今日は、実家近くの叔父さんちに参上。
天国からのお金を受け取りに。
以前、日記に書いたように、父は台湾から志願兵となり、敗戦後、引き上げ先に帰った。
そこに待っていたのは、結核の父親、兄、姉の療養と弟妹の養育。
一人で背負い、辛酸を嘗めた。
すぐ近くに、(父の)叔父夫婦が豊かに暮らしていたが、援助はなかった。
くちこの家は本家で、独身のまま招集され戦死した(父の)叔父がいた。
遺族年金の話が来て、父が全ての面倒な手続きを済ませた後、
その権利は、近くに住む(父の)叔父に横取りされてしまった。
血の近さを理由に・・・
葬式も法事も、位牌も、墓も、くちこんちなんだけれど・・・
何十年も、その父の叔父がアル中で亡くなるまで、その横取りは続いた訳で、
恨みだけが残った。
父の弟は(くちこの叔父)、国からの弔慰金(年間4万円)の話が出た時、根性と、すごい剣幕で、その家から権利を取り戻した。
くちこの父は、もうこの世にいなかったけれど・・・
くちこんちの墓は、十年来、父の弟が見てくれている。
いつも、草一本なく、綺麗な花が立てられている。
「だから、弔慰金は、叔父さんのものだ」と、くちこは、毎年言うのだけれど、叔父は頑として譲らない。
「いや、本家のものだ」と。
父も母も他界し、跡取り娘のくちこは50歳にして他家に嫁いだというのに・・・
何故?
それは、父が遺した徳。
くちこが、父方の親戚にかわいがられるのは、父の遺徳。
くちこが、母方の親戚にかわいがられるのは、母の遺徳。
では、くちこが死んだら、子供達にくちこの徳は遺るのか・・・?
ああ、子供達に顔向けできない、反省のくちこ・・・
追伸
今日、お墓参りに行き、その例の叔父一家のお墓の横を通りました。
墓石は立派だけれど、ミイラのように真っ黒な花?が立ち、水は黒く濁り、蜘蛛の巣まで・・・
一端、通り過ぎたものの・・・
一応、お水だけ入れてきました。
近くに、娘や息子が住んでいるはずですが・・・