怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

「すべての疲労は脳が原因」「すべての疲労は脳が原因2」梶本修身

2018-05-19 10:05:06 | 
よく筋肉が疲れると乳酸がたまるということを言っていましたが、どうもそれは間違いとか。
疲れの原因は酸化ストレスで、疲労感は脳の自律神経の中枢が本来の機能を果たせなくなることからくるそうです。疲れているのは「体」ではなくて「脳」ということです。
人間の持っている筋肉のポテンシャルはその能力を目いっぱい使えば想像以上のものがあって、疲れてもうだめという段階でもその能力の半分も使っていないとか。火事場の馬鹿力というのは極限時に脳のリミットを外して目一杯使うことからできること。
最も脳の制止が無ければ目いっぱい使うことによって関節なり骨が壊れるとかからだの全体としてはガタガタになってしまうだろうから、ある意味疲労感というのは生体を守るための安全弁ということか。
この2冊の本は疲労というものが何かからの理論的な面と疲労しないようにするにはどうすればいいかという実践的な面が書いてあります。

どちらかというと最初の本は理論面が重点で2は実践面が主体。でも2の最初の第1章には理論面の要約が書いてありますので、特に理論を納得したいという人以外は2だけを読めば十分と思います。
何かに取り組んでいて飽きるということは脳が疲労した時のサインということで、同じように眠くなるということも疲労のサイン。飽きてきたり眠くなってきたら休みを入れることです。3時間集中して30分休むより、30分ごとに5分休んで目先を変える方がいいというのはよくわかります。受験勉強法としても何かに書いてあった記憶です。
乳酸がたまるのではなくて活性酸素が問題とか。自律神経内の活性酸素が細胞を酸化することによって疲労が起こるということみたい。
では疲労を予防するにはどうしらいいのか。「食事」「睡眠」「環境」について具体的に対策を書いてあります。
読んでみると分かりますが、そう目新しいことはありません。
食事では朝食を抜かずに自律神経のバランスを整える、一人で食べるよりも誰かと食べる方がいい、ファーストフードを食べずに、よく噛んで。お酒は控えめに適量でって、はいはい。
ところで疲労に効く成分としては「イミダペプチド」とか。渡り鳥の渡りを支える疲労回復成分を分析した結果とか。羽を動かす筋肉がある鶏の胸肉に多く含まれているのでコンビニのサラダチキンを食べるといいとか。まあ、鶏がダメなはげ親父は牛とか豚のもも肉、カツオでもいいとか。よく使う筋肉には疲れないようにイミダペプチドが多く含まれているということです。サプリメントもあるのですが、調べたら結構高い。ある成分を全部サプリメントで補うのは邪道なので今の季節はカツオを食べましょう。
他にもクエン酸とかコエンザイムQも有効とか。黒酢を飲んでイワシ、サバを食べろってか。
睡眠では、眠くなるのは睡眠に問題がある証拠。いびきをかくのは質の良い睡眠ではないので、あおむけに寝るのではなくて、横向きで、それも右を向いて寝るといいそうです。いびきをかいている時には気道が狭くなっているので肺に十分な酸素が取り込まれなくて低酸素状態になっているので自律神経の中枢はフル回転していて慢性疲労の原因になっている。
環境面では、仕事中に飽きたと思ったらすぐに休憩を。デスクワークの時は時々立ち上がって歩き回る集中力を高めると疲労は貯まるのです。
外に出る時は紫外線が疲労の原因になるので対策が肝心。皮膚に直接浴びなくても目に入れば角膜の炎症反応から疲労が蓄積される。UVカットのサングラスは必須で男でも日傘は必要みたいです。
特にこれと言ってすごい対策があるのではないのですが、分かっていてもなかなかできないのは、いろいろなことで言えること。
哲学者は世界をいろいろ解釈した。問題なのは世界を変えることだ。
コメント
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