お盆に直撃となった台風10号の『クローサ』は当初超大型台風と騒がれ、
注目されたものの日本に上陸する頃には大型台風に変わり、幸いにして県内は大きな被害は出ずに通過しました。
ただその後の天気がイマイチの空がずっと続いています。先週に続いて今週の水曜日も晴れマークは出ず雨マーク。
予定していた『二ツ岳』は諦めて、天候が急変しても安全な『皿ケ嶺』を歩く事にしました。
先週はゆうちゃんと二人だけだったのに、今週は雨にもかかわらず意外と参加する人が多く、
お久しぶりのIRIBITOさんを含めて8人のメンバーとなりました。これも久しぶりのフレンディ号で出発です!
高速を走っている頃にはそうでもなかった雨脚も、川内ICを下りる頃には本降りになってきました。
登山口となる『上林森林公園』には予想通り人影はなく、駐車場の横にある避難小屋でカッパを着こみます。
まずは『風穴』への道を登って行きます。
雨に誘われてヤマミミズが舗装路まで飛び出してきています。
風穴では夏場のこの時期なら冷気が立ち上っているのですが気温も低いのか、神秘的な霧も今日は発生していません。
柵で囲われた石積みの大きな穴が風穴とよく間違われるのですが、やっさんとあっちゃんが立っている後ろ、麺法師さんが指さす岩が風穴です。
風穴から登山道へと登って行きます。ここから『竜神平』までは勾配も緩い綴ら折れの道が続いて行きます。
道の途中で最初に現れるのが上が平らになった大岩。上から転がってきたのか元からこの場所にあるのか、大きなテーブル岩です。
ハガクレツリフネ
ギンバイソウ
道の両側に笹が出始めると竜神平が近づいてきたのが判ります。次第に雨脚が強くなってきました。
道が急な場所ではその上を水が流れ至るところで水だまりができています。
『冠水!』と言いながら、水だまりを避けてその脇を歩きます。
ほどなく竜神平に到着。樹林帯の中から遮る木々のなくなった湿原では横殴りの雨風が吹いています。
ハンカイソウ
ここまで約1時間。『愛媛大学竜神平小屋』で一服して、更に山頂を目指して歩きます。
ヒメキンミズヒキ
トチバナニンジン
アキノタムラソウ
ヒカゲミツバ
竜神平からも歩きやすい道が続いて行きます。再び樹林帯の中へ入って先ほどまでの風雨も弱まって
いつものようにおしゃべりしながら歩く余裕が出てきました。ルリちゃんも楽しそうにおしゃべりしながら後ろを歩いてきます。
大きな倒木もくぐって、滑りやすい根っこの急な斜面も登って快調に進んでいきます。
竜神平から30分ほどで『皿ケ嶺』山頂に着きました。いつもなら南側に広がる眺望も今日は霧の中。
今日は山頂も記念撮影をして直ぐに引き返します。『引地』への周回しての下山路もあるのですが、
途中で急な場所もあるので今日は安全第一で往路を戻って行くことにします。
竜神平に着くころにはほとんど雨も止んでいました。
竜神平からは森の中の道。雨上がりの瑞々しい緑の中を歩いて行きます。往路では傘に隠れて気づかなかった大木にも目が行きます。
モミジガサ
重信川とその横のゴルフ場も薄くですが見え始めました。
『おっ!トトロ岩!』
膝の調子が悪く下りはいつも遅れがちになるコアラさんも、今日ぐらいの道なら皆さんと一緒に降りてきました。
朝には見えなかった風穴からは少しだけ霧がでて、冷気も感じることができました。
柵の中にはヒマラヤケシが咲いていました。
駐車場の横のベンチでお昼ご飯にします。
今日は時間も早いので『白糸の滝』に寄ってみることにします。
雨も上がり道の途中には上林地区の棚田ののどかな里の景色が広がっています。
白糸の滝では沢に沿って遊歩道と小滝が続いています。沢に掛けられた階段を登り橋を渡って上へ上へと歩いて行きます。
雨が続いていたので沢には結構な量の水が流れています。お昼ご飯を食べて登山は終了した気分の足に、意外とこの登坂が堪えます。
水の音も次第に大きくなっていきます。小滝でも意外と見ごたえがあります。
沢の最上部では轟音をたてて二段になった滝が流れ落ちていました。白糸の滝を!と思ってきたらうれしい予想を裏切る豪快さです。
雨が降るとどうしても出かけるのが億劫になりますが、少しでも歩こうと出かけた皿ケ嶺は、久しぶりのカッパを着ての山行となりましたが、
登山口にトイレや小屋があるのは助かりました。
9月に入ると秋も目の前。山も歩きやすいいい季節になってきます。お空の神様、そろそろ意地悪もやめてくださいね!
※花の名前は全く自信がありません、間違えていたらご了承ください。