川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

北朝鮮の核実験について丸木美術館理事会に問う

2009-12-18 08:50:20 | 政治・社会
 年の瀬が近づき寒い日が続きます。昨夜、秋田の昭紀くんに電話したら大雪で転居が難航しているとのことです。夫婦が力を合わせて働いて待望の新居が完成します。家族6人が新しい家で正月を迎える喜びが伝わってきます。暖は薪ストーブでとると言います。
 春になったら遊びに来てくださいと奥さんが言ってくれました。旅費を貯めて花の頃には会いに行きたいなあ。

  昭紀くん夫妻 http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/03f3df55b46cd33edf49e0d40e7b0ac7

 昨日、丸木美術館に関わる不愉快な出来事について書きました。年越しにならないようにもう一つ気になっていることを書き留めておきます。理事の皆さんが読まれたら真剣に検討していただきたいと思います。

 北朝鮮の金独裁政権は今年5月、2回目の核実験を行いました。私たちは矢も楯もたまらず市民有志の声明を発しました。

  北朝鮮の核実験に抗議する 市民有志の声明http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/22980a42c330be66b344cbeb9e290107

 丸木美術館の正面入り口のドアーにはアメリカのイラク戦争に反対する声明が貼ってありました。理事会の意思表示ではなかったかと思います。

 これから類推して、ぼくは丸木美術館の理事会が当然のこととして北朝鮮の核実験に抗議する何らかのアピールをするものと考えていました。しかし、7月になって原爆忌が近づいてもその気配がないので、事務局に私たちの声明文を渡し、理事長に届けてくれるようにお願いしました。

 この声明は個人や団体がそれぞれの思いで声明を出すことを提案しています。理事長さんに理事会として検討してくださいと一友の会会員としてお願いしたつもりです。


 しかし、結局のところ今日に至るまで北朝鮮の核実験に対する丸木美術館としての意思表示はありません。ぼくに対する説明もありません。

 これはいったいどういうことでしょうか。

 この40年、自宅にいなかったときは別として8月6日は丸木美術館を訪ねて原爆の図のまえに立つようにしてきました。近いところにありますから何でもないことです。8月6日に立つと普段とは違う感じ方をすることにも気づきました。今年は北朝鮮の核実験があり、核の脅威をより身近に感じたのですからなおさらのことでしょう。
 
 でも、今年は出かける気が起きませんでした。理事の方々の顔を見たくないのです。見れば文句のひとつも言いたくなります。

 アメリカのイラク戦争に抗議する声明は出すが、北朝鮮の核実験には黙っている。ふつうの人はそう受け止めると思いますがそれでいいのですか。

 本当のところを聞かせてください。そして断乎とした抗議をしてください。

 位里先生や俊先生が生きておられたら、たちどころに何かの行動をされたと思います。中国の天安門にも招待された人たちですが中国の核実験には断乎抗議して共産党を追われました。天安門事件に抗議して三枚の絵を描きました。
 北朝鮮にも招待され、俊先生は帰国運動に際して朝鮮の絵はがき造りにも協力しています。しかし、このたびの核実験には断乎とした抗議をされたのではないでしょうか。

 ぼくは「丸木美術館友の会」の一員であるに過ぎません。でも、丸木夫妻の画業と謦咳に接することができたことを生涯の幸運と感謝して生きてきたものです。

 昨日、今日と美術館について二つの文章を書きました。喜んで書いたわけではありません。心が痛んで仕方がないのです。
 
 「川越だより」を読んでくれる常務理事さんがおられることもコメントをくださるのでわかります。あれこれと評論するだけでなく、美術館の命の炎を燃やすために行動してほしいと願います。