日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

不法侵入

2007年06月07日 | インポート
昨日の昼前の事だった。
事務所から外へ出たら、家の敷地の中で標尺を持った男がいた。
不法侵入である。
数日前より、付近を測量していた測量作業員だと分かったので、怒鳴りつけてやった。

愛野町の宮添地区に、自動車専用道路のインターチェンジを作る計画がある。

少し前に住民に対する説明会があり、その後、その測量に同意するかどうかの同意書をもらいに、島原振興局の担当職員と雲仙市役所の職員が家を訪れていた。

その時に私は、「一本松農道計画のために過去に測量したデータの使用は認めるが、今回の測量に対する同意はしない」という事を伝え、その旨をその担当者が同意書の用紙に書き込み、私が署名をしておいた。

私が住んでいる宮添地区に関しては、数年前に、一本松農道整備のための測量が実施されている。
地区のほとんどが水田で、その測量時より現在までの経年変化としては、周辺区域に数軒のアパートが建設されただけである。

要するに、ほとんど変わっていないので、宮添地区に関しては、一本松農道整備のための測量成果が、98パーセント程度はそのまま使用できる状況にある。

「測量法」という法律の目的のところにも、「測量の重複を防ぐ」ということが明文化されている。

そのような意味合いから、行政の無駄を無くすために、問題提起をするという意味で、上記のような「測量不同意」の内容を文書にしておいた。

だから当然の事ながら、我が家の敷地内には測量作業員は立ち入らないと思っていた。

ところが、目の前のうちの敷地の中に、堂々と測量作業員が立っていた。
うちは測量同意をしていないと伝えると、同意はしてもらっていると聞いているとその作業員は言う。

これはあくまでも一般論であるが、プロの測量業者が、測量地域の測量同意無しに作業を実施するという事は考えられない。
発注者側(長崎県)からの指示に従って作業をするはずだ。

後で島原振興局の担当者に電話で確認した所、「その測量業者を呼びつけて、きちんと指導しておきます」ということで、業者に責任転嫁をするようなニュアンスを私は感じた。

測量作業に同意していない者の数は少数であろうから、当初から測量業者に対してきちんと指示をしておけば、そのような事はあり得ないことのはずだ。

騒音、排気ガス、景観の遮断など、自動車専用道路のためのインターチェンジの建設など、地域住民の平凡な生活にとって、害はあっても益は無いと考える。

諫早までのわずか数分間の時間短縮のために、周辺道路からの乗り入れができないような自動車専用道路の建設よりも、既存の国道の拡幅の方を進めてもらった方が地域のためになると確信している。

一本松農道の早期完成による、周辺地域の緩やかな発展を望みたい。