ごっとさんのブログ

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プレミアムフライデーは定着するか

2017-02-25 10:41:11 | 時事
経済産業省が旗振り役となっている、月末の金曜日に早く退社するというプレミアムフライデーが始まりました。

これは働き方改革を進める政府の動きの一環かもしれませんし、早く退社することにより、個人消費を促すという経済対策のようです。金曜日に早く帰ることができれば、土日にかけて旅行に行ったりする場合は便利ですし、それなりの効果が期待できるような気もします。

ただ本来この時間にすべき仕事がなくなるわけではないので、どこかにこのしわ寄せが出るのかもしれません。それでもこういった就業時間の短縮というのは、悪くはない取り組みのような気がします。

私が入社したころですのでもう半世紀も前のことですが、当時から終業時間の短縮というのが大きな課題でした。このころはまだ土曜日はいわゆる「半ドン」として午前中勤務になっていました。私などはこの日は麻雀の日で、午後から麻雀をすることが多かったので、かなり無駄な日という気はしましたが、それなりに楽しんでいました。

それが隔週は土曜日が休みになり、その後完全な週休2日と進んでいったわけです。ただ私の会社の場合はそれほど単純にはできない事情がありました。社内の工場は3交代勤務となっており、日勤部門は時間短縮ができますが、交代勤務と差が出てしまうわけです。そこで土曜日を休みにする代わり、平日の勤務時間を15分とか20分長くするという方策が取られました。

そのため勤務時間が9時から5時40分などという変な時間となっていました。この変な勤務時間はその後退職するまで変わりませんでしたので、勤務時間短縮という動きが止まってしまったような気もします。こういった経緯はあるものの、今では週休2日が社会的にも定着しています。

また私がそのあとで勤務した研究所も、水曜日がノー残業デーとして定時退社を進めるという取り組みがありました。これも発足当時はかなり早く帰る人も多かったのですが、すぐに有名無実となり普通の日と変わらなくなったようです。それでもこの日は早く帰るのに出やすい日となっているようで、それなりに機能しているのかもしれません。

今回のプレミアムフライデーは勤務時間を短くするという、ノー残業デーとはかなり趣が異なりますので、官公庁や一部の大企業程度しか実行されないような気もします。たぶん導入されても一部の人が利用する程度だとは思いますが、こういった日を設けること自体は悪くないと思っています。

この制度を実施できる企業と無理な企業など格差が出るのはやむを得ませんし、長時間労働の改善にはつながりませんが、早く帰宅可能な日があるというのは、何となく夢があるような気もします。