かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

夏のなごりにフォト俳句

2021-08-28 19:49:11 | 日記

仙台も緊急事態宣言下となり、野草園も30日月曜日から休園になるのだという。真夏日の予報だったが、解除が長引けば当分公園ともお別れなのかもしれないので、汗を拭きながら歩いてくる。

夏の終わりにミンミンとツクツクが盛んに鳴いていた。俳句の世界では、ミンミンが夏の季語、ツクツクが秋の季語となっている。カナカナも秋のセミということになっているが、立秋をすぎたら当地でもうカナカナを聞かない。かわって8月も終わりだというのにミンミンがやかましい。あらためてカナカナの儚さが愛しく思うが、オイラにとって、やはり秋のセミはツクツクに限られるのかもしれない。耳を傾けると「オーシツクツク、オーシツクツク・・」と鳴いて最後は「オオイイヨ、モオイイヨ」と聞こえてしかたがない。

「もお十分生きたよ、恋もしたよ、いい人生だった、もう死んでもいいさ・・」とおしゃべりしているのかもしれない。

 

 

      

         つくほうし 別れの挨拶 オオイイヨ

 

             

                   空蝉も  花のにほひに  留まりぬ 

 

    

        ミズヒキと キンミズヒキの 糸縺れ

 

             

                                ツユクサや 千切りて揉んだ 指の色

 

     

 精霊花 墓碑に傾け  祈りたき

*精霊花はミソハギのこと

 

     

           まっすぐを めざしてのびる すすきかな

 

     

   独活(ウド)の花 みどりの蜘蛛に 家を貸す 

 

 

     

 臭木(クサギ)の実 あと何日と 指を折り

       *美しい藍色の宝石が顔を出す 

 

        

 

        

  ユリの銃   エメラルドの弾 放たれし 

      *テッポウユリか

 

        

 秋 降りて レンゲショウマてふ 宇宙船

 

     

 アカトンボ  五輪候補となりぬかな 

 

   

 

        

 

 

 

 

    

 

     

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

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