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「芥川賞の偏差値」 古谷野 敦

2020-03-04 | 読書

読む本が無くなって公民館で借りてきた。あまり期待してなかったけど、これがたいそう面白かった。

1935年から2016年まで、芥川賞の歴代受賞作を簡潔に解説、併せて偏差値を付けようという試み。もちろん小説はいろいろな読み方していいけれど、あくまでも著者の物差しで測った偏差値ということである。

芥川賞は直木賞と並んで日本で最も有名な文学賞、新人の書く短編に授けられる賞である。この時点で81年、今年で85年になる息の長い賞を通覧すると、私が思っていた以上に文学作品は時代の影響を受けているということ。

もう一つは審査委員の作家たちが、新しい書き手を見出し、よりよい文学がこの国に根付くよう、頑張ってきたのだなあと。

著者は東大で比較文学の学位を取り、大阪大学の助教授ののち文筆業へと転じ、芥川賞の候補にもなったとこの本に中にはある。

文章は簡潔明瞭、快刀乱麻。世上いいと言われる作家、作品にも痛快なほどの言い方でダメだしする。

芥川賞はいかにもうまいように書いて退屈なのがいいそうで。皮肉を込めての意見でしょうが言い当てている。笑った。

なんか、よく本を読んでいる人と楽しく文学を語り合った後のような心地よさ。文壇のゴシップも満載。美男美女とそうでない場合、書くものも違っていたり、という指摘も面白かった。

高評価は村田沙耶加、李良枝、高橋揆一郎の偏差値72、25つけられた作家も一人。大体が辛口である。

サヨクという言葉をタイトルに使って華々しくデビューした某男性作家、4人も愛人いたなんて、文章書けて顔がいいと持てるんですね。文章書けるということは相手に応じて、場面に応じて一番適切な口説き言葉が簡単に出てくるということですもんね。

昔の知り合い、「****は殴ってやろうかと思うくらい男前」と言っていた。ヲイヲイ、相手がいくら男前でも殴ったらいかんがな。

というようなことも思い出して、なかなかに楽しい本でした。でも文学に興味ない人にはそう楽しくないことでしょう。

本日は紀伊国屋まで歩いて「ベニシアと正」という本、見に行った。写真がきれいで見ごたえあったけど、1,800円の消費税と高いので斜め読みして帰宅。

本は高いし、いちいち買っていては家が狭くなるし、捨てるのも気が引けるしで、最近は借りたり、安い中古の本をアマゾンで。

若いころの本、まだ捨てきれずにいるけれど、本を置いた部屋で寝るととても息苦しい。ずらりと並んだ背表紙を見るとうっとうしいのです。

ということで、この本は久々に楽しく読めました。


ドンキのごみ袋。楽しい~

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ひな祭りの集まり

2020-03-04 | 日記

昨日は近所の方二人に来ていただいて、我が家でミニひな祭りを。

こういうご時世なのでとお断りして、お茶、干菓子、コーヒーのみ。

ても明るい陽の光が入る午前中に、ゆっくり話ができてよかった。

手編みの袋入りキャンデー、春仕様のタルトは愛媛名物。餡にユズが入ってます。

おいしかった。

また来年、と言って解散。

人形見ておしゃべりして心が和んで、安上がりの遊びでした。


PCR検査をなるだけ受けられるよう努力するとか、なんかそんな答弁ですよね。

日本の今の検査体制、絶対におかしい。

どう考えても、国民に検査受けさせたくないと考えているとしか見えない。

なぜならば、医師が検査相当と判断しても、保健所だったか、感染研究所の下部機関だったか、帰国者何とかセンターとかに申請して許可が下りないと検査できないなんて、これは医療への国家介入と違いますか。

ほかのどんな検査だって、いちいち国の機関に伺ってない筈。それは医師の裁量範囲。そうしないと医療が成り立たない。

データが欲しいなら、数ならば各地の医師会通じて集めれば済むこと。詳しいことはやがて学会で公になることでしょう。それを一元的に管理したいのは、未知のウィルスの情報を秘匿したいと考えているんでしょうか。

感染病研究所(名前はうろ覚えだけど、とにかく国の機関)は、中国で戦争中に作戦の一つとして、病原菌ばらまいたり、感染させた中国人を生きたままで解剖したりした731部隊の人間が中心になって戦後作った国の機関。

彼らが戦争犯罪に問われなかったのは、データをアメリカに渡した見返りと言われていたんじゃないですか?そんなことをどこかで読んだ記憶があります。

今回の検査抑制で見えてくるのは、未知の感染症のデータを独占したいという思惑・・・かなと素人ながらに愚考するわけです。患者さんの治療のためならデータは民間と広く共有すればいいのですが、その生来の体質から、秘匿して何かの時に使おうと。何か・・・それはわかりませんが、悪い想像が膨らみます。

要するに国民の健康なんてどうでもいいんですよね。検査しないと患者数も増えない、感染は大したことないってアピールしてオリンピック強行するつもりですね。自分の名誉のため?そんなもん、非常時に優先順位はずっと低いはず。なんか、国民には分からないお金に関するダーティなこともあるんでしょうか。

自分がもしかかったとしても、高熱が続かないと検査してもらえない。診断が確定しない。病院にもすぐに入れず、若くないので最悪死ぬかもしれない。それまでに周りの大切な人に感染させるかもしれない。

みんな疑心暗鬼になり、せめてマスクしてるのかなと。

本当のところ、いったいどけれだけ感染者がいるのか。考えると怖いです。

えらそげに言って申し訳ありませんが、頭悪い人間はせめて正直でないと人に迷惑かけるだけ。一番危ないのがそんな人間が権力を持つこと。

地元では、官邸が強引に擁立した候補の選挙違反捜査が進みつつあります。本丸まで行くのか、それを防ぐために自分の言うこと聞く検事長を定年延長したのかと勘繰ります。

法の解釈もその時の都合でどうにでもするなんて、法治国家の体をなしていません。

たかが感染症でこうなんだから、次の大地震でどうなることやら。


ひな祭りで穏やかに過ごしたはずが、ものすごく腹立ってものすごく怖い。国はもっと本腰入れて対策してもらいたい。文科大臣が小中学生の感染者数知らないなんて、この国はもう完全に終わっている・・・・・

コメント (2)
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