【川越だより】のアクセス・ランキング
過去1週間の閲覧数・訪問者数とランキング(日別)
日付 閲覧数 訪問者数 ランキング
2009.12.27(日) 806 PV 168 IP 7521 位 / 1342752ブログ
2009.12.26(土) 815 PV 181 IP 6631 位 / 1342387ブログ
2009.12.25(金) 779 PV 180 IP 6629 位 / 1342043ブログ
2009.12.24(木) 516 PV 168 IP 7481 位 / 1341738ブログ
2009.12.23(水) 425 PV 157 IP 8334 位 / 1341338ブログ
2009.12.22(火) 823 PV 161 IP 7875 位 / 1340997ブログ
2009.12.21(月) 620 PV 184 IP 6465 位 / 1340600ブログ
過去3週間の閲覧数・訪問者数とランキング(週別)
日付 閲覧数 訪問者数 ランキング
2009.12.20 ~ 2009.12.26 4463 PV 1199 IP 7161 位 / 1342387ブログ
2009.12.13 ~ 2009.12.19 4718 PV 1485 IP 5071 位 / 1339900ブログ
2009.12.06 ~ 2009.12.12 4243 PV 1623 IP 4650 位 / 1337227ブログ
12月27日(日)晴れ
招待券をもらっていた「文化資源としての<炭鉱>展」が今日までなので目黒区美術館に行ってみました。
僕は70年代の初めに上野英信という人を知りました。
『追われゆく坑夫たち』 岩波書店〈岩波新書〉、1960年 / 岩波同時代ライブ ラリー、1994年
『地の底の笑い話』 岩波書店〈岩波新書〉、1967年 / 2002年
京都大学を中退して炭鉱夫となり、やがてこれらの作品を発表した人です。「知識人」といわれるものがどう生きたらよいのかを教えてくれた大切な人です。「人々の中で生き、考え、表現する」…そういう生き方をしっかり身につけていた方ではないかと思います。
そのころ同時に炭鉱の人々の生活を描いた山本作兵衛という方の絵も知りました。
山本作兵衛の絵http://www.mmjp.or.jp/pole2/yamaniikiru.htm
授業では上野英信・文 千田梅二・絵の「親と子の夜」という版画物語を紹介しました。炭鉱を舞台にして人が何を大事にして生きなければならないかを問いかける作品です。
千田梅二の版画http://showzan.exblog.jp/3753200/
山本さんも千田さんも上野さんが世の中に押し出したのではなかったかと思います。
これらの人々の作品に会えるかなと思って珍しく二時間もかけて「美術館」というところに出かける気になったのです。
千田さんの版画作品(「炭鉱仕事唄板画巻」)はもちろんですが山本作兵衛さんの作品(「筑豊炭鉱絵巻」)がとてもたくさん展示されています。すぐに疲れてしまうのでゆっくりというわけにはいきません。それでもなぜか懐かしいような気になりました。怖い絵は避けて飴売りや芝居の風景などを見ました。
二階に上がると「北の炭鉱町」という大きな油絵があります。歌志内の風景だということですが気に入ってしばし見とれました。僕の最初の生徒の小山くんはこの炭鉱町から大島にやってきたのではなかったか。「誘えばよかったなあ」。
浮田克躬 北の炭鉱町(1959年)http://www.google.co.jp/imglanding?q=%E6%B5%AE%E7%94%B0%E5%85%8B%E8%BA%AC&imgurl=http://www.art-kaitori.net/contents/img/ukita.jpg&imgrefurl=http://www.art-kaitori.net/artist/000792.html&h=295&w=400&sz=41&tbnid=qI8N6Yf6iEGr3M:&tbnh=91&tbnw=124&prev=/images%3Fq%3D%25E6%25B5%25AE%25E7%2594%25B0%25E5%2585%258B%25E8%25BA%25AC&hl=ja&usg=__n01v9S9wA6Z4RU3zhOI8fAckse4=&ei=o9s3S8XSEIvW7AOXp9iIBA&sa=X&oi=image_result&resnum=5&ct=image&ved=0CBoQ9QEwBA&start=0#tbnid=xekzHOOc6i3-RM&start=13
長崎の軍艦島を描いた大作「風巣」の作者を見ると「滝 純一」となっています。遠い昔、僕が東京教育大の学生だったころ、出会ったことがある方です。笑顔の素敵なやさしくて温和な人という印象があります。
こんなところで再会できるなんて、何となくうれしい気持ちになります。「滝くんの作品に出合えただけでも来た甲斐があったなあ」。
滝純一さんhttp://www.kanzan.net/shujin/02/tanbo.html
筑豊の炭坑地帯は80年代の初めに二度訪ねました。二度目には友人たちの計らいで家族4人で廃屋となった炭住で一泊させてもらいました。家が傾いて床が波打っていました。ボタ山にも登りました。
今はもうこういう追体験すらできないのかもしれません。しかし、近代日本の「発展」の裏側でそれを支えて生きた人々の姿や思いを想像する力を養うことはますます重要になっているのかなと思います。
人は何によって生きるのか。どんな人生が本当に素晴らしい人生なのか?60年代から70年代にかけて上野さんたちが発し続けてくれた問いをあらためて思い起こさせてくれる一日でした。
『親と子の夜』http://store.shopping.yahoo.co.jp/7andy/01885077.html
映画 『炭鉱に生きる』予告編http://www.montage.co.jp/yama/movie.html
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12月27日(日)晴れ
招待券をもらっていた「文化資源としての<炭鉱>展」が今日までなので目黒区美術館に行ってみました。
僕は70年代の初めに上野英信という人を知りました。
『追われゆく坑夫たち』 岩波書店〈岩波新書〉、1960年 / 岩波同時代ライブ ラリー、1994年
『地の底の笑い話』 岩波書店〈岩波新書〉、1967年 / 2002年
京都大学を中退して炭鉱夫となり、やがてこれらの作品を発表した人です。「知識人」といわれるものがどう生きたらよいのかを教えてくれた大切な人です。「人々の中で生き、考え、表現する」…そういう生き方をしっかり身につけていた方ではないかと思います。
そのころ同時に炭鉱の人々の生活を描いた山本作兵衛という方の絵も知りました。
山本作兵衛の絵http://www.mmjp.or.jp/pole2/yamaniikiru.htm
授業では上野英信・文 千田梅二・絵の「親と子の夜」という版画物語を紹介しました。炭鉱を舞台にして人が何を大事にして生きなければならないかを問いかける作品です。
千田梅二の版画http://showzan.exblog.jp/3753200/
山本さんも千田さんも上野さんが世の中に押し出したのではなかったかと思います。
これらの人々の作品に会えるかなと思って珍しく二時間もかけて「美術館」というところに出かける気になったのです。
千田さんの版画作品(「炭鉱仕事唄板画巻」)はもちろんですが山本作兵衛さんの作品(「筑豊炭鉱絵巻」)がとてもたくさん展示されています。すぐに疲れてしまうのでゆっくりというわけにはいきません。それでもなぜか懐かしいような気になりました。怖い絵は避けて飴売りや芝居の風景などを見ました。
二階に上がると「北の炭鉱町」という大きな油絵があります。歌志内の風景だということですが気に入ってしばし見とれました。僕の最初の生徒の小山くんはこの炭鉱町から大島にやってきたのではなかったか。「誘えばよかったなあ」。
浮田克躬 北の炭鉱町(1959年)http://www.google.co.jp/imglanding?q=%E6%B5%AE%E7%94%B0%E5%85%8B%E8%BA%AC&imgurl=http://www.art-kaitori.net/contents/img/ukita.jpg&imgrefurl=http://www.art-kaitori.net/artist/000792.html&h=295&w=400&sz=41&tbnid=qI8N6Yf6iEGr3M:&tbnh=91&tbnw=124&prev=/images%3Fq%3D%25E6%25B5%25AE%25E7%2594%25B0%25E5%2585%258B%25E8%25BA%25AC&hl=ja&usg=__n01v9S9wA6Z4RU3zhOI8fAckse4=&ei=o9s3S8XSEIvW7AOXp9iIBA&sa=X&oi=image_result&resnum=5&ct=image&ved=0CBoQ9QEwBA&start=0#tbnid=xekzHOOc6i3-RM&start=13
長崎の軍艦島を描いた大作「風巣」の作者を見ると「滝 純一」となっています。遠い昔、僕が東京教育大の学生だったころ、出会ったことがある方です。笑顔の素敵なやさしくて温和な人という印象があります。
こんなところで再会できるなんて、何となくうれしい気持ちになります。「滝くんの作品に出合えただけでも来た甲斐があったなあ」。
滝純一さんhttp://www.kanzan.net/shujin/02/tanbo.html
筑豊の炭坑地帯は80年代の初めに二度訪ねました。二度目には友人たちの計らいで家族4人で廃屋となった炭住で一泊させてもらいました。家が傾いて床が波打っていました。ボタ山にも登りました。
今はもうこういう追体験すらできないのかもしれません。しかし、近代日本の「発展」の裏側でそれを支えて生きた人々の姿や思いを想像する力を養うことはますます重要になっているのかなと思います。
人は何によって生きるのか。どんな人生が本当に素晴らしい人生なのか?60年代から70年代にかけて上野さんたちが発し続けてくれた問いをあらためて思い起こさせてくれる一日でした。
『親と子の夜』http://store.shopping.yahoo.co.jp/7andy/01885077.html
映画 『炭鉱に生きる』予告編http://www.montage.co.jp/yama/movie.html