しばらく積読していた本、3年前ぐらいに宮本常一の本をまとめ買いしてたうちの一冊です。
宮本常一さんは1907年山口県周防大島生まれ 民俗学者、全国を徹底してまわり歩き生活実態に密着した研究が
のちに宮本民俗学といわれる領域を開拓した。
宮本さの本は地域に住んでる人にたいする暖かいまなざしをもとにフィールドワークをされているのがよくわかります。
この山にいきる人々は・・・・
山には「塩の道」もあれば「カッタイ道」もあり、*カッタイて聞いたことがない言葉でしたが、四国の山道で
ハンセン氏病にかかった人が表の道を歩かずに山の中の道をあるいていたということです・・・そんないわれの道があるとは・・
サンカ、木地屋、マタギ、杣人、焼き畑農業者、鉱山師、炭焼き、修験者、落人の末裔
さまざまな漂泊民が生活をしていた。
決まった家ももたずその時その場所で小屋を建て生活するものや、米のない生活が大半の山の民でもあるが落人は米作をしていたとか・・・
いずれにしても厳しい生活環境であった、またそのような生活をせざるを得ない環境でもあった。
今はもう大きく様変わりをしているが失われていくもうひとつの非常民の姿を記録した本
今まで自分が考えたいた山の仕事の生活とはまったく次元が違うという事がよくわかった・・・・