膵頭部NET(神経内分泌腫瘍) G2 腫瘍の大きさは最終的に8.2cm。
2013/04/11 亜全胃温存膵頭十二指腸切除術をして一年九か月経ちました。
これをどう考えるか。。。。。
降って湧いた巨大腫瘍。
そして、とても稀な腫瘍。
物事は考え方次第。
心の持ち様で白にも黒にもなる。
凄く雑に生きてきたくせに、
結構、完璧主義なところもある。
自分の体から、胆嚢や十二指腸が無くなったこと。
膵臓の半分も消え、
胃はほとんど残ったとは言っても、その接続は極めて奇妙で奇抜。
迷路のようで、袋小路もある腸・・・
一年九か月、それらの喪失感と戦ってきた感じだな。
こう見えて?マイナス思考なのでね。
メンタル面が一番ネック。
でも、
癌になったこと。
内臓の一部が無くなったこと。
これからも、いろんなリスクや合併症を背負い続けること。
確かに意気消沈なんだけれど。
手術が成功したこと。
無事に暮らせていること。
美味しく食べられること。
やっと退職できて自由な時間を得たこと。
やっぱり、有難い、な。
三か月ぶりに愛しの外科医長に会ってきましたよ。
いつも雑談や相談や報告等々に忙しい二人です。
そして二人の笑い声が絶えない診察時間。
膵胆肝の専門医だったり指導医だったりするから。
きっと、賢い、筈。
これも縁。
この先、どう転んでも、
これが縁と思える主治医に出会えて良かった。
なんと!
医長(以下、い)「そう言えば、お土産があるんだ!」
「これ!、僕、アメリカに行ったんよ」
くちこ(以下、く)「え?ありがとう!」
目の前で、お土産を開け始めるくちこ。
で、ちょっと・・・・言葉が・・・・出ない。
い「サソリの入った飴だよ」
い「あまり、食べないらしいけど」
く「私も食べません!」
く「飾っとくよ・・・」
く「私がさそり座だから?」
い「・・・」
く、心の声「蠍のような女だから?」
ラスベガスの袋だったけれど、アリゾナの蠍?
くちこも、くまモンのアイマスクをプレゼントしましたよ。
長時間のオペにしても、
長時間、電子カルテに向かい続けるにしても、
きっと目が疲れる筈。
医長室でこれを張り付けて寛ぐべし!と。
そうそう、心配していた腫瘍マーカー。
去年の二月以来、ずっと上昇を続け、ついにはオペ前と同じレベルまで戻ってしまっていたのですが、
今回、急激に下がりました。
NSEという特殊な腫瘍マーカーなのですが、
オペ前は、12.23。
そして、前回、12.18まで戻ってしまっていたのですが、
今日は、8.77。
正常値です。
とっても安堵した「い」と「く」でした。
それもこれも、
昨年、ど根性で、11月、12月、半月ずつ、歩き遍路で癌封じの願掛けをしまくった
コバンザメのおかげです。
足の爪が二枚も抜け落ちてました・・・
感謝!
十月のPET-CTで、転移の有無を調べて、一応、画像上は転移は無かったので、
それも安堵しているのですが、
く「PETで転移無かったから市のがん検診、色々切符が届いたけれど受けなくて良いよね」
い「受けた方が良いよ」
く「えーーーーーー」
く「毎食後の消化剤、食べなかったら飲まなくて良いの?」
い「残った膵臓が頑張ってくれているけれど、その能力は調べようが無いし、
残った膵臓が疲弊しないように助けるためだから、面倒だろうけれど、食べなくても飲んでね。」
く「はーい」
と言いつつ、実はよく飲み忘れているくちこです・・・㊙
次の予約は四月。
オペ後二年経過なので、造影CTをする予定です。
造影剤に対してこれと言って過敏な症状が出ないのは幸いです。
薬は、朝一回のオルメテック(血圧)とネキシウム(抗潰瘍)、毎食後のエクセラーゼ(消化)。
百日分でざっくり一万円。
診察代、検査代等々・・・も含めると
結構な出費ですが、致し方なし。
生きてるだけで丸儲け、だもん。
帰りに、今年のお札を申込みに真言宗のお寺に寄りました。
古いお札の返却も節分までに済ませたかったのでね。
ああ・・・
信じる者は救われる、と、思うことにしています。
水子地蔵にも参っておきました。
看護師時代に流産や死産で出会った子供たちのために。
あの子達が賽の河原で居残りしなくて済むように。。。
くちこは、とっくにその頃の持ち場を離れたけれど、
彼らに心を寄せることだけは、最後の日まで続けたいな。
「またおいでね」
いつも、そう話掛けて別れた子達です。
お参りしたり、買い物したり、
すっかり疲れて、
気分不良、下痢、腹痛、胃重感に襲われてしまってます。
時々、こうなるんです。
多分、夫とお祝いに食べたお昼も重すぎたんだと思います。
それでもやっぱり有難い。
そう思うくちこです。