かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

そろそろ地図をひろげて

2020-05-23 16:01:48 | 日記

日本全国、感染が治まってきたのか。首都圏も来週には、緊急事態解除の流れとなりそうだ。東北でも休業中の施設も来月から営業を始める様相だ。営業山小屋だけは、いましばらく我慢せざるをえないだろうが、安達太良のくろがね小屋や吾妻の吾妻小舎も6月には開くようだ。バスが動けば、吾妻や栗駒のテント場もいいだろうな。くろがね小屋は、1年改築が伸びたという。湯に浸かりたい。

他県への移動はどうなるのだろう。主だった知事は、今月いっぱいの自粛を求めていたのだから、このままだと6月1日、月曜日からは、福島、山形、岩手間ぐらいの移動は許してもらえるのだろう。あの静岡県知事だって、静岡・山梨間はOKサインを出している。

大方の、自粛ビトにとって、一番「やりたいこと」は「旅行」とのアンケート結果。誰だって、動きたいのだし、それが宿命というものだ。梅雨入り前の、安達太良、吾妻、栗駒行ってみたいな。花も咲き始めているだろう。

来週から晴れてあたたかくなりそうだ。先ずは県内の蔵王と船形界隈の地図をひろげて、日帰りできそうなコースを目でなぞる。バスで遠刈田か、宮城蔵王周辺の散策と温泉か・・・夏鳥もいっぱい来ているだろう。

その前に・・・3か月と伸び放題の髪の毛を刈って、小ざっぱりとしてか。

 

 

 



野草園拾遺

ロックガーデンから離れ、ひっそりとした園内をぶらぶらと歩いた。徒歩圏内に、季節の花々や木々の名前やいろどりを教えてくれる野草園と東北大植物園が存在していて幸いである。東北大も、まもなく開園してくれるのだろう。

5月21日

   

 

バラ科 サンショウバラ  サンショウのような細かな葉、富士山周辺にだけ咲く小高木なのだという。

野生のバラは、美しいし匂いも好きだ。この花を求めて、富士山麓を歩くのもいいかもしれない。

 

 

   

 

マメ科センダイハギ属 センダイハギ  漢字だと仙台ではなく先代萩。北国の海岸に群生するのだという。 きっと、どこかで目にしていただろうが、意にも留めなかったのだろう。

 

   

 

ツツジ科  ウラジロヨウラク 

 漢字だと裏白瓔珞  瓔珞とはあの菩薩様もアクセサリーとしていた仏教の装飾品。誰が名付けたのだろう。明治時代の植物学者だろうが、昔のひとはあらゆる方面に豊かな知識を持っていたようだ。この花は、安達太良山や蔵王といった火山性の山に多いようだが、マクロで撮ってもう少しピントをきかせれば、それはそれは美しい初夏の宝石だ。

 

 

 

   

アヤメ科アヤメ属  キリガミネヒオウギアヤメ  霧ヶ峰の固有種だろうか?

檜扇とは、平安時代の扇のようだが、葉が幅広なので扇にたとえたのだろう。アヤメ、ショウブ、カキツバタ、いずれもアヤメ科アヤメ属に分類されるが、今年は、しっかり区別できるようになろう。「花弁に網のような紋様があるのがアヤメ、葉の広いのがヒオウギか・・・・」

 

 

 

   

キクメタカラコウ属  マルバダケブキ

青葉の森を歩いていて、このフキのような草がいっぱい生えていたので、はじめはツワブキかなと思っていたが、ツワブキは、冬の花。「はなせんせ」に投稿して、名前の教えを請うたが、誰も教えてくれなかった。マルバダケブキかトウゲブキではないかとは思っていたが、きょう野草園に来てマルバダケブキであることが分かった。この写真のように蕾が黒くなっており、森で見たのはこれだったのである。図鑑では、花期が7~9月とある。どうなっているのだろう。

 

 

   

 ハイノキ科ハイノキ属  サワフタギ

沢を塞ぐように生えるから、「沢蓋木」という和名がつけられたということだが、この旺盛な花のせいではないだろうか。

 

   

 ユリ科ユリ属  ヒメサユリ

野生のピンクのユリは、日本で中部以西に育つササユリと東北の山形、福島、新潟に育つヒメサユリだけだと思う。

山岳でいえば、飯豊と朝日の尾根に7月ころ咲いている名前も容姿も愛すべきユリの花だ。

 

 

   

スイカズラ科ガマズミ属   カンボク (肝木)

このところ関心を寄せるガマズミの仲間たち。ヤブデマリと同じく周囲の真っ白な花は「装飾花」、取り囲まれている細かな花は「両性花」お互いどのような役割をになって、秋に真っ赤実をいっぱいつけるのだろう。

 

 

   

アヤメ科アヤメ属  キショウブ?

黄色いのはキショウブ、白いのはシロショウブと自分で決めているだけ。

 

    

        池に映るアイリス  カキツバタ

 

 

   

   

  アヤメ科アヤメ属  シロショウブ

  ムラサキも、キイロも、シロも花の奥は黄色だね。やはり虫を誘う色なんだね。

 

 

 

   

  スイカズラ科タニウツギ属  タニウツギ (谷空木)

初夏の登山道で、おなじみの淡紅色の美しい花。枝に毒があると教えられたが、どの図鑑にも書いていない。

 

 

    

 バラ科スグリウツギ属  コゴメウツギ (小米空木)

その名のとおり、白い米粒のようなかわいい花だ。ウツギという名前はどこからきたのだろ、スイカズラ科にもバラ科にもあるね。

 

    

 野草園の最奥に一本だけ育っているハンカチの木。その名の白いハンカチ大の苞葉がヒラヒラと不思議な気だが、ハンカチは多くがすでに地上に落ちていた。

 

   

 

   

モクレン科モクレン属 ホオノキ (朴の木)  マグノリアの木

美しいというのを通り越して、神秘的で聖なる花だ。芳香がある花だということだが、花の位置は高くて遠い。

 

 

 

   

 

   

アジサイ科バイカウツギ属  バイカウツギ (梅花空木)

こちらは、アジサイ科のウツギ。 山で出会ったことはないかもしれない。

 

   

  クワ科カジノキ属  カジノキ (梶木)

 もう花が終わって木の実が大きい。クワの仲間だけあって、秋に熟すと甘いらしい。もいでみよう。

 

   

 

   

スイカズラ科ガマズミ属 ヤブデマリ  (藪手毬)

枝に対生の葉が生えて、その上に美しい冠のような花をいっぱいつけている。

 

 

 

   

  アヤメ科アヤメ属 カキツバタ (杜若)

水辺に咲くのがカキツバタ。乾いた土に咲くのがアヤメ。花びらの中央に白い剣先が見えるのがカキツバタ、網目状模様がアヤメとまず覚えよう。

 

 

   

   野草園は、トチの木、シャクナゲと木の花が咲き誇っています。

 

 

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