KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC.登山部第二班 2018.08.01 伊予富士断念そして迷走

2018年08月02日 | 四国の山
今週の登山部は二班に分かれての活動となりました。

一班の4名は恒例の松山の講演会に参加するため、その前に『皿ケ嶺』を登山。

二班の7名は来週に控えた『八甲田山』遠征を前に、

直前の調整と言う事で、軽く『瓶ケ森林道』側から『伊予富士』

目指すことになりました。時間的には余裕があるので、下山後は今、

カローラスポーツのCMの舞台となっている瓶ケ森林道をドライブします。

天気予報は一日中晴れマーク!絶好の登山・ドライブ日和に期待が膨らみます。


前日の夕方に完全復活を果たしたサザエさんからメッセージが届きました。

『急ですが人数に余裕があるなら1名参加をお願いします』と。

『まだ余裕がるので、どうぞどうぞ!』と返すと

『うちのお嬢様をよろしくお願いします!』と返ってきました。

どうやらサザエさん本人ではなく、『魔戸の滝』の時に初参加した、Iさんが参加したいとのとこでした。


今日は集合場所までお嬢様二人をピックアップしていきます。

さっそくコアラお嬢様がお嬢様2号に何やら語っています。

お嬢様   : 『最初に言っとくけど、WOCは年功序列やから!』

お嬢様2号 : 『???』

お嬢様   : 『車の着座で三人並んだときは、一番若い人が真ん中に座るという決まりがあるん!』

お嬢様2号 : 『そうなんですね!了解しました!』

今まで一番若くていつも真ん中の席で揺れる身体に苦労していたお嬢様が、今回年下の参加で

先輩面してうれしそうに話をしています。そんな会話を聞きながら、

(一番若い言うてもな・・・・・50を過ぎたおばちゃん二人が・・・・)と心の中で

思いながら決して口に出すことはせず、執事は運転を続けました。


西条ICを降り途中のコンビニでは、お嬢様が瓶ケ森林道のドライブで飲もうと

今日はビールを冷やしてきたというのを聞いたMさんが、『私も!』といって

ビールを買いました。そして冷やしたスポーツ飲料と一緒に新聞紙に巻いて

嬉しそうにザックに詰め込んでいます。(この時はまだルンルン気分のメンバーでした・・・・)



国道194号線を南に走せると

車中から見える山の峰々には重く雲がのしかかっているのが見えました。

『トンネルを抜けるとそこは・・・』と言いながら寒風山トンネルを抜けると曇り空が一転、

青空になっているのに期待していたのですが、トンネルを抜けても相変わらずの曇天。

さらに一の谷の館から寒風茶屋への林道では路面が濡れているではありませんか!

寒風茶屋でトイレ休憩をしているとトレラン姿の人が登山口を降りてきました。

伊予富士まで行ったけれども、ガスで何も見えなかったとのこと・・・・。

(;´Д`)

わずかな期待を胸に、瓶ケ森林道を西に車を走らせますが、どんどん霧が濃くなるばかり

その内に雨が降り始めました。




本来なら林道登山口辺りからはCMの景色の通り、瓶ケ森林道の全景が見渡せるはずだったのが

『一寸先も霧』の状態です。

先週の山から戻ってザックを干した後、今日の天気予報を信じ切って

雨具もスパッツも詰めるのがめんどくさくなって、今日は雨用の装備は持ってきていません。

他のメンバーもそれに近い状態だったし、笹原の今日のコースはこの霧の中では

全く面白味がなく、逆に苦行になりそうなので、相談の結果伊予富士登山は諦めました。


仕方がないのでそのまま林道ドライブで瓶ケ森方面へ!

相変わらず霧は流れず車の速度も落としての運転が続きます。Mさんは青空の下での爽快ドライブでの

ビールを諦め、薄暗い霧の中でビールを飲み始めました。

『こんなこともあるんやな~』

『セニョさんも今日は4か月ぶりに山に登れているから、呪いは溶けているはずなんやけどな~』

などと言いながら『よさこい峠』まで来ました。

ここから林道を引き返すのも、長沢へと降りて行くのも時間的には変わらないので、

峠から長沢ダムへと降りて行くことにしました。

よさこい峠からの県道40号線も先ほどまでの瓶ケ森林道と同じように、

曲がりくねった道が続いて行きます。先ほどまでビールを飲んでいたMさんが次第に無口になり

目を閉じています。どうやらビールに酔ったのではなく車に酔ってきたようです。

途中には『大瀧の滝』(おおたびのたき)の展望台がありました。

もう30年近く前に冬に訪れた時は、この滝は凍結して氷瀑となっていたのを思い出しました。








大瀧の滝で休憩した後、さらに細い道を下って行くと突然道を塞ぐコーンが!



なんと道路工事のための通行時間制限!



警備員のおじさんがいたのでダメ元で

『通れんのかな?』と聞いてみると、『数分違いやったのにな~』と。

『以前に他のところであった工事の時は通らせてくれたんやけどな』と粘ってみても

どうしても通らせてくれないとのことです。

これもセニョさんの呪いか?



仕方がないので時間待ちをする間、ここで昼食にすることにしました。




私は今日もこのところハマっている蕎麦大盛!




車の中でこれも恒例となった歯磨きをしたお嬢様が、口を濯ごうと車の外へ出てきたのを見て

執事  :  『きたないな~』 と言うと

お嬢様 :  『何が汚いん!歯を磨かん方がよっぽど汚いわ!』と

さらに

お嬢様 :  『おまけにたばこは吸うわ、酒は飲むわ、顔は皺だらけやわ!』

とたたみかける様にして・・・・・お嬢様、何もそこまで言わなくても (T_T)




さてさて、このまま帰っても本当に車で走っただけになるので、どこか立ち寄れる場所はないかと思案。

そしてふと思いついたのが以前に麺法師さんが是非行きたいと言っていた『にこ渕』

『秋ぐらいにどこかの登山と絡めて出かけましょう』と約束していたのに、麺法師さんのいない間に

出かけるのは気が引けますが、ここは背に腹はかえられません!

後ろ髪をひかれる思いで国道194号線に出て、10分ほど南に走り『にこ渕』への林道に入ると

『にこ渕歩道通行止』の看板が!嫌な予感がしますが、

歩道の工事くらいなら、そこは登山部!・・・・・・と思いながら向かうと、ここにも警備員の人が!

『すみません!にこ渕へは降りられませんよ!』




これは絶対『麺法師さんの呪いや!』

いやいや抜け駆けをしようとした私が悪いんです。

(工事は8月中位の事なので、ごめんなさい!にこ渕には秋に絶対麺法師さんと一緒に来ますから!)





助手席にいた山さんが一班のセニョさんに電話を入れると、松山は青空が広がっているとのこと。

一班の様子です!

竜神平



4か月ぶりのセニョさんのバンザイ!



恒例の自撮りでポーズ!



それを聞いて二回続けての通行止めにあった二班のメンバーのテンションは・・・・・。

『二度あることは三度あるやから、絶対最後に何かあるかもしれんな!』と今日の不運を呪いながら

194号を戻って行きます。

『大橋貯水池』を右手に見ながら車を走らせると、途中に『木の根の森』

渡るつり橋が掛けられています。向こう岸へとひとまず渡ってみることに。

このつり橋、結構高さもあって揺れるのですが、足元が安全だと言う事で

高所恐怖症の山さんも渡って行っています。




折り返しでIさんが山さんを怖がらせようと追いかけて行きますが、逃げる山さんに追いつけません!

お陰でつり橋は『揺れるは揺れる!』

後ろからついて行った私が、何だか酔ったような気分になってきました。




反対になぜが先ほどまでぐったりしていたMさんが、急に復活してきました。




今日はここで3週続けてのWOC登山部の記録を更新しました。

それは一日の歩行距離がほぼこのつり橋の200m(往復)という記録です。


つり橋からは山さんの提案で新居浜にある『みんなのコーヒー』に立ち寄ることにしました。

その前に寒風山トンネルを越えた西条市側で、お嬢様が『名水』を汲んでらっしゃいます。

トンネルを抜けて直ぐにある麺法師さんお勧めの名水ではなく

この場所の名水でないとダメだというお嬢様。しかも3カ所ある汲み口の一番北側にある汲み口で

ないとダメだとおっしゃります。さすがお嬢様です。こだわりが半端ないです! ( ゚Д゚)

そして大きなペットボトルに二本も入れた手提げ袋を持ってお嬢様が

『あ~重たい!』と宣っています。

自分はか弱いので、車の後部座席にはよう持ち上げられないとアピールしてきますが、

そこは『硝子の腰』の執事は、前々回のちち山から下りて来た時に

ギックリ腰気味になっているので、聞こえないふりをして無視をしていると

お嬢様2号が力強く持ち上げて、苦にせず後部座席に運んでくれました。

『ありがとうございますお嬢様2号。今度からサザエさんと交代して、

私はお嬢様2号の執事となります!』 のでサザエさんよろしくお願いいたします!

(えっ!お断りしますって。先日、山さんにもお願いしたら荷が重すぎると断られました。

私はずっとコアラお嬢様の執事でしょうか?・・・・ト・ホ・ホ・・・・・!)




その後、西条市から新居浜市内に入り市内を抜けようとした時に道を間違え、

スマホを見ながら元の道に戻ろうと左折をすると、

『な・な・なんと!今日三回目の通行止め!』







メンバー全員、もう笑うしかないです!

『二度あることは三度ある』 昔からの言い伝えはさすがです。

前日に自分は参加できないのに、お嬢様2号の為に連絡をとってくれたサザエさんが、

お嬢様2号に何度も『感謝しろよ・感謝しろよ』と恨めしそうにメッセージを送ってきたと言います。

ひょっとすると、そのサザエさんの呪い!かもしれません。



新居浜市の東の端に、『みんなのコーヒー』は海沿いの県道13号線から

海側に少しだけ北側に入った場所にありました。

黒い壁に白い鋼板の屋根の平屋のこじんまりとした可愛らしいお店。

店内に入ると入り口と反対側は大きな掃き出しの窓から、向かいの大島と青い海が見えます。







さっそく山さんのお勧めのコーヒーアイスクリームとブレンドコーヒーを注文しました。










瓶ケ森林道で24度だった気温がやはり平野部に下りてくると、

その温度差に余計な暑さを感じていた中、

涼しい店内で美味しいコーヒーを飲みながら、まったりとした時間を過ごしました。

コーヒーを飲み終わり目の前の防波堤まで出てみると、青空が広がっていました。













今回の山の天気は先日の迷走した台風12号の影響が残っていたのかもしれません。

そのお陰で、同じように山の中を迷走した登山部二班でしたが、

300㎞近くも運転してくれたIRIBITOさんには本当にお気の毒でしたが、

こんな日もあっていい思い出と経験になりました。

そして昔山の会の人が『弁当忘れても雨具は忘れるな!』と言ったのを思い出し、

胸にまた刻んだ一日でした。