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春の空に雲一つ

2020-03-20 | 随想

本日11時からの葬儀に参列。

今は花が余っているのか、ピンクや赤の華やかな花がたくさんお供えされていて、それを次々お棺に入れる。

私は大きなガーベラの、ピンクをお顔に一番近いところへ置いた。

元は夫の高校の同級生とその奥様、昔もよくお付き合いしてその後中断、この五年くらいは四人で一緒に山歩きをした。はじめは年に二度、最近では二か月に一度、四人で出かけていた。

最後が年末の大竹の山。2月に再入院して、そこからは進行が速かったそうです。

両足を手術たことがあったとのことで、下山が特に難しそうだったけど、決して弱音を吐かず、黙々と歩いていたのはお人柄でしょう。山では性格がもろに出ますもんね。

私は山でも下界でも、「うるさいわね、いちいち指図して」と夫に逆らう人。彼女がご主人に逆らう姿、一度も見ていない。ご主人も奥様をいたわる。我が家と大違い。

どの山でも、男二人がさっさと下山するので、女同士ゆっくり下りていた。

その時二人で話していたのはたわいもないこと。子供や孫のこと、自分の昔のこと。でもそのたわいのない会話こそが、宝物だと今ならわかる。ずっと一緒に遊べると思っていたのに。

最後にお棺に花を手向けるとき、ご主人がずっと顔を見ておられた。その姿を見るうち、私は、45年くらい前、広島駅へ新婚旅行のお見送りに行った時のことを思い出していた。私たちが25歳くらいで、奥様は22歳くらい。

あれから長い年月が経った。みんな、あんなに若かったのに、こうして一人ずついなくなっていく。。。。

出棺の時、川の向こうの青空の低いところに小さな雲が、ぽっかりと浮かんでいた。

「あんなところに雲がひとつだけある」と夫に話し、それからお見送りして、駐車場へ戻る時、「もう雲がなくなった」と今度は夫が。

私は探さなかった。

常日頃、眼鏡、財布、鍵などなど何かしら探している人なので、雲だってぽっかりと出てくると思うけど、急に消えたのならそれでもいいなあと思った。

あの雲が**さんで、空の上から私たちにお別れ言っていた・・・と、メルヘンには流れない私ですが、そう思いたい気持ちもあった。

また落ち着いたら一緒に山歩きしたいと思う。私はもう行かない方がいいかなとは思うけど、どうなんでしょうか。まあ、成り行きで。

喪主あいさつがよかった。私の時もいい挨拶してねと夫に頼んだ。

本日の決意3つ

遺影用の笑顔の写真撮っておく。

個人の思い出の写真を見る場面がよかった。どれも笑顔で家族や友達と。私も10枚くらい、いい写真探しておく

要らないもの捨てる。一日一時間、捨てるものをより出す。

以上の三つです。ため込んだあれこれ、もう使わないと思うので。

 

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