寒い、開けっ放しの窓から吹いてくる風は、もはや夏のものではない。午後6時の室温は、21.6℃。今日の予報は、最高30℃であったが、この部屋の最高は23.5℃、これほどハズレタ予報というものは記憶がない。あれほどざわめいていたセミの鳴き声は、午後から聞かない。
尾瀬から帰って、図書館から借りてきた平野家の物語を読み進めている。今週は、「秋雨前線」が本州に居座る予報なので、じっくり尾瀬の歴史を学ぼう。
尾瀬の会津側登山口の桧枝岐で、名物だという「裁ちそば」を駒ヶ岳の帰りにいただいた。午後3時閉店の店にぎりぎり入った。ひさびさ、おいしいそばの香りと食感を得た。
山を下りたら、日帰り温泉と「名物・手打ちそば」ののぼりがはためく店のある素朴な集落を愛しているが、会津の桧枝岐はそんなところ。おいぼれた頭脳にしっかりとインプットしたので、また近いうちこの集落を訪れるだろう。
奇遇だが、近所のスーパーにこれまで並んでいなかった「奥会津 二八の裁ちそば」の乾麺が並べてあったので早速買ってきて茹でて氷水で締めていただいた。奥会津の香りが少しだけよみがえった。
.
キンコウカが咲きだしていた立秋の会津駒