日本列島が大陸からの冷たいシベリア高気圧の縁(へり)に飲み込まれた格好で、今朝の雲の様子を見ると、北はオホーツクから、南はわが南西諸島まで、弓なりに雲が張り付いて東に進む気配である。北海道の東海岸は大雪予報、石垣島は最低気温17度であるが、冷たい雨が今朝も木枯らし音とともにしぶいていて、雨のち曇りの予報。北海道のヒトには、大笑いされそうであるが、ベランダに出ると、辛いという言葉が当てはまるくらい寒いのである。今の室温、20度、湿度63%、端末に向かって、ついに長いジャージーとパイルの靴下、フリースのジャケットという出で立ちに変貌してしまったが、それでも、風邪気味が続いているのか、あったまらない。
左ひざ養生のため走れないから、運動で熱を起こすことはできず、ひたすら抹茶入り玄米茶にドクダミ野草茶をブレンドした熱い茶などを飲んで、体温をあげようとしているオイラ。お茶をがぶ飲みするのは、それだけではなく、朝食前のお通じを誘引しようとする日課。朝食前に出ると「正常な健康状態」、朝食後に出ると「まあまあの健康状態」、それでもでないと、「飲みすぎか微熱による便秘など不正常な健康状態」と自己診断している。ちなみに、今朝は朝食前なのであるが、いまだ・・である。
富士日記に合わせて図書館から借りている直筆で読む「人間失格」(集英社新書ヴィジュアル版)を寝床で読みながら、文豪太宰治のオドケと死を覚悟しているテイネンについて悲しくも可笑しくて、枕元に置いて読み進めているが、急に太宰も日本も精神が健康状態の昭和13年ころに書かれた「富嶽百景」を読みたくなって、青空文庫縦書きアプリをスクロールしながらサッと読み進めたら、「そうか、太宰さんは、師匠の井伏鱒二さんと御坂峠の天下茶屋から三ツ峠に登ったんだよな。文豪がどてらに地下足袋、麦藁帽子という出で立ちで」と思い出し、4月のSTY直前の富士合宿にはぜひ、そのコースも寄ってみたくなった。
レンタカーを借りているから、割と行動しやすく、「富士日記」の武田山荘のあった富士桜高原別荘地に立ち寄って「目まいする散歩」コースをたどってみたくもなったし、寅さんが立ち寄った白糸の滝もしっかり滝口まで降りて仰ぎたくなった。
まだまだ、立ち寄りどころが見つかりそうなので、来年の4月まで、手帳に書き込んでおこう。
ああ、もよおしてきた・・・・「正常な健康状態」(左ひざを除いて)
今年のオイラの誕生日の朝の富士