しろつめ・楚々・くちかずこ姫のお部屋 goo

安易に清水の舞台から飛び降りるが、意外に用心深い。極めて自己中心的だが、意識がない部分で情が深かったりもする。

天国からのお金

2009年07月04日 21時02分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

今日は、実家近くの叔父さんちに参上。
天国からのお金を受け取りに。

以前、日記に書いたように、父は台湾から志願兵となり、敗戦後、引き上げ先に帰った。

そこに待っていたのは、結核の父親、兄、姉の療養と弟妹の養育。
一人で背負い、辛酸を嘗めた。

すぐ近くに、(父の)叔父夫婦が豊かに暮らしていたが、援助はなかった。
くちこの家は本家で、独身のまま招集され戦死した(父の)叔父がいた。

遺族年金の話が来て、父が全ての面倒な手続きを済ませた後、

その権利は、近くに住む(父の)叔父に横取りされてしまった。
血の近さを理由に・・・

葬式も法事も、位牌も、墓も、くちこんちなんだけれど・・・

何十年も、その父の叔父がアル中で亡くなるまで、その横取りは続いた訳で、
恨みだけが残った。

父の弟は(くちこの叔父)、国からの弔慰金(年間4万円)の話が出た時、根性と、すごい剣幕で、その家から権利を取り戻した。
くちこの父は、もうこの世にいなかったけれど・・・

くちこんちの墓は、十年来、父の弟が見てくれている。
いつも、草一本なく、綺麗な花が立てられている。
「だから、弔慰金は、叔父さんのものだ」と、くちこは、毎年言うのだけれど、叔父は頑として譲らない。
「いや、本家のものだ」と。

父も母も他界し、跡取り娘のくちこは50歳にして他家に嫁いだというのに・・・

何故?
それは、父が遺した徳。

くちこが、父方の親戚にかわいがられるのは、父の遺徳。
くちこが、母方の親戚にかわいがられるのは、母の遺徳。

では、くちこが死んだら、子供達にくちこの徳は遺るのか・・・?
ああ、子供達に顔向けできない、反省のくちこ・・・

追伸
今日、お墓参りに行き、その例の叔父一家のお墓の横を通りました。
墓石は立派だけれど、ミイラのように真っ黒な花?が立ち、水は黒く濁り、蜘蛛の巣まで・・・
一端、通り過ぎたものの・・・
一応、お水だけ入れてきました。
近くに、娘や息子が住んでいるはずですが・・・

コメント
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