網野善彦を知ったのは、会社で定期的に開かれるリベラルアーツセミナーで
三浦先生の講義の時に薦められたのが網野善彦と宮本常一でした。
読んで見ると結構目から鱗という感じで歴史の新たな発見が多々あった。
歴史は通説は小説からつくられることが多い
やはり歴史は学術的に冷静な目で見ていくことが正しいのではないかと思います。
日本とは何か・・・漠然としたテーマですが
日本が地球上に初めて姿を見せるのは、ヤマトの支配者たち、壬申の乱に勝利した
天武の朝廷が倭国から日本国に国名を変えたときであった。
681年飛鳥浄御原令で天皇の称号とともに、日本という国号が公式に定められた。
この時に大王という称号が天皇に変わった、この以前は天皇という称号はないのにも関わらず天皇という称号をつかってることが見逃されている。
話が少しずれるが、椎名林檎の歌でワールドカップの応援歌で純粋たる一つの血が・・・とかいう歌があったが・・これが一般的に何も考えない認識だろうと思うけど
日本は単一民族だという考えを多くの人がもっているが・・国の成り立ちから見て日本は他民族国家だといえる。
古くは熊襲 蝦夷 また東日本の国の中にも他民族が存在するし、東北以北の蝦夷でも一つではない、いわゆるヤマトの国の周辺でも他民族はいるし、朝鮮半島からの帰化人は多数九州やヤマトに根ついているその数数十万から120万人とまでわれている、そのような他民族間での交流があり今の日本人があると考えていいと思う。
この本は日本の成り立ちを考える学術的に切り込んだ本で講談社学術文庫日本の歴史シリーズの最初の00巻の特別寄稿です。
第一章 日本論の現在
第二章 アジア大陸東辺の懸け橋・・日本列島の実像
第三章 列島社会と日本国
第四章 瑞穂の国日本の虚像
第五章 日本論の展望
なかなか読み応えのある本でした・・・・