今日の登山部の本隊は年に数回、恒例の松山での講演会と登山という事で
松山周辺の山に登るため、参加しない私はひとりでどこかの山を登ろうと考えました。
どこに行こうかなと考え目を付けたのが先週の『鶏足山』に続いて
福寿草の咲く山ということで、ネットで色々調べてみると、REIKOさんやピオーネさんの
ホームページに『阿佐尻山』のレポートがありました。そこでREIKOさんに登山口までの道の
状況をLINEで聞くと、登山口まで舗装路なので心配ないとの事。それなら私の普通車でも
行けると判り、取りあえずはFacebookのWOC登山部のページに
『興味がある方は連絡ください!』と書き込みをすると、山さんからコアラさんと
一緒に参加すると連絡が入りました。その後ヨウちゃんからも参加したいと
連絡があり、ソロの予定が最終4名での山行となりました。
『阿佐尻山』は地形図にも山名が載っていなくあまり知られていない山ですが、
みなさんのレポートを見ると色々と見所があるようなので楽しみです。
待ち合わせの大歩危のモンベルに向かう途中、脇町から遠くに見える山が昨日の?積雪で
白くなっているではないですか!
事前に山さんに『アイゼンはいらんはな?』と聞かれて、『必要ないですよ!』と答えたのに
どうしよう・・・・・と思いながら、まあ今日は人数も少ないので様子を見ながら
と言う事で・・・・。
大歩危のモンベルで丸亀組と合流したあと、県道45号線を祖谷へと入って行きます。
かずら橋を過ぎて『京柱峠』へと国道439号線を右折、しばらく道なりに進んで
二つ目の大きなヘアピンカーブを曲がらずに直進していくと、堀切峠の大師堂に着きました。
この大師堂はトイレもあり、一応用足しも済ませてスタートします。
大師堂からさらに先の『栂の峰』の集落の手前から取り付きます。
取り付きには標識もなく、事前に確認をしておかないと見逃すような登山口です。
道はさっそく急登が始まります。途中からは植林地特有の道が何本にも分かれています。
赤茶けた落ち葉に足を滑らせないように、とにかく尾根を目指して登って行きます。
判りずらい道の杉林の中から尾根に飛び出すと、東側の景色が広がっていました。
ちょこんと雪を背中に載せた『牛の背』が見えます。
尾根筋の道は踏み跡も薄くさらに急な登りが始まります。この上部にある電波塔への電線と
スチールの電柱を目印に、息を切らしながら一歩一歩登って行きます。
段々と足だけでなく手も使わないと登れないほど急になってきました。
細い枝をストック代わりに登っているコアラさん。その内に『やっぱりストック使うわ!』と。
今にも折れそうな枝を使うんやったら、最初からストック使ったらいいのに!
第一の急登を登ると少しの間だけ急登が収まり、左側が切れ落ちた痩せ尾根を進んでいくと、
また直ぐに第二の急登がまた始まりました。
コアラさんはコアラと言うより“熊!” といった感じで四つん這いで登っています。
先頭を行く山さんは時折『ウオ!』とか『ガア!』 と
訳の分からない奇声を上げながら登っています。
第二の急登を登りきるとプレハブ小屋のような形をした電源室と電波塔に着きました。
電源室の北側には『三等三角点 小川』。
周りを杉の木で囲まれていて陽の光に当たって霧がかかったように花粉が飛んでいるのがわかります。
ここからは木々の間から少しだけ北側の眺望が開けています。
まだらな色の山肌の大きな山容は『中津山』でしょうか?
後ろから来るコアラさんとヨウちゃんの到着を待って先に進みます。ここからは先ほどまでの
急登がウソのような緩やかな尾根道になりました。しばらく歩くと巨大な反射板。
反射板からさらに進むと樹林帯の中から急に目の前に遮るものがなくなり、
明るい斜面が目に飛び込んできました。
伐採跡の山の斜面に、植林をして鹿害から保護する為に一本一本白いカバーで
覆われたものすごい数の杉の苗木が並んでいます。
尾根から山の下の方まで延々と続く何とも言えない少し異様な雰囲気のする景色です。
等間隔に並んだ白いカバーは、テレビや映画で時々見る、
アメリカの無数に並んだ退役軍人墓地を思い浮かべます。
その明るく開けた山の斜面の向こうには、『土佐矢筈山』が大きく横たわっています。
その土佐矢筈の斜面には遠目に見ても杉花粉と判るような黄色い煙が上がっています。
遮るもののない斜面からは強い風が吹き上げてきます。先ほどまでの急登で掻いた汗に
その風が容赦なく吹き付けて、一気に身体を冷やしていきます。じっとしているとたまらないので
殺伐とした斜面を横目に見ながら尾根に沿って歩いて行きます。
この白い植林地が終わるとまた樹林帯が始まります。今度は先ほどと打って変わって
苔むした岩が点在するとても雰囲気のいい尾根が続いています。
比較的緩やかだった道の目の前にまた急登が現れました。1168mのピークの手前の急登です。
『これが最後かな~?』と言いながら、また山さんが奇声を上げながら登っています。
急登の上部には大岩が!その岩を巻いたり、登れる岩は登ってみたりと
変化があってとても楽しい道です。
1168mのピークからはさらに雰囲気のいい道が続いています。
山の北面ではよく見かける苔に覆われた岩ですが、こうして尾根で続いているのは珍しい事です。
この苔大岩の尾根を抜けて行くと尾根の北側にお待ちかねの『福寿草』 が待ってくれていました。
先週の『鶏足山』はロープが張られていて近寄るのが難しい群生地でしたが、
ここではロープもなく、足元に注意しながら傍までよって思い切り写真が撮れます。
大きく開いた花はもう咲いてからしばらく経つようですが、まだまだ咲いたばかりの
小さくまとまった可愛い花もあちこちに見えます。
一株390円で買って家で栽培していると言っていたコアラさんも
これだけの数の花を見るのは初めての様で、とても感激しています。
ヨウちゃんも先週に続いてまた福寿草を見られて喜んでいます。
しばらくこの『春の妖精』を写真に収めた後、さらに進んでいくとコンクリート道に
飛び出しました。一同、『え~ここまで車で来られるんや!』と。
林道をそのまま歩いて行くと広い土砂捨て場に着きました。
ここからは東に『牛の背』の大きな背中と、その左にちょこっと顔をだした
『三嶺』 でしょうか?さらにその奥は『次郎笈』?
この広場からさらには先にこんもりとした阿佐尻山の山頂が見え始めました。
道の左下には『京柱峠』 の茶屋と電波塔が見えます。
こんもり山頂の麓には『阿佐尻山登山口』の標識がありました。先ほどの林道に飛び出した時と、
この登山口の標識といい、拍子抜けします。
登山口の標識からは幅の広い道が山頂へと続いています。そろそろお昼前。
少し前からお腹が減って力が入らず、歩く速度がどんどん落ちてきます。
途中で綺麗にはがれた靴の底が!靴底を置いたままにしてどうやって・・・・?
ロープの張られた段差を登り少し歩くと山頂に着きました。
『三等三角点 樫尾』・1374m『阿佐尻山』山頂です。
山頂は360度の大展望。東西南北、今まで登った山々が見渡せます。
寒峰から矢筈山に続く稜線
大きな体の中津山と雪遊びした国見山
遠くに見えるは雪をかぶった石鎚山
そして笹原の続く土佐矢筈山
昨日に積もったのか白い山頂の三嶺
ずっと見ていても飽きない景色です。天気も良く最高です!
登りが苦手で遅れているヨウちゃんが着く間、今日は山さんがお湯を沸かしてくれています。
こんな素晴らしい景色を見ながらお弁当を食べる。なんて贅沢なランチでしょう!(でも安い!)
正午になって気温もあがって心地よい山頂で、いつになくのんびりと過ごした後は
下山開始です。登ったら下るのが登山。急登を登ってきたなら当然急坂を下らなければなりません。
それを下りの苦手なコアラさんが随分と気にしています。
案の定、登りの時はそれほどでもなかったロープが張られた場所で
足を滑らせ尻もちをついたコアラさん。
先を行く山さんと私が振り返った時は、何事もなかったように立ち上がっていましたが
ちゃ~んとヨウちゃんが証拠写真を撮ってくれています。
そこから少し下で道の脇に、先ほどの靴底のもう片方がこれもきれいに剥がれて落ちていました。
両足ともに靴底がなくて、本当にどうやって歩いたんだろう?
登山口まで戻って今度は林道の上の小さな尾根を歩いてみます。
尾根から広場に降りて今度はコーヒータイムです。
ここでも山さんがちゃんと人数分のコーヒーを持ってきてくれていました。
珍しくカップを忘れたコアラさんは珍しい?カップで頂きます。
コーヒーとビスケットを飲み食いしながら他愛もない会話が続きます。
今日は山さんと私がツッコミでコアラさんがボケ役です。
すると林道から一人の男性が歩いてきました。
お話をするとエントツ山さんもリンクを貼っている『takebeの徳島山歩き』さんとのこと。
花粉症が苦しいと言いながらもひとり山頂へと歩いて行きました。
広場からは林道を歩き、また苔尾根へと歩いて行きます。
葉がすっかりと落ちてしまった自然林ですが、秋の紅葉の時期に
歩いてみてもまた違った風情を楽しみながら歩けるかもしれません。
大岩を降りる山さんが急に足が攣って苦しみ始めました。
普段自転車で体を鍛えている山さんですが、久しぶりの県外の山歩きに加え、
降りるときに無理な体勢にでもなったのでしょうか?。
福寿草の群生地を過ぎていよいよ鬼門の急坂下りです。
昨日の雨でじゅるんだ斜面は油断をすると本当に転倒してしまいます。
下りの苦手なコアラさんのいい?写真が撮れないか三人が待ち構えています。
そこへのそのそとコアラさんの登場です。
本人はセーフ! と言っていますが、いえいえ完全に尻もちついていますから!
難儀をしているコアラさんの姿を見ても、薄情にも誰も手助けしようとしません!(笑)
この急坂を過ぎても植林地の先にまだまだ難所が続きます。
山さんも膝の調子が良くないので、急な坂は少し苦手の様です。
ところが登りが苦手で息切れがして他の人にかなりの遅れをとっていたヨウちゃんは、
下り坂は大好きなようで、何食わぬ顔をしてヒョイヒョイと軽快に下って行きます。
『どうしたん?下りは得意なん?』と聞くと『うん、こんな所が楽しい!』と。
痩せ尾根の場所を除けば、ほとんど下りも最後まで急な坂が続いています。
『楽しい!』と言いながら下って行ったヨウちゃんの姿が見えなくなりました。
後ろからはのそのそとコアラさんが降りてきています。
大師堂まで戻りトイレで用を足して車まで戻るとヨウちゃんが
『トイレきれいでした?』と聞くので『うん、きれいだったよ!』と答えると
そのままトイレに入って行ったのに、直ぐに戻ってきました。
『どうしたん?』と聞くと『入り口から女性用の所までが離れているので怖い!』・・・・と。
はぁ~幼稚園児じゃあるまいしいい年したお〇さんが!
そういえば以前にお嬢様と三人で山でのトイレの話をしていた時、
お嬢様は『私はどこでも平気』と言っていたのに、
ヨウちゃんは『私は絶対に無理!』と言っていたのを思い出しました。
まだまだ山女にはなれませんな!
帰りの林道では、上から落石でもあったかのような大きくボンネットが凹んだ事故車が一台、
いったいどうなったらあんな事になるんだろうと、車の中で。
竜宮崖公園のつり橋では、高所恐怖症の山さんとヨウちゃんが『どっちが怖がりか?』比べをしました。
恐らく先週の鶏足山の岩場は、山さんは絶対にNGですがヨウちゃんは何とか登れました。
ところがこのつり橋では、山さんは平気ですがヨウちゃんはNGで、途中で引き返していきました。
同じ高所恐怖症でもいろいろあるもんです。また登りは俄然強いコアラさんは下りは苦手です。
反対に登りが全くダメなヨウちゃんは下りは楽勝です。
何度か一緒に歩くと判るのですが本当に十人十色です。
大師堂で怖くてトイレができなかったヨウちゃんの為に、トイレ休憩で立ち寄った『道の駅にしいや』 で
トイレから出てきた女性に『KAZASHIさん?』と声を掛けられました。
話をするとつるぎ昔乙ですと紹介してくれました。
そしてストーンリバーさんとトンちゃんと今日はご一緒でした。
トンちゃんともしばらくお話をすると、みなさんもやはり今日は福寿草狙いだったようです。
ストーンリバーさんと乙女さんとはアケボノツツジの薬研谷でお会いして以来、
とんちゃんとは忘年会以来です。
これからはみなさん春の花を追っかけての山歩きですね!
距離にして6.6km、高低差約600mほどでしたが変化にとんだ景色を楽しみながらの
5時間30分ほどの山歩き、『いい山ひとつみ~っけ!』
松山周辺の山に登るため、参加しない私はひとりでどこかの山を登ろうと考えました。
どこに行こうかなと考え目を付けたのが先週の『鶏足山』に続いて
福寿草の咲く山ということで、ネットで色々調べてみると、REIKOさんやピオーネさんの
ホームページに『阿佐尻山』のレポートがありました。そこでREIKOさんに登山口までの道の
状況をLINEで聞くと、登山口まで舗装路なので心配ないとの事。それなら私の普通車でも
行けると判り、取りあえずはFacebookのWOC登山部のページに
『興味がある方は連絡ください!』と書き込みをすると、山さんからコアラさんと
一緒に参加すると連絡が入りました。その後ヨウちゃんからも参加したいと
連絡があり、ソロの予定が最終4名での山行となりました。
『阿佐尻山』は地形図にも山名が載っていなくあまり知られていない山ですが、
みなさんのレポートを見ると色々と見所があるようなので楽しみです。
待ち合わせの大歩危のモンベルに向かう途中、脇町から遠くに見える山が昨日の?積雪で
白くなっているではないですか!
事前に山さんに『アイゼンはいらんはな?』と聞かれて、『必要ないですよ!』と答えたのに
どうしよう・・・・・と思いながら、まあ今日は人数も少ないので様子を見ながら
と言う事で・・・・。
大歩危のモンベルで丸亀組と合流したあと、県道45号線を祖谷へと入って行きます。
かずら橋を過ぎて『京柱峠』へと国道439号線を右折、しばらく道なりに進んで
二つ目の大きなヘアピンカーブを曲がらずに直進していくと、堀切峠の大師堂に着きました。
この大師堂はトイレもあり、一応用足しも済ませてスタートします。
大師堂からさらに先の『栂の峰』の集落の手前から取り付きます。
取り付きには標識もなく、事前に確認をしておかないと見逃すような登山口です。
道はさっそく急登が始まります。途中からは植林地特有の道が何本にも分かれています。
赤茶けた落ち葉に足を滑らせないように、とにかく尾根を目指して登って行きます。
判りずらい道の杉林の中から尾根に飛び出すと、東側の景色が広がっていました。
ちょこんと雪を背中に載せた『牛の背』が見えます。
尾根筋の道は踏み跡も薄くさらに急な登りが始まります。この上部にある電波塔への電線と
スチールの電柱を目印に、息を切らしながら一歩一歩登って行きます。
段々と足だけでなく手も使わないと登れないほど急になってきました。
細い枝をストック代わりに登っているコアラさん。その内に『やっぱりストック使うわ!』と。
今にも折れそうな枝を使うんやったら、最初からストック使ったらいいのに!
第一の急登を登ると少しの間だけ急登が収まり、左側が切れ落ちた痩せ尾根を進んでいくと、
また直ぐに第二の急登がまた始まりました。
コアラさんはコアラと言うより“熊!” といった感じで四つん這いで登っています。
先頭を行く山さんは時折『ウオ!』とか『ガア!』 と
訳の分からない奇声を上げながら登っています。
第二の急登を登りきるとプレハブ小屋のような形をした電源室と電波塔に着きました。
電源室の北側には『三等三角点 小川』。
周りを杉の木で囲まれていて陽の光に当たって霧がかかったように花粉が飛んでいるのがわかります。
ここからは木々の間から少しだけ北側の眺望が開けています。
まだらな色の山肌の大きな山容は『中津山』でしょうか?
後ろから来るコアラさんとヨウちゃんの到着を待って先に進みます。ここからは先ほどまでの
急登がウソのような緩やかな尾根道になりました。しばらく歩くと巨大な反射板。
反射板からさらに進むと樹林帯の中から急に目の前に遮るものがなくなり、
明るい斜面が目に飛び込んできました。
伐採跡の山の斜面に、植林をして鹿害から保護する為に一本一本白いカバーで
覆われたものすごい数の杉の苗木が並んでいます。
尾根から山の下の方まで延々と続く何とも言えない少し異様な雰囲気のする景色です。
等間隔に並んだ白いカバーは、テレビや映画で時々見る、
アメリカの無数に並んだ退役軍人墓地を思い浮かべます。
その明るく開けた山の斜面の向こうには、『土佐矢筈山』が大きく横たわっています。
その土佐矢筈の斜面には遠目に見ても杉花粉と判るような黄色い煙が上がっています。
遮るもののない斜面からは強い風が吹き上げてきます。先ほどまでの急登で掻いた汗に
その風が容赦なく吹き付けて、一気に身体を冷やしていきます。じっとしているとたまらないので
殺伐とした斜面を横目に見ながら尾根に沿って歩いて行きます。
この白い植林地が終わるとまた樹林帯が始まります。今度は先ほどと打って変わって
苔むした岩が点在するとても雰囲気のいい尾根が続いています。
比較的緩やかだった道の目の前にまた急登が現れました。1168mのピークの手前の急登です。
『これが最後かな~?』と言いながら、また山さんが奇声を上げながら登っています。
急登の上部には大岩が!その岩を巻いたり、登れる岩は登ってみたりと
変化があってとても楽しい道です。
1168mのピークからはさらに雰囲気のいい道が続いています。
山の北面ではよく見かける苔に覆われた岩ですが、こうして尾根で続いているのは珍しい事です。
この苔大岩の尾根を抜けて行くと尾根の北側にお待ちかねの『福寿草』 が待ってくれていました。
先週の『鶏足山』はロープが張られていて近寄るのが難しい群生地でしたが、
ここではロープもなく、足元に注意しながら傍までよって思い切り写真が撮れます。
大きく開いた花はもう咲いてからしばらく経つようですが、まだまだ咲いたばかりの
小さくまとまった可愛い花もあちこちに見えます。
一株390円で買って家で栽培していると言っていたコアラさんも
これだけの数の花を見るのは初めての様で、とても感激しています。
ヨウちゃんも先週に続いてまた福寿草を見られて喜んでいます。
しばらくこの『春の妖精』を写真に収めた後、さらに進んでいくとコンクリート道に
飛び出しました。一同、『え~ここまで車で来られるんや!』と。
林道をそのまま歩いて行くと広い土砂捨て場に着きました。
ここからは東に『牛の背』の大きな背中と、その左にちょこっと顔をだした
『三嶺』 でしょうか?さらにその奥は『次郎笈』?
この広場からさらには先にこんもりとした阿佐尻山の山頂が見え始めました。
道の左下には『京柱峠』 の茶屋と電波塔が見えます。
こんもり山頂の麓には『阿佐尻山登山口』の標識がありました。先ほどの林道に飛び出した時と、
この登山口の標識といい、拍子抜けします。
登山口の標識からは幅の広い道が山頂へと続いています。そろそろお昼前。
少し前からお腹が減って力が入らず、歩く速度がどんどん落ちてきます。
途中で綺麗にはがれた靴の底が!靴底を置いたままにしてどうやって・・・・?
ロープの張られた段差を登り少し歩くと山頂に着きました。
『三等三角点 樫尾』・1374m『阿佐尻山』山頂です。
山頂は360度の大展望。東西南北、今まで登った山々が見渡せます。
寒峰から矢筈山に続く稜線
大きな体の中津山と雪遊びした国見山
遠くに見えるは雪をかぶった石鎚山
そして笹原の続く土佐矢筈山
昨日に積もったのか白い山頂の三嶺
ずっと見ていても飽きない景色です。天気も良く最高です!
登りが苦手で遅れているヨウちゃんが着く間、今日は山さんがお湯を沸かしてくれています。
こんな素晴らしい景色を見ながらお弁当を食べる。なんて贅沢なランチでしょう!(でも安い!)
正午になって気温もあがって心地よい山頂で、いつになくのんびりと過ごした後は
下山開始です。登ったら下るのが登山。急登を登ってきたなら当然急坂を下らなければなりません。
それを下りの苦手なコアラさんが随分と気にしています。
案の定、登りの時はそれほどでもなかったロープが張られた場所で
足を滑らせ尻もちをついたコアラさん。
先を行く山さんと私が振り返った時は、何事もなかったように立ち上がっていましたが
ちゃ~んとヨウちゃんが証拠写真を撮ってくれています。
そこから少し下で道の脇に、先ほどの靴底のもう片方がこれもきれいに剥がれて落ちていました。
両足ともに靴底がなくて、本当にどうやって歩いたんだろう?
登山口まで戻って今度は林道の上の小さな尾根を歩いてみます。
尾根から広場に降りて今度はコーヒータイムです。
ここでも山さんがちゃんと人数分のコーヒーを持ってきてくれていました。
珍しくカップを忘れたコアラさんは珍しい?カップで頂きます。
コーヒーとビスケットを飲み食いしながら他愛もない会話が続きます。
今日は山さんと私がツッコミでコアラさんがボケ役です。
すると林道から一人の男性が歩いてきました。
お話をするとエントツ山さんもリンクを貼っている『takebeの徳島山歩き』さんとのこと。
花粉症が苦しいと言いながらもひとり山頂へと歩いて行きました。
広場からは林道を歩き、また苔尾根へと歩いて行きます。
葉がすっかりと落ちてしまった自然林ですが、秋の紅葉の時期に
歩いてみてもまた違った風情を楽しみながら歩けるかもしれません。
大岩を降りる山さんが急に足が攣って苦しみ始めました。
普段自転車で体を鍛えている山さんですが、久しぶりの県外の山歩きに加え、
降りるときに無理な体勢にでもなったのでしょうか?。
福寿草の群生地を過ぎていよいよ鬼門の急坂下りです。
昨日の雨でじゅるんだ斜面は油断をすると本当に転倒してしまいます。
下りの苦手なコアラさんのいい?写真が撮れないか三人が待ち構えています。
そこへのそのそとコアラさんの登場です。
本人はセーフ! と言っていますが、いえいえ完全に尻もちついていますから!
難儀をしているコアラさんの姿を見ても、薄情にも誰も手助けしようとしません!(笑)
この急坂を過ぎても植林地の先にまだまだ難所が続きます。
山さんも膝の調子が良くないので、急な坂は少し苦手の様です。
ところが登りが苦手で息切れがして他の人にかなりの遅れをとっていたヨウちゃんは、
下り坂は大好きなようで、何食わぬ顔をしてヒョイヒョイと軽快に下って行きます。
『どうしたん?下りは得意なん?』と聞くと『うん、こんな所が楽しい!』と。
痩せ尾根の場所を除けば、ほとんど下りも最後まで急な坂が続いています。
『楽しい!』と言いながら下って行ったヨウちゃんの姿が見えなくなりました。
後ろからはのそのそとコアラさんが降りてきています。
大師堂まで戻りトイレで用を足して車まで戻るとヨウちゃんが
『トイレきれいでした?』と聞くので『うん、きれいだったよ!』と答えると
そのままトイレに入って行ったのに、直ぐに戻ってきました。
『どうしたん?』と聞くと『入り口から女性用の所までが離れているので怖い!』・・・・と。
はぁ~幼稚園児じゃあるまいしいい年したお〇さんが!
そういえば以前にお嬢様と三人で山でのトイレの話をしていた時、
お嬢様は『私はどこでも平気』と言っていたのに、
ヨウちゃんは『私は絶対に無理!』と言っていたのを思い出しました。
まだまだ山女にはなれませんな!
帰りの林道では、上から落石でもあったかのような大きくボンネットが凹んだ事故車が一台、
いったいどうなったらあんな事になるんだろうと、車の中で。
竜宮崖公園のつり橋では、高所恐怖症の山さんとヨウちゃんが『どっちが怖がりか?』比べをしました。
恐らく先週の鶏足山の岩場は、山さんは絶対にNGですがヨウちゃんは何とか登れました。
ところがこのつり橋では、山さんは平気ですがヨウちゃんはNGで、途中で引き返していきました。
同じ高所恐怖症でもいろいろあるもんです。また登りは俄然強いコアラさんは下りは苦手です。
反対に登りが全くダメなヨウちゃんは下りは楽勝です。
何度か一緒に歩くと判るのですが本当に十人十色です。
大師堂で怖くてトイレができなかったヨウちゃんの為に、トイレ休憩で立ち寄った『道の駅にしいや』 で
トイレから出てきた女性に『KAZASHIさん?』と声を掛けられました。
話をするとつるぎ昔乙ですと紹介してくれました。
そしてストーンリバーさんとトンちゃんと今日はご一緒でした。
トンちゃんともしばらくお話をすると、みなさんもやはり今日は福寿草狙いだったようです。
ストーンリバーさんと乙女さんとはアケボノツツジの薬研谷でお会いして以来、
とんちゃんとは忘年会以来です。
これからはみなさん春の花を追っかけての山歩きですね!
距離にして6.6km、高低差約600mほどでしたが変化にとんだ景色を楽しみながらの
5時間30分ほどの山歩き、『いい山ひとつみ~っけ!』
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