KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

さぬき里山倶楽部2019.12.04 屋島

2019年12月05日 | 香川の里山


先月REIKOさんから『今年の忘年登山と忘年会は水曜日に開催します!』とLINEがきました。

毎年、日曜日に開催していた忘年登山と忘年会には昼間の登山には参加できず、夜の忘年会だけ参加していたのを

今年はわざわざわ私の休みに合わせて開催してくれるというので、即、『参加します!』と返信しました。

登山はの方は屋島を歩くというので、私の得意とするホームマウンテン。

『こんなコースはいかがでしょう!』と提案しました。

メンバーはえ~ちゃん・むらくもさん・エントツ山さん・Kamatamaさん・とんちゃん・ピオーネさんとREIKOさん

総勢8名。エントツ山さんが来るなら、出来るだけ舗装された遊歩道を歩かずに屋島を周回できるルートを選んで、歩く事に。


屋島神社に10時に集合して顔合わせ。私からすると山歩きの先輩ばかり、このメンバーで歩けるのがワクワクします。

先ずは石段を登って屋島神社に参拝。見上げると冠ケ嶽の岩肌。振り返ると高松の市街地が広がり、

とてもいいロケーションの神社です。







いつものように本殿の脇から山の中へ入って行きます。猪避けの柵の中へ入り、ウバメガシの小さな落ち葉の積もる

森の中をしばらくは赤テープに従って登って行きます。







神社から冠ケ嶽の直下まではほぼ直登。次第に傾斜もきつくなってきます。ウバメガシの落ち葉が足を滑らせます。

木々に掴まりながら息を切らせ、汗を拭きふき登って行きます。エントツ山さんは初めて歩く道。

『なかなかいい雰囲気やな~!』と言っています。

『そりゃ~遊歩道歩きばかりでは絶対エントツ山さんが文句を言うと思って、ちゃんとチョイスしてますがな!』

『まだ登るんかな~!』みたいな顔をしているKamtamaさん。








スタートして直ぐ暖機運転せずのこの急登は、いつ登ってもなかなかキツイ道です。やっと冠ケ嶽の直下に着き、

少し間の開いた後続を待つ間、右に折れて登ってみると、眼下に眺望が広がっています。

『お~絶景じゃ~!』とむらくもさん。







後続を待って反対の岩壁の下の土溜まりを歩いて行きます。みなさんこの大岩壁に感心しながら歩いています。

いつもながら高松市内にあって、ここは本当に別世界です。







しだいに岩壁の高低差がなくなり最後に岩の上を登って山上の遊歩道へ飛び出します。

岩の上からは西尾根のきれいな紅葉した木々の山肌と高松の港湾。

何故かエントツ山さんがお遍路さんに見えてしまいます。










冠ケ嶽からは東に五剣山から西は高松市内が見渡せます。曇り空の下吹き上げてくる風が冷たく、

先ほどの登りで掻いた汗で直ぐに寒くなり、上着を一枚着込みます。










冠ケ嶽でしばらく眺望を楽しんだ後、遊歩道を引き返し屋島ケーブル山上駅へと歩いて行きます。

廃止となってしばらく経つ山上駅の駅舎の周りは静まり返り、代わりに鮮やかなモミジの彩が迎えてくれました。

時折雲の間から青空が顔を覗かせ、女性陣は感嘆しながら写真を撮っています。

『今年一番の紅葉かもしれん!』とREIKOさん。













山上駅から山頂遊歩道を歩き、道の脇に少し入った場所にある三角点で『ハ~イ!誰の靴が高そうに見えるかな?』







ほぼ平坦で楽な遊歩道では乙女?達は話が弾んでいるようです。屋島寺の山門をくぐって参拝した後、西尾根へと向かいます。










県木公園にも鮮やかな紅葉。







西尾根展望台から、今度は先ほどの冠ケ嶽の色とりどりの山肌に目が奪われます。

眼下に広がる高松市の街並みと山々。










少し前から『イイダコ・イイダコ!』と言っていたピオーネさんの期待も空しく

『獅子の霊巌』のお店は閉まっていました。残念!落胆するピオーネさんをなだめてくれたのは

やはり眼下に広がる眺望でした。屋島の紅葉は山頂も山肌も今がピークのようで、

どこから眺めてもどこを歩いても目の保養になります。
















新屋島水族館の横を通り広場で丁度12時過ぎ。風の当たらない場所でお昼ご飯にします。

エントル山さんが大きなクッカーでお湯を沸かしてコーヒーを淹れようとしてくれますが、

大きなクッカーから小さなコップにお湯を注ぐのは至難の業。一旦Kmatamaさんの保温ボトルにお湯を移しますが、

ほぼ半分はこぼれてしまい、周りのメンバーから非難の声が上がります。(笑)

『エントツ山さん、まだまだWOC登山部のレベルではないですよ!』

やっとのことでコーヒーを淹れてもらって、持ち寄ったおやつを口にしながら暫しの談笑。













『ハ~イ、皆さん。山のポーズして!』と言ってる横でむらくもさんだけバンザイしてます!

そう言いながら私も五十肩で右肩が上がっていませんが・・・・・。





のんびとお昼時間を過ごした後、『今から一旦下まで降りますよ~!』と言うと女性陣から『え~え!』との声。

『多数決にしますか?』と言うと、エントツ山さんが『そんなん、無視!さぁ~行くで!』

広場から『屋島古道』を辿って、麓の浦生の集落まで下って行きます。







屋島古道は昭和の初期まで、高松港から浦生の港まで船で荷物を運び、そこから山上まで荷揚げをする為に使われた道です。

今は使われていない為、明瞭な道とザレた道が混在し変化があって楽しい道です。













このまま古道を辿るとかなり南側に下りてしまうので、途中からそれらしい場所を選んで脇にそれて行ってみると、

その内に猪避けの柵に突き当たりました。グラグラして不安定な柵。体のバランスと柔軟性が問われますが、

最年長のえ~ちゃんが、足が引っ掛かって難儀をしています。その横で助けようともしない他の2人。

柵を越えさらに下へと下りますが、そこは達者なメンバーばかり、安心して後ろから付いて行けます。
















浦生の集落に出て、次はまた屋嶋城跡(浦生の石塁)を目指して登って行きます。












集落の最上部の砂防ダムの脇から山道へと入って行きます。脇に掛かった看板は無視!

道にはたっぷりと落ち葉が積もりサクサクと音をたてながら歩いて行きます。










屋嶋城跡からはまた直登が始まります。さっきまで肌寒かったからだが直ぐに暑くなってきます。

やはりさすがの皆さんいいペースで登っています。










それでも北嶺の遊歩道にやっとのことで飛び出し、ホッと一息。ただ次第に空模様が怪しくなってきました。










北嶺のほぼ中間地点にある『千間堂跡』には立派な休憩所とトイレができていました。

広場の周りもモミジの彩が最盛期です。







直登の時にはダンマリだった乙女隊。遊歩道になった途端にまたまた賑やかに!

北嶺の最北端の『遊鶴亭』に着くころには、雨がパラパラし始めました。

瀬戸内の美しい風景も曇天の下ではイマイチ冴えません。










ここで雨具を着こんで折り返していきます。周回道の西側にはここでも新しく展望台ができていました。







遊歩道から一旦、尾根道の地道を歩き南嶺へと戻ります。











解体され更地になった旅館の跡や、廃墟となったホテルの横を通り『屋嶋の城』に。










最後に屋嶋の城からへんろ道への急な階段を下って行きます。

へんろ道からは東にそれて麓の道を屋島神社まで戻ります。













時間は16時30分。12.5kmを登って下り、下っては登りの屋島周回。6時間30分たっぷり歩いた忘年登山となりました。




ここからは楽しみの忘年会。先ずはゆっくりと温泉に浸かり、乾いた喉をビールで潤し美味しい料理を頂きます。

予想通り忘年会はえ~ちゃんの独壇場。でも樺太や北海道の山歩きの話には聞き入ります。

また皆さんの遠征での北アルプスを始めとする、未だ私が登った事のない話を聞けるはこの忘年会の楽しみの一つです。

気心の知れた山友との会話。そして遠慮のないエントツ山さんとえ~ちゃんのやり取り。

一日中笑い声の絶えない忘年登山と忘年会。とても楽しい一日となり、また是非参加したいと思った次第です。











今日の3Dトラックです。


今日のカシミールのトラックです。