ベラスケスの大作、ラス・メニーナス エルグレコのいろいろ、ゴヤなどを見ましたが、印象派以降の絵は見ませんでした。たぶんないのではないかと思います。

ベラスケスに感動しましたが、なんとなく大塚美術館にいるみたいな気分でありました。いけませんね、三月に行ったばかりで、まだ記憶が鮮明。

先に見るんじゃなかった。

スペインのパトカーはシックな色合い。

このあと、その日のうちにマドリード南へ約70キロのトレドにバスで向かいます。

古代ローマの時代に開かれた都市で約千年間、首都でもありました。慶長の少年遣欧使節もトレドへ行ったそうで、日本で言うと京都みたいなところのようです。

スペインをたった一日だけ観光するとしたら、トレドと言われるほどの素晴らしい街らしいですが、さて、どんな景色が待っているでしょうか。

それはいずれまた。

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