負けパターンはこんなもん。
セットのゲーム途中で色玉をいくら
取ろうが、9番を落とし続けないと
駄目。
9番をいくら落としても、次のブレイ
クがダメだったら終了。割れて
ノーインだとまず回って来ない。
ノーインだとまず回って来ない。
ブレイクでの最悪は、手玉落としの
スクラッチョ。
さらに、ブレイクの前に最初にバン
キングで勝たないと勝ち目薄い。
交代ブレイク無しの勝者ブレイク、
イリーガル無し、シュートアウト
無しの旧式ルールのほうが「交代
性の希薄さ」を担保するシビアな
ルールなので、展開はエキサイテ
ィングだ。
そのエキサイティングさは、別に
表現するなら、「しびれる」。
理想的展開はマスワリ3連発、4連
発は当たり前で、5ラック先取り
ならば5ラック全部マスワリが最高
の理想。7ラックなら7ラック、9ラ
ックなら9ラック全部がブレイク+
ランナウトが理想的なゲーム。
つまりワンサイドゲームが撞球の
最高の展開だといえる。
発は当たり前で、5ラック先取り
ならば5ラック全部マスワリが最高
の理想。7ラックなら7ラック、9ラ
ックなら9ラック全部がブレイク+
ランナウトが理想的なゲーム。
つまりワンサイドゲームが撞球の
最高の展開だといえる。
バンキングの時以外、対戦相手に
はキューを一度も握らせないのが、
ポケットビリヤードのナインボール
の究極形だろう。(唯一14.1ラック
のみはバンキング勝者が後攻を
選択する事が多い。全てコール
ショットなので、ブレイク割りで
どの玉をどのポケットに入れる
かを指定するのが困難だから)
のみはバンキング勝者が後攻を
選択する事が多い。全てコール
ショットなので、ブレイク割りで
どの玉をどのポケットに入れる
かを指定するのが困難だから)
ビリヤードはキャロムのスリーク
ッションも四つ玉もポケットビリ
ヤードも、相手にターンさせない
のが理想の競技だが、なかなかど
の種目でもノーミスのワンキュー
での撞き切りは難しい。
穴無し台で競技するキャロムビリ
ヤードの四つ玉は撞き切りが多い
ので、難易度を上げる為にエリア
を囲んでそこでは一度玉をエリア
外に出すルールのボークライン=
カードルが発明された。
アメリカンポケットのナインボール
競技では、器具を使ったラック立て
の公式戦時代(2000年前後)、
アメリカ人のコーリー・デュエル
がソフト・コントロール・ブレイク
を発明してとんでもない数のマス
ワリを量産してワンサイドゲーム
が続いてTV中継的にウケが悪く、
興行的な面でスポンサーからクレー
ムが入り、ルールがどんどん変更
された。
最近ではナインボールは交代ブレ
イク制やブレイク後に1個インし
たら他の玉が3個キッチン内に戻ら
ないと相手に撞く番を渡すという
イリーガルルールや、ナインボール
をフットスポットの位置にラック
してブレイクインしにくくさせたり
等。
それでも、ポケットビリヤードの
での撞き切りは難しい。
穴無し台で競技するキャロムビリ
ヤードの四つ玉は撞き切りが多い
ので、難易度を上げる為にエリア
を囲んでそこでは一度玉をエリア
外に出すルールのボークライン=
カードルが発明された。
アメリカンポケットのナインボール
競技では、器具を使ったラック立て
の公式戦時代(2000年前後)、
アメリカ人のコーリー・デュエル
がソフト・コントロール・ブレイク
を発明してとんでもない数のマス
ワリを量産してワンサイドゲーム
が続いてTV中継的にウケが悪く、
興行的な面でスポンサーからクレー
ムが入り、ルールがどんどん変更
された。
最近ではナインボールは交代ブレ
イク制やブレイク後に1個インし
たら他の玉が3個キッチン内に戻ら
ないと相手に撞く番を渡すという
イリーガルルールや、ナインボール
をフットスポットの位置にラック
してブレイクインしにくくさせたり
等。
それでも、ポケットビリヤードの
うち一番簡単な種目であるナイン
ボールは、プロ選手の技術向上
によって簡単にブレイクランナウト
が出る時代になり、さらにどんどん
ルールが改訂されつつある。
結局は、玉を1個増やすことで極度
に難易度が上がるテンボール(10番
が点玉)が現在では主流になり
つつあるが、クラシカルで伝統的
な短期決戦勝負ゲームであるナイン
ボールは人気が高い。
原初のナインボールゲームは、コー
ルショットに近く、狙い玉以外が
たまたま偶然にポケットしたら
フットスポットの下に戻していた。
それが87年頃からテキサスルール
と呼ばれる台上戻しのルールが
無くなり、ファールして入れた玉
も一切台上に戻さなくなった。
ナインボールのルール改正は、
アメリカでのテレビ中継用に
スピードと選手交代を求める
要求(時にゲームを簡単にして
しまうルール改訂)と、難易度
を確保するルール変更とのイタチ
ごっこのようにルールがめぐるま
しく変えられて来ている。
1987年に大きな改変があってから
こんにちまで何度ルール変更が
為されて来たかわからない程。
なので、ナインボールについては、
対戦前によくルール確認をしない
と麻雀と同じくどの時のルールで
ゲームに臨むのか分からなくなる。
私は個人的には、相方との研究会
では、1987年式ルールでやって
いる。ラックのみ自主ラックだが、
基本的に87テキサスルールでブレ
イク後にシュート放棄宣言で相手
にターン権を与えるシュートアウ
ト無し、勝者ブレイクのルール。
日本でナインボールで一番長い
期間採用されて来たルールだ。
一時期、二度撞きのリクをOK
とする「プッシュ」宣言での
リクOKというビリヤードの根幹
を揺るがすあり得ないルールも
採用されていたようだが、現在は
廃止。
ポケットビリヤードは80年代末期
以降はルールが迷走していると
いえる。今後もどんどんその都度
ルールが変えられるだろう。
キャロムビリヤードのようにカッ
チリした競技ルールの確固たる
確立という伝統性が希薄な部分が
アメリカンポケットにはあるが、
すべてそれはアメリカの主導に
よる。日本や中国が公式戦での新
ルールを導入採用しているのでは
ない。すべて米国が主導。
アメリカンポケットはアメリカが
発祥なので、それは致し方ない
かも知れない。アメリカ人が剣道
のルールに口挟む事が無いように。
スポーツとしての偏頗な部分は
あるが、アメリカンポケットのみ
は一種独特の「万国性」を持たない。
非常にネイティブ色の強い独自の
撞球だ。
ボールは、プロ選手の技術向上
によって簡単にブレイクランナウト
が出る時代になり、さらにどんどん
ルールが改訂されつつある。
結局は、玉を1個増やすことで極度
に難易度が上がるテンボール(10番
が点玉)が現在では主流になり
つつあるが、クラシカルで伝統的
な短期決戦勝負ゲームであるナイン
ボールは人気が高い。
原初のナインボールゲームは、コー
ルショットに近く、狙い玉以外が
たまたま偶然にポケットしたら
フットスポットの下に戻していた。
それが87年頃からテキサスルール
と呼ばれる台上戻しのルールが
無くなり、ファールして入れた玉
も一切台上に戻さなくなった。
ナインボールのルール改正は、
アメリカでのテレビ中継用に
スピードと選手交代を求める
要求(時にゲームを簡単にして
しまうルール改訂)と、難易度
を確保するルール変更とのイタチ
ごっこのようにルールがめぐるま
しく変えられて来ている。
1987年に大きな改変があってから
こんにちまで何度ルール変更が
為されて来たかわからない程。
なので、ナインボールについては、
対戦前によくルール確認をしない
と麻雀と同じくどの時のルールで
ゲームに臨むのか分からなくなる。
私は個人的には、相方との研究会
では、1987年式ルールでやって
いる。ラックのみ自主ラックだが、
基本的に87テキサスルールでブレ
イク後にシュート放棄宣言で相手
にターン権を与えるシュートアウ
ト無し、勝者ブレイクのルール。
日本でナインボールで一番長い
期間採用されて来たルールだ。
一時期、二度撞きのリクをOK
とする「プッシュ」宣言での
リクOKというビリヤードの根幹
を揺るがすあり得ないルールも
採用されていたようだが、現在は
廃止。
ポケットビリヤードは80年代末期
以降はルールが迷走していると
いえる。今後もどんどんその都度
ルールが変えられるだろう。
キャロムビリヤードのようにカッ
チリした競技ルールの確固たる
確立という伝統性が希薄な部分が
アメリカンポケットにはあるが、
すべてそれはアメリカの主導に
よる。日本や中国が公式戦での新
ルールを導入採用しているのでは
ない。すべて米国が主導。
アメリカンポケットはアメリカが
発祥なので、それは致し方ない
かも知れない。アメリカ人が剣道
のルールに口挟む事が無いように。
スポーツとしての偏頗な部分は
あるが、アメリカンポケットのみ
は一種独特の「万国性」を持たない。
非常にネイティブ色の強い独自の
撞球だ。
そうした性質があるからか、中国
では中国オリジナル(英国式を
参考にした)のチャイニーズエイト
というポケットビリヤードを考案
した。
日本の場合は、アメリカンポケット
台とボールを使った「ジャパン」と
いうルールのゲームやピン倒し等
があるが、それらは賭け玉ゲーム
だ。公式戦では実行されていない。
日本の公式戦はすべてアメリカン
ルールに準拠して日本の公式団体
が日本ルールを定めている。
ころころ変わるアメリカ式ルール
に沿って日本国内の公式戦のルール
も都度改訂させているので、団体の
専門家の方々も大変だろうと思う。
野球でいうところの完全試合は
ビリヤードではごくたまにあるが、
そうそう滅多に無い。
撞球は非常に完璧な展開が難しい。
難しいから面白い。
撞球の面白いところは、プレーヤー
は全員が完全試合を誰もが目指して
いるところだ。ノーヒットノーラン
ではなく、四球さえない完全試合。
それはすべての玉を自分のみが取る
撞き切り。
撞球者たちはミス無き完全プレーを
誰もが目指している。困難である
事を。
それゆえ、ビリヤードは面白い。
対戦競技だが、ドッグファイトは
存在しない。自分との戦いだ。
自分をコントロールできる者が台上
の景色を制御できる。
では中国オリジナル(英国式を
参考にした)のチャイニーズエイト
というポケットビリヤードを考案
した。
日本の場合は、アメリカンポケット
台とボールを使った「ジャパン」と
いうルールのゲームやピン倒し等
があるが、それらは賭け玉ゲーム
だ。公式戦では実行されていない。
日本の公式戦はすべてアメリカン
ルールに準拠して日本の公式団体
が日本ルールを定めている。
ころころ変わるアメリカ式ルール
に沿って日本国内の公式戦のルール
も都度改訂させているので、団体の
専門家の方々も大変だろうと思う。
野球でいうところの完全試合は
ビリヤードではごくたまにあるが、
そうそう滅多に無い。
撞球は非常に完璧な展開が難しい。
難しいから面白い。
撞球の面白いところは、プレーヤー
は全員が完全試合を誰もが目指して
いるところだ。ノーヒットノーラン
ではなく、四球さえない完全試合。
それはすべての玉を自分のみが取る
撞き切り。
撞球者たちはミス無き完全プレーを
誰もが目指している。困難である
事を。
それゆえ、ビリヤードは面白い。
対戦競技だが、ドッグファイトは
存在しない。自分との戦いだ。
自分をコントロールできる者が台上
の景色を制御できる。