かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

完走とはいかなかったが、乗り越えたIZU TRAIL JOURNEY

2017-12-12 06:12:08 | 日記

昨年のこの大会は、第2関門の仁科峠43.5k地点にわずか18秒届かず悔しい思いをしたが、今年は、左ひざの思わしくない中、大好きな風景写真撮影も我慢して、「人事を尽くして天命を待つ」をつぶやきながら、伊豆の柔らかなTRAIL(小道)を懸命に踏み分け、結果、関門2時30分のわずか15秒前にクリアした。思わず、「勘弁してよ」と口に出て、破顔した。

仁科峠から関門までの500mの道が如何に悪路の急坂で、急ごうにも急げない難路であることは、タイムアウトの責めを2年連続で味わった者にしか分からないであろう。ゆえに「勘弁してよ、もう」と発せざるを得ないのである。

エイドの「かつお塩だしうどん」を2杯いただき、5分後に、さらにその先を目指したが、次の第3関門の距離を51kだと勘違いして、おやつをほうばりながらのんびり歩いたのが、「天命」であった。48キロ地点で、関門の午後5時まで1時間もあるので、4時半ごろにはたどり着けると思って、地図を確認したところ、A3は54.5k地点、あと6.5kもあった。

ここで、オイラのこの大会は終わりを告げ、闇が深まる中、ヘッドライトをともし、残りの山道をたった一人でとぼとぼたどり、関門に40分遅れて到着。遅れたランナーにも熱々で残していてくれた「いのしし汁」をいただき、くやしさというものはまったくなく、満足しながら収容バスに乗り込んだ。

写真をとらなかったのだが、仁科峠手前からの雪をいただいた富士の映像は、これまで見た中で格段に崇高なものと思われた。富士を見て、涙ぐんだのは、はじめてではなかったか。

 

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