KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC・登山部 2018.07.11エントツ山~魔戸の滝

2018年07月13日 | 四国の山
今週のWOC・登山部の企画は随分と悩みました。

先週のように台風の後、登山口(寒風茶屋)までが土砂崩れで通れず

引き返した苦い思いがあり、まずは登山口までの車のアプローチが

問題ない所。さらに登山道も沢沿いなどは荒れている可能性があるので

出来るだけ尾根を歩くコース。

で!思いついたのが山根公園からエントツ山、そして尾根道を歩き犬返しまで歩き

一旦、魔戸の滝まで降りて石ケ山丈まで登って、沈砂池そして下山という

コースならまず問題ない?と思いつきました。

ただ魔戸の滝から石ケ山丈までの間の這い上がりが一番気になり、

週末にエントツ山さんに電話をして、様子を聞くことに。

するとエントツ山さんが月曜日に新居浜の実家に帰るので、そのコースの

『様子を見てきてあげるわ!』と言ってくれました。

でも普通に歩いても5~6時間かかる道を、気軽に裏山でも見に行くみたいに

下見に行ってくれるなんて、さすが!エントツ山さんです。


そして週末の甚大な被害の出た大雨の後、月曜日の夜にエントツ山さんから

予定しているコースは問題ないと連絡が入りました。しかも分岐などで迷いそうな

場所には木で塞いでくれているとの事。

『ありがたやーありがたやー!』 これからエントツ山

さんの家の方角には枕を向けて寝られません!


これで安心して今日のコースは歩けるという事で、いつものように集合場所までの

途中でお嬢様をピックアップ。そして次に姉さんをピックアップする為に自宅に向かいました。

少し時間が早いのでお嬢様が自宅に着く前に姐さんに電話するのですが、一向に出ません。

その内自宅に着いたので車からお嬢様が降りてインターホンを鳴らすのですが、

家の中で鳴っている様子がないと戻ってきました。

お嬢様  :  『普通インターホン押したら、中で鳴っている音が聞こえるわな』

        『全然家の中で鳴っている音が聞こえんのやけど』

        『家の中で姐さん死んどったら、どうしよう!』

それを聞いて浮かんできたのが『独居老人、孤独死』(笑)

もう一度再チャレンジで、今度は玄関のドアを叩くと、何食わぬ顔をして姉さんが出てきました。


今日はいつものメンバー+4年ぶりの参加だというサザエさん(本日命名)と

その同僚のIさんが初参加です。

今日は6:3人に二台に分かれて登山口の山根公園に向かいました。





今日は梅雨明けの青空が広がっています。麺法師さんが紫外線対策にUVカットのクリームを

塗っています。その仕草が可愛らしくて周りの笑いを誘っていました。




公園の駐車場を8時25分にスタート。

まずは遊歩道をエントツ山まで歩いて行きます。

でも遊歩道に出るまでの急坂ですでに汗が噴き出ています。

木々に覆われ日差しも当たっていないのに、湿度が高いせいでしょう。

これから先が思いやられます。

尾根に出ると分岐を右に折れ、しばらく歩くと目の前に煉瓦つくりの立派なエントツが

目の前に現れます。




さっそく姐さんがスパイダーマンを気取っています。







広場からは北に新居浜市街が見渡せます。




エントツ山(生子山)を見学した後は、先程の道を戻り幅の

広い道を登って行くと『大山積神社奥宮』があります。

この奥宮の裏手から登山道が始まり杉林の中をジグザグに歩いて行きます。



意外と急な登りが続いています。

この坂を登り切ると『庄司山城址』






城址から少し歩くと最初の鉄塔。もう先程いたエントツ山のエントツが

小さく見えます。







途中で三体の石仏。中央は千手観音像かな?




ここからは小刻みにアップダウンが始まります。

久し振りの参加のサザエさんが、結構お疲れモードです。

小さな岩も何ヶ所か乗り越えます。







国道47号線と国領川が寄り添うようにして、蛇行しながら続いています。

その一番奥には雲の上には、ちち山がチョコと頭を覗かせています。







元気な先頭集団とは少しずつ間が空いていきますが、後続の様子を見ながら

少しペースを落として歩きます。




3つ目の鉄塔を過ぎると『犬返し』まではあと少しです。

羊歯の道では、ここのところの定番の親父ギャグの

『大信田礼子や!』が飛び出しました。






最後の坂を登り切るとやっと『犬返し』に着きました。

ペーコさんの鐘も健在です。







狭い犬返しのピークは今日の人数だと満員列車状態です。

麺法師さん恒例のバンザイ!




今までのピークで休憩の度に『ここが目的地?』と

聞いてきたお嬢様が、ここでも『ここが山頂?』と聞いてきます。

(いえいえお嬢様、これからがお嬢様の出番です!ふ・ふ・ふ〜!)

ザックを降ろして休憩した後、ペーコさんの鐘を鳴らして

いよいよ今日のコースの核心部へと向かいます。

最初の岩場で前を歩くお嬢様さまが、振り向いて何も言わずに

ストックを持て!と渡してきました。

ハイハイ執事のお役目でございます。



これくらいの岩場では物足りない『登山部強者乙女隊』

何故か『松ノ木ばかりが松じゃない!』

歌いながら余裕で降っていきます。

登りでは息を切らせて愚痴っていたⅠさんも岩場は楽しいようです。







お嬢様 : 『犬返しって、犬も歩けんで引き返したんやろ』

    : 『小梅ちゃん(お嬢様の愛犬)がよう行かんようなところ私はよう行かんわ〜!』


執事  : 『最近どんどんレベルアップしてるから大丈夫や!』

(口を動かす暇があったら脚をうごかせ!)




そして最後の3mほどの岩場の手前で、覗き込んだお嬢様が私を

睨みつけてきました。『え~!こんなところよう降りん!』


それではお嬢様の勇姿をご覧ください!

題して『犬返しならぬコアラ返し!』










鉄板の上でひっくり返されたお好み焼きのようになったコアラお嬢様(笑)でしたが、

何とか無事に今日の難関を通過出来ました。




犬返しの岩場をクリアした後は、『種子川山 三等三角点』




さらに進むと尾根の東側が大きく崩れた崩壊地にでました。

今日のコースで一番見晴らしの利く場所です。













眼下には水量の多い種子川が白い帯のように流れ、

その向こうには『下兜山』かな?

崩壊地から先には林道が続いています。坂道の途中で姐さんが

可愛らしいポーズをしています。何やらアキレス腱を伸ばして

いるそうです。手ほどきを受けるのですが、肉離れの太腿の裏側がまだ痛みます。







登り坂から下り坂になると、道は土からコンクリート道に変わります。




コンクリート道を下りきると今度はアスファルト道。

右に折れて『魔戸の滝』の駐車場へと歩いて行きます。

時折道の横の川から涼しい風が吹いてきます。




駐車場でひと息入れた後、奥の階段を滝へと登って行きます。




遊歩道の横を流れる川もすごい勢いで水が流れています。

奥からは地響きのような音がどんどんと強くなってきます。




前回、『アメガエリの滝』を見た後、麺法師さんと

『あの滝を見てしまったら、ヘタな滝は見られんな』などと

言っていたのですが、目の前に現れた『魔戸の滝』を見た瞬間、前言撤回撤回です。




元々落差のある滝に凄まじい勢いで落ちてくる水。

そして飛び散る飛沫に舞い上がるミストと風!

先程まで火照った身体が一気にクールダウンしました。





途中で魔戸の滝でお昼にしようと言っていたのですが、

台風の中でお弁当を広げるようなものです。

ここは一旦先程の駐車場まで戻ってお昼にします。








駐車場では各々が木陰の下で腰を下ろしてエネルギーチャージ!

ただここまで予定の時間をかなりオーバーしているのと、

この暑さで『強者乙女隊』以外のメンバーがバテているので、

計画していた『石ケ山丈』への這い上がりは断念する事に。

『エントツ山さん、ごめんなさい!』 せっかく下見をしてくれたのに‥‥!

帰りも、もと来た道を戻るのとこのまま林道を下って行くのと

二者選択があったのですが、あっさりと林道歩きを選択。

ただ団体行動は全員の体調と安全が最優先です。







道に沿って続く種子川は、これだけの雨の後なのに、

全く濁っていなくて透明度が高く、上から覗き込むと冷たささえ感じられる流れです。










ほぼ下りの道とはいえ、やはりアスファルトの上を歩くのは

じわじわて足にこたえてきます。足をかばってか腰のあたりに違和感を感じ始めました。










魔戸の滝から約7㎞。土の上を歩くのと違って、

やはりアスファルトの下道歩きは随分と疲れます。やっとのことで高速の横に着きました。






高速の下をくぐって西に歩いて行くと車を停めた山根公園に着きました。

それにしてもこの暑さ、たっぷりと掻いた汗で首にかけたタオルはビショビショです。

最終目的地の石ケ山丈は断念したものの、魔戸の滝のマイナスイオンをたっぷり浴びて

一応皆さん満足してくれたかな?

やはりこれからの季節は、1,500m以上の山を歩かないと、まずは暑さに負けてしまいます。


さぁ~帰ったらビールがうまいぞ!と思いながら帰りのコンビニでは

姐さんとお嬢様がさっそくビールを・・・・・! その横でノンアルコール・ビールで我慢・我慢。

姐さん : 『いや~!山から下りてクーラーの効いた中でのビールは最高やわ!』

お嬢様 : 『ほんま、こんな最高なことないな~!』

執事  : 『ト・ホ・ホ・・・・・!』

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