KAZASHI TREKKING CLUB

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山岳ガイドが山でヒートテックを使わない理由

2013年11月19日 | 雑記
面白い記事を見つけたので、ご紹介します!

汗をかくスポーツであるラン、登山、自転車に乗る人はヒートテックを使わないほうがいい。
北ア周辺の山岳ガイドの先輩から教えてもらった事を紹介する。今はやってないけど私も昔9年間ほど雪山を案内する手伝いをしていた頃があった。その頃装備の話は自転車と変わらず装備については、どこのメーカがいいとか、あそこのはダメだとかそういう話をよくした。

毎回変わらず聞かれるのは、身に着けているもの。特にインナーの話だ。自転車では凍死しないけど、山を登るとついて回る話。特に体温の低下は死活問題である。昔はウールがメジャーだったけど、近年の装備の進歩は目覚ましく進み、いかに保温し発汗し体を守るか開発が進められている。

実は、私もヒートテックが出始めたころは正直使っていた。そして山に行く時も使っていたのだ。そこで、やはり装備の話になったとき「え、使ってんの?」的な「君素人さんw?」という感じで扱われたことを覚えている。まだ山に入る前の準備段階の時だ。「暖かいし、ヒートテックだし」とか何か言い訳したが。結論として先輩曰くヒートテックを使う条件は、気温が低く発汗する条件下においては非常に不向きであると。

インナーを構成する素材に着目する
ユニクロヒートテック
34%ポリエステル
34%レーヨン
27%アクリル
5%ポリウレタン

レーヨンという素材に着目する。本人口繊維は植物繊維から作り出した、天然素材原料から構成される。レーヨン自体の特徴としては肌触りを良く感じられる等の利点はあるが、吸水性が高く発汗が大量だと吸水率が飽和してしまうという欠点がある。そして乾くのが遅いという特性があるのだ。この「乾くのが遅い」というのが外気の影響で汗冷えを起こし、体温の低下につながる。

したがって3割もレーヨンが入ったユニクロのヒートテックは特に汗を多くかくスポーツ、体温の低下が生死を分けるようなシチュエーションで使うのに適していないのだ。ここで、一つの突っ込みを入れる人がいるかもしれない。パールイズミにも「ヒートテックセンサー」というヒートテックの類似があり、ユニクロでいうところの「ヒートテック」か!と安直な発想をすると落とし穴がある。パールイズミの「ヒートテックセンサー」の素材を確認してみよう。

・パールイズミヒートテックセンサー
ポリエステル89%
ポリアクリレート系繊維11%
解説:かいた汗をスムーズに拡散し、ウェア内部の蒸れを防ぎ、身体を冷やしにくくする効果もあります。
ヒートテックだがレーヨンは全く使われていない。

冬場の発汗に対する問題は、登った後の下りの汗冷え、だったり体温を低下させることによる寒さだろう。では今何を私が使っているかというとその時に教わった今年で3シーズン目で、好んで使っているモンベルのジオライン。ユニクロのヒートテックと比べると体感できる雲泥の差がある。ジオラインは以前紹介させてもらったが少し触れておく。

汗をほとんどかかない普段の日常生活には、ヒートテックは有効であると考えられる。しかし我々スポーツをする人が使う条件は、「普段しない汗をかく運動」であり、発汗も当然多い。時にはLSDで山も登るだろう。そして登っている体が暖められているときはいいが、下りの汗冷えが一番つらい。条件が異なれば使用するインナーも変わってくることを知っていれば今年の冬は安心して走ることができる。

自転車で凍死することはないが、山では人一倍「汗冷え」についての対策が必要であると言えそうだ。


と云うことみたいです!

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