怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

暇つぶしの読書あれこれ「大沢在昌」「益田ミリ」「宮部みゆき」

2023-03-07 15:56:13 | 
これと言って予定がない日はいろいろなジャンルの本を読んで暇つぶし。
まあ、今となってはほとんどの日がこれと行って用はないのですけど。
そういう時は好きな作家の本で図書館で見つけたものを読んで暇つぶし。
レヴューを書くほどでもなく読んだ本は多々ありのですけど、一応最近はこんなものも読んだと言う備忘録代わりに書き留めておきます。
まずは大沢在昌の「帰去来」

いわゆるパラレルワールドものですけど、主人公は女性の警察官。現実の世界とパラレルワールドとは大きく違うのですが、その中で戸惑いながら成長していきます。
パラレルワールド物は何らかの仕掛けで現実の世界と仮想の世界を行き来するんですけど、どうも話がこんがらがって、かつあり得ない話なのでそこに如何に現実味を持たせるのか作者の力量なんでしょう。でも私の頭の中はやっぱり話がこんがらがってしまいました。
益田ミリの本は3冊。

「上京10年」を図書館でパラパラ読んだら、どこか読んだことあるような…初出は中日新聞の連載だそうです。多分連載を読んでいたのですね。徒手空拳で大阪からイラストレーターになろうと上京して苦労を重ね生活基盤が落ち着くまでの十年。無謀ともいえる中で何とか頑張って食べれるようになるまでにはいろいろなことに遭遇するのですけど、共感しつつ読めます。誠意のない対応やわがままな仕打ちとか酷い接客態度とか、結構益田さん、腹に据えかねてひとこと言っているみたいですけど、相手の心には届かずおざなりの対応だったりしてもやもや感が残るっていうのはよくあること。思い切って一言苦情を言った方がよほど傷ついてしまうと言うのは残念ですが人の世の常。
最後は宮部みゆきさんの「きたきた捕り物帖」。
宮部さん、捕り物帖には他にもいろいろシリーズがあるのですが、今回の主人公は北一という岡っ引きの下働きにもなれない少年。親代わりだった親分が急死して文庫の振り売りをしている。そこに絡むのが、親分のおかみさん松葉、差配の富勘、欅屋敷の下働き的な用人の青海新兵衛、同心の沢井の若旦那、そして正体不明の少年喜多次と魅力的な顔ぶれ。

この本ではそうした面がお披露目しているのだが、まだまだこれから活躍していく雰囲気がたっぷりで、これは続編が待ち遠しい。
いずれもそれなりに楽しめた本なのですが、まとめて読み捨て御免というような対応になってしまい申し訳ない。それでも極上の暇つぶしが出来たことは報告しておきます。
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池田清彦「SDGsの大噓」

2023-03-04 18:14:04 | 
このところテレビを見ていてもSGDsという言葉をよく聞き、企業経営者などもバッジをつけている人が多い。
直訳すれば「持続可能な開発目標」
国連サミットで17の目標が設定されています。
具体的には
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5・ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8.働き甲斐も経済成長も
9.産業と技術革新の基盤を作ろう
10.人や国の不平等感をなくそう
11. 住みつづけられるまちづくりを
12. つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさを守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
どれも異論をはさむ余地がないもっともな17項目。
でも具体的に考えると実現が難しいものもあって、相互に対立する場合もある。実現できないおとぎ話はウソと池田先生は断言している。

今の風潮ではSDGsはウソと言うことは四面楚歌となりそうですが、そこは怖いものなしのリバタリアンで忖度のない発言をしています。もっとも出演しているテレビなどではいろいろ話しても実際の放送ではカットされていることが多いそうです。
17の項目のうちでも、14.海の豊かさを守ろうと15.陸の豊かさを守ろうは、飢餓をゼロにしようとはトレードオフの関係になる。飢餓をなくすためには、食糧の増産が必要であるので、さらに開墾して農地を増やすしかないし、漁獲量を増やしていかないといけない。開墾して農地を増やせば生物多様性は失われていくし、漁獲量を増やせば海の豊かさは失われていく。
さらに言えば地球人口は増え続けていて近い将来100億人を超える予想だが、増え続ける人口を養うことが出来るようにするためには、膨大なエネルギー供給も必要でありクリーンエネルギーだけに頼ることはできない。今の農業も漁業も昔と比べると格段に生産性は高いのだが、それを支えているのはトラクター、コンバインなどの農業機械であり、大型漁船であり魚群探知機などなのだが、それを動かすには当然ながらエネルギーを消費する。クリーンエネルギーだけで賄うのはできるのか。太陽光発電は家の屋根につけている分にはいいのだが、耕作放棄地に大規模に作るのは下の土地を日の当たらない死んだ土地にしてしまい陸の豊かさとは相いれない。風力発電も環境影響についてはいろいろ言われている。
実はこの項目の中に「地球人口をこれ以上増やさない」と言う項目はないのだが、飢餓をなくして、かつ生物多様性を守り陸と海の豊かさを守るには、これ以上人口を増やしていえばどうしても無理があるのだが、そこはアンタッチャブル。
池田先生曰く「人口抑制」は欧米諸国が主導権を持っているグローバル資本主義にとっては受け入れがたく、そこから目をそらすためにSDGsのようなきれいごとを並べて八方ふさがりの状況をごまかしている。このSDGsで並べられている美しいスローガンは、地球環境やよりよい未来のためにほとんど役に立たない虚構で、グローバル資本主義によって恩恵を受けている欧米諸国が一人勝ちするようなルールを世界に押し付けるためのプロバガンダ、こうはっきり言いにくいことを言うとなかなかテレビで生放送ではしゃべられないかな。
まあ、池田先生は地球温暖化論自体についても懐疑的で、地球の気候変動をCО2だけに還元して予測するのは間違っていると言っている。気候変動は不確実性の世界で、過去から見ると太陽の黒点とか火山活動などいろいろな要因が重なって大きく動ている。CО2だけで論ずることはあまりにも単純化しすぎというのは説得力があります。
ちなみにCО2濃度は白亜紀にはもっと高かったそうで、そのため植物の生育が早く繁茂したからこそ恐竜が闊歩するだけの食糧が確保できたそうです。
とは言っても建前と言えども17項目あると自分で出来そうなことだけでもちょこっとやってみてSDGsに貢献できていると自己満足できるし、免罪符になっている。企業にとっても出来そうなことをいいとこどりして社会的にアピールできるのは、好都合なのでしょう。スローガン的にはできることからまず一歩。でもそれが本当に地球環境にやさしく、人類の未来に役に立つのか。あまりにも建前としての正論すぎて、ちょっとうさん臭くなるのは否めないような気がします。
ところでグローバル資本主義なり増殖する資本が環境問題を悪化させていて、そこと対峙しなければ問題は解決しないと言うのは、斎藤幸平の「人新世の資本論」でも主張されている。

斎藤幸平はマルキストで池田清彦はリバタリアン。全く異なる思想信条なのに同じようなことを考えている。「人新世の資本論」についてはいずれレビューしようかと思っていますが、一度読んだだけではとても考えをきちんとまとめられずにいます。もう一度読んでから考えをまとめられたら思っていますけど、どうなることやら。
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2月26日熱田神宮公園テニスコートの後は二人だけ

2023-03-02 21:37:31 | テニス
終わって1059さんと二人で昼食を食べに行くことになったのですが、西高蔵近くにはお昼にらしい店がなくて、敬老パスもあるので地下鉄に乗って金山まで行くことに。
金山でどこへ行くかと迷うのですが、ちょっと高いけどアスナルの焼肉の「スギモト」へ行ってみました。

お昼時で順番待ちで5番目。暫く待っていたのですが、みんなゆっくり食べているのか順番の進みが遅くて店を変えることに。
何処へ行くかというとアスナルを突き抜けて1059さんお気に入りの「サイゼリア」へ。

ここでも名前を書いての順番待ちだったのですが、ここは125席あって回転はそれなりに早く、待つ程なく席に案内されました。
まずは飲み物で赤ワインをデカンタ(といっても250ml)で。きっちりワイングラス2杯分です。

これで200円とは安い。
1059さんはおなじみなのでメニューを開いて注文も手慣れたものです。ここは流行りのタブレットではなくて紙に書いて店員に渡す方式。
料理は1059さんは定番なのだそうですが、ハンバーグとソーセージの盛り合わせ。

どういうスープか忘れましたがスープをつけます。

私は小エビのサラダをつまみにします。

赤ワインには合わないかもしれませんが、カルボナーラも。

合う、合わないかはおいておいて、ワインは1本では足らずに赤ワインのデカンタをもう1本。
飲みながら、いつものたわいもないかみさんの悪口とかいない人の悪口を言い合い、同じ話を何回もしているはずなのですが、それなりにいい酒のつまみになります。
サイゼリアは安くて長居もできるのでいいのですが、高校生、大学生ぐらいの年代が多くて、とにかくみんな声高に話すのでうるさい。1059さんに言わせるとどういう人がいて、どういうことを話しているのか、絶好の人間観察の機会だそうです。だからどうなると言うことは全くないのですけどね。
お勘定は2100円。一人ではありません、二人でです。私はソーセージを半分つまみに貰いましたので、太っ腹のところを見せて1100円支払いましたが、これなら多少うるさくても許しましょう。
コートでもそこそこ飲んできたし、ワインでいい気持ちになって金山から歩いて帰宅しました。
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2月26日熱田神宮公園テニスコート

2023-03-01 19:46:19 | テニス
何時も朝起きてトイレに行ってから朝食前に血圧を測るのですが、このところ寒いせいもあってか高い。
この日も測ると高い。

一度測って高いと二度三度と測って、その中で一番低いものを今日の記録とするのですけど、この日は何度測っても境界域ギリギリ。著書を読んで参考にさせていただいている池谷先生の基準、脈圧60以下、平均血圧(下の血圧+(上ー下)÷3)110以下なので良しとしましょう。とは言ってもやっぱり拡張期が高くて脈拍も高いんですけどね。
この日は天気晴朗なれど風強し。北西の風5~6メートルでこれはテニスをやるにはちょっと辛い。
それでも時間になったら家を出て事務所で受付を。途中はげ親父と一緒になり、程なくえみちゃんも来ました。
風は強いけどいい天気です。

この日は参加予定者が4人。あと一人1059さんは先日のテニスで太ももを痛めたのでひょっとしたら欠席かも…
3人だけになるかと心配していたら、ちょうど時間通りに1059さんが来てくれました。聞くとまだ痛みがあるとか。でも参加者が4人なので無理してでも来たとのこと
4人集まったので、早速乱打をします。
一通りやって一休み。
風が強くて肌寒いのですが、日差しは春の日差しになってきてみんな持参のビールが出て来ます。

ビールを飲んで一息ついたら試合にします。
最初はえみちゃんと組んではげ親父、1059組と対戦。最初2ゲーム連取されてこれはだめかと思ったのですが、そこから2ゲーム連取して2:2の引き分けに持ち込みました。
続いてははげ親父と組んでえみちゃん、1059組と対戦。デュース続きの長いゲームが続いたのですが、どうも風に左右される運任せの展開でこれまた2:2の引き分けに。クレーコートの宿命のイレギュラーは多いし、ボールを少し上に揚げたら風次第でどこに飛んでいくのか分からないという試合でした。
次は最後の組み合わせの1059さんと組んではげ親父、えみちゃん組との対戦。どうもこの頃から風と運に見放されるようになったのか、チャンスボールのショットが裏目になってしまい、それとともにミスも増えてしまい、1:3の負け。
これで組み合わせが一回りしたのでビールを全部飲んで終わっても良かったのですが、とりあえず持参のビールは飲んでしまい一休み。

350を3缶に500を1缶でした。
時間はまだ30分ほどあったのでここでリベンジと、1059さんと組んでえみちゃん、はげ親父組と再度の対決。
こういう時にいい結果となった時はないのですが、またしても風とコートに嫌われ続け、いいとこなし。なんと0:4の完敗というやらなければよかったと言う試合でした。
全ては風のせいにして、コート整備をして12時50分には帰りました。

晴れてはいても絶えず北西の風は5~6メートル吹いていて、テニスには向かない日だったことにしましょう。
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