塩について考える為の料理教室でした。
カレーを、スパイス、唐辛子、塩の3段階に分け作ることで、人類が歩んで来た歴史を味わって貰えたかなって思います。
インドで唐辛子が使われるようになったのは16世紀以後
https://housefoods.jp/data/curryhouse/know/roots/eating_habits.html
なんて言われてるし、辛さで味を決めるとこうなるっていうのを体験し、そして塩を入れると美味しくなるって言うのをわかって貰えて良かったです。
美味しいが必ずしも、、、身体に良いとは限らない。
塩や糖、脂に対しての常習癖(美味しい)についてもっとよく知る必要があるなって思います
【パパの作るダウナー系のカレー】
近年の食卓は、ひと口食べて「旨い!」「美味しい」と感じるアッパー系の味付けに溢れています。
このアッパー系の正体は塩・糖・脂!!!
アッパー系の味を摂り続けると、脳はさらに強く、濃い味のものを求めます。
地味でも滋味を感じる食事の時間を作り、心身ともにリセット&リラックスしましょう!
"パパだけの料理教室"は「茄子カレー」です。
今回はインドの味覚を考えた上でレシピ作りです。
【アーユルヴェーダ】
インド伝統医学のアーユルヴェーダでは味覚を6つに分け、毎食6種類の「味(ラサ)」を食べることが望ましいとしています。
・甘味 - madhu(マドゥー)
・酸味 - amla(アムラ)
・塩味 - lavana(ラヴァナ)
・辛味 - katu(カトゥ)
・苦味 - tikta(テクタ)
・渋味 - kashaya(ケシャイ)
煮込み鍋にサラダオイルを入れて熱し、ニンニク・ショウガをゆっくりと香りを引き出しながら炒めていきます。
いつもは、魔法のおまじない「塩」を入れますが、今回は塩をせずに調理を進めていきます。
香りが引き出されてところへタマネギを入れて透き通るまで火を入れ、トマトを加え強火にし沸いたら中火にします。
唐辛子・シソ以外のスパイスとココナッツミルクを入れてひと煮立ちさせ、ナスを加えて蓋をします。
ナスに火が入ったら、シソを加えます。
塩をしていない状態で味見をしてみましょう。
野菜のもつうま味とスパイスとココナッツミルクの風味が生きたカレーができています。
やや物足りなさを感じるかもしれません。
次に塩と青唐辛子を加えます。
素朴で丸みのある味付けから、アクセントの加わった味に変化しました。
人間の舌がいかに「しょっぱさ」に慣れているか、味の濃いものを美味しいと思う味覚になっているかが解ったかと思います。
塩分が不足すると新陳代謝機能が衰え、ミネラルは体内で形成されないため食品から摂らなくてはなりませんが、過剰摂取には注意したいものです。
人は、食べもので形成されています。
自然の持つ奥深さを感じる味、ホッとできる食事の時間を作ってみてはいかがでしょうか。
≪材料(4人分)≫
・ナス…4本
・タマネギ…1/2コ
・ショウガ…小さじ1/2
・ニンニク…小さじ1/2
・青唐辛子…2本
・コブミカンの葉…10枚
・シソ…10枚
・トマト…200g
・ココナッツミルク…130㏄
・水…100㏄
・サラダオイル
・フヌイユシード…小さじ1/2
・カルダモン…2粒
・シナモンスティック…2本
・ローリエ…2枚
・ターメリック…小さじ1/4
・赤唐辛子の粉…小さじ1/2
タマネギ:消化促進作用があり、便通もよくし、コレステロールも抑えてくれます。
ショウガ:健胃・保温・解熱・消炎・鎮吐など多くの薬効があるとされています。
ニンニク:糖質の分解を促すアリシンも含み、疲労回復や体力増強、滋養強壮の効果もあるとされています。
青唐辛子:未成熟な緑色のものは、青唐辛子、赤く熟したものは赤唐辛子と呼ばれ、糖質の代謝を助け、疲労回復・細胞の新陳代謝を促進するとされています。
コブミカンの葉:消化促進・血行促進・殺菌・防腐作用があるとされています。
シソ:抗酸化作用・アレルギー緩和に役立つとされています。
トマト:トマトの赤い色リコピンは、生活習慣病予防や老化抑制に効果があるとされています。
ココナッツミルク:食物繊維を多く含み腸内環境を改善するとされています。
フヌイユ:消化促進、消臭、解毒作用があり、下痢や腹痛に効果があるとされています。
カルダモン:疲労回復や整腸作用があり、冷性で身体を冷やすとされています。
シナモン:世界最古のスパイスとされ、殺菌効果・活性作用があるとされています。
ローリエ:芳香性の健胃薬として、煎液は神経痛やリウマチに使用されます。
ターメリック:消化作用や新陳代謝の活性をよくする働きがあるとされています。
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