ごっとさんのブログ

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   薬と猫と時々時事

新型コロナが重症化しにくい血液型は

2025-01-31 10:32:45 | 健康・医療
私は血液型占いなど全く信じていませんが、私はO型で異なるかみさんとの違いなど説明できているような気もします。

血液型は赤血球の表面タンパク質に結合する、糖鎖の違いによって決まるとされています。こういった糖鎖の違いで性格が決まってくるというのも信じがたいのですが、性格とは何かが分かっていないようですので血液型の糖鎖が何らかの影響を及ぼしているという事はあるのかもしれません。

ここでは血液型は新型コロナの感染リスクだけでなく、重症化のリスクにも関係しているという話しです。O型の人は、他の血液型と比べて約3割も重症化しにくいとしています。一方A型は元も重症化しやすくなっています。

AB型の重症化リスクは、A型と同程度とする論文と少し低いという論文があります。またA型はO型と比べて死亡率も高いという論文もあるようです。日本の複数の大学と病院が共同で行った研究によると、感染リスクはA型とAB型が高くなっています。

またAB型が最も重症化リスクが高く、O型の1.84倍だったとしています。なぜA型やAB型が重症化しやすいのかについて、いくつかの仮説が立てられていますが、これらの血液型は血が固まりやすく、O型は固まりにくいことが大きな要因のひとつと考えられています。

新型コロナの死者の多くは多臓器不全で亡くなっています。これは血管内にできた微小な血栓が、毛細血管に詰まることによって起こります。特に毛細血管が多い肺、肝臓、腎臓、脳、心臓などは酸素不足や栄養不足に陥って機能が低下し、最終的に死に至るのです。

しかし新型コロナに感染すると、何故微小血栓ができやすくなるのかは、まだよくわかっていません。血栓のできやすさは血液型によって異なり、O型の人は血液凝固因子のうちフォン・ビレブランド因子と第8因子の2つが他の血液型よりかなり薄くなっています。

そのため血栓ができにくく、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓症(エコノミークラス症候群)などのリスクが他の血液型よりも低くなっています。そのためO型は新型コロナにかかっても、他の血液型よりも微小血栓ができにくいため、重症化しにくいと考えられます。

逆にA型とAB型は血が固まりやすく、怪我をしても出血が止まりやすいのですが、脳梗塞や心筋梗塞のリスクがO型の1.2〜1.3倍ほど高くなっています。血が固まりやすいことが、新型コロナでA型やAB型が重症化しやすい理由なのかもしれません。

ここでは新型コロナと血液型の話しをしましたが、その他にも感染症やガン、認知症まで血液型との関連が調べられているようです。

ほとんどが統計学的研究ですが、単に分類しやすいために行われているような気がしないでもありません。

いまの中国には夢も希望もないという習近平政権の失策

2025-01-30 10:35:48 | 時事
韓国では大統領の罷免などで大揺れになっており、ロシアと北朝鮮の接触などやや気持ち悪い状況が続いています。

中国も台湾の併合に動き出しそうな気配もあり、どうもこのところ政治的に落ち着きがないような気がします。中国では市民を狙った無差別の暴力事件が相次いでいます。主な要因のひとつは、中国の経済環境の悪化で人々の不安心理が増幅していることにありそうです。

これまで経済成長を支えてきた不動産バブルが崩壊し、中国経済の成長は限界を迎えているようです。特に若年層の雇用機会は減少し、経済格差は拡大しています。低賃金への不満や失業の不安などの要素が重なり、中国の社会心理状況は不安定化しているといえます。

社会心理の不安定化を食い止めるため、中国政府は「共同富裕策」を打ち出し、若年層などの雇用対策も拡張しました。それでも今のところ目立った成果は出ていないとされています。

バブル崩壊で将来の夢を持ちにくくなると、どうしてもリスクに過敏になり現状維持を重視する個人や企業が増えてきます。そうなると新しい発想の実現(イノベーション)を目指すことも難しくなります。

不安定な社会心理を象徴するように、10月ころから外国為替市場では人民元の下落が鮮明となっています。今後米国のトランプ政権の対中締め付け策も強くなるとみられます。中国経済の低迷が長期化し、人々の心理状況がさらに悪化することが懸念されます。

中国元が安くなる原因の一つは、米国の政策リスクの高まりです。米次期大統領のトランプ氏が中国に10%の追加関税をかける考えをしめしています。今後の物価上昇警戒感から、米金利には上昇圧力がかかりやすくなっています。

また中国区内では、不動産バブル崩壊でデフレ懸念が上昇中です。11月に中国では、自動車の暴走などいくつかの暴力事件が起きました。こうした事件が報じられるたび、人民元の売り圧力は増大したようです。

また11月中国で800万人のフォロワーを持つインフルエンサーが、有名大学の卒業者ですら就職が難しい、就職に関するSNS投稿が多すぎるとコメントした動画をアップしました。

投稿に対して、SNSでは若者が直面する就職戦線の厳しさを十分に理解していないとの批判が殺到し炎上しました。IT先端分野など給与水準が高い業種での就業が難しくなった結果、公務員を志望する若者も急増中です。

財政悪化で公務員すらリストラの対象になっているにもかかわらず、応募者が殺到しているとしています。こうして書いていくといくらでも出てきますが、現在の中国ではあまり希望がないというのは確かかもしれません。

食塩(塩分)を摂りすぎるとどうなるのか

2025-01-29 10:32:45 | 健康・医療
このブログでも度々書いていますが、私は若いころから低血圧気味でしたので、あまり塩分を気にすることはありませんでした。

しかし最近の研究では塩分の取りすぎが、様々な影響を与えているようです。ここでは食塩の取りすぎによる影響と、効果的な減塩方法を紹介します。

食塩を摂りすぎると、血液の量が増えるため血圧を高くしてしまいます。怖いのは血圧が高い状態が続くことで血管が硬くなり、様々な病気を招く事です、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞のリスクとなったり、腎臓の働きや視力の低下に関わったりすることもあります。

食塩を摂りすぎると、胃の粘膜にダメージを与えるため、胃ガンのリスクとなることが分ってきています。特に日本人は、食塩濃度の高い漬物や塩蔵した魚介類(塩鮭、塩辛、たらこなど)を食べる習慣があるため、注意が必要といわれています。

食塩はカルシウムを排出する作用があるため、カルシウム不足の状態になりやすくなります。カルシウム不足状態では、骨粗しょう症のリスクが心配です。

食塩の取りすぎにより直接的に骨粗しょう症のリスクになるかどうか、現時点でははっきりと分かっていませんが、日本人はカルシウムの摂取量が不足気味のため、食塩の取りすぎには気を付けた方よさそうです。

塩気のあるものを食べると、ご飯やお酒がすすんでしまいます。この様に食塩は食欲を高めて肥満に繋がりやすいことが分っています。肥満は糖尿病や脂質異常症のリスクもなるため、さらに他の病気を招くことになります。

食塩の取りすぎは体内に水をため込みやすくなるため、むくみを起こしたり冷えに繋がったりすることがあります。冷えはさまざまな不調を招くため、毎日を元気に過ごすためにも減塩が大切であるといえます。

日本人は食塩の取りすぎの傾向にありますが、その食塩の7割を調味料から摂取していることが分っています。そのため料理を薄味にしたり、食塩の少ないメニューを選んだりすると、食塩を効果的に減らせるといえます。

美味しく減塩するには、薄味でも美味しく食べられるよう、香りのある薬味や香辛料を使いこなすのがポイントです。私の家では減塩など考えていないようですが、塩分の7割が調味料に由来するというのは驚きでした。

これであればちょと調味料などを工夫することによって減塩は可能なような気がします。ここでは排塩も意識して取り組むと良いとしています。排塩に役立つ栄養素はカリウム、食物繊維、マグネシウムなどがあり、日ごろから意識して取り入れることが大切です。

水を飲むことはほんとに健康にいいのか

2025-01-28 10:34:27 | 健康・医療
10日ほど前からやや体調が悪くなり、クリニックに行ったところ軽い肺炎と診断されました。どうも昨年2月に新型コロナで肺炎になってから、肺の機能がやや衰えているような気がします。

その折医師から水分補給を十分にするよう言われました。どうもこの意味は血液検査の結果で、血液の比重がやや高いという事のようでした。私は朝ビール用の金属製の大きめのジョッキに、氷を入れ冬でも水を飲むようにしています。

その他コーヒーを飲んだり、青汁を飲んだりしていますので、水分補給は十分なような気がしていましたが、これからはペットボトルのお茶を飲むことにしました。

さてヒトの身体は、体重の約60%が水分で構成されています。体重が70キロの成人であれば、体内の水分量は42リットルとなります。身体の水分は血液や細胞構造の維持だけでなく、栄養素や老廃物の運搬、体温調節、関節の動きを滑らかにする潤滑作用など、様々な役割を担っています。

そのためこまめな水分補給は、身体の機能を正常に保つうえで重要です。しかし水分の積極的な摂取が健康状態にどのような影響をもたらすのかについて、質の高い研究データは限られていました。

そのような中、水分摂取と健康状態の関連性を検討した研究論文が掲載されました。この研究では、2023年4月までに報告された水分摂取に関する医学論文を網羅的に収集し、個々の論文で報告されている研究データを体系的に分析しています。

最終的に18件の研究データが分析対象となりました。このうち肥満者を対象に体重変化を調査した研究データによれば、食前に500ミリリットルの水を摂取することで、統計学的にも有意な体重減少を認めました。

また1日に1.5リットルの水分を摂取することで、片頭痛による生活の質の悪化を抑える可能性を報告した研究データもありました。

水分の摂取は女性における膀胱炎の再発リスクを低下させたり、腎結石(腎臓にカルシウムの結晶ができてしまう病気)の発症リスクを低下させたりする可能性も報告されていました。

論文の著者は、最適な水分摂取量に関する知見は確立されていないとしつつも、いくつかの研究データは、水分摂取が体重減少や腎結石の予防に効果的である可能性を報告していると結論しています。

ここでは具体的な数値など出ていませんが、水分補給の重要性は確認できるようです。ただ最適な水分量が不明というのが問題で、喉が渇いたから飲む程度では少なそうですが、あまり過剰に摂取すると問題が出てきそうな気もします。

個々によって変わりそうですので難しいのかもしれませんが、今後の研究を待つ課題といえるのかもしれません。

日本人は1000年以内に消える絶滅危惧種

2025-01-27 10:36:54 | その他

100歳以上が9万2000人にもなる世界長寿国ですが、そんな日本も生涯未婚率は直線的に上昇し続け、出生率はあがらないのが現状です。今のペースが続いた場合には、2130年に男性未婚率が100%になり、日本は後1000年以内に消滅する絶滅危惧種と示すデータまであります。

世界の国々の男女の平均寿命をまとめた図では、すべての国で女性の方が男性より長生きとなっています。この理由としては、男性自身が作った男性優位の社会のもと、男性はより多くのストレスにさらされ、男性は自ら短命に追い込んだという説明が一番説得力があるようです。

女性が長く生きるのは、孫の世話により種を守るという「おばあちゃん」仮説もあります。日本の出生数と死亡数は、2005年以降死者数が出生数を上回り、回帰曲線の勾配は死亡数が出生数より1.5倍も急になっています。

このままでいくと、100年ちょっと後の2130年には男性の生涯未婚率が100%になるとしています。ただ私はそれほどしっかりした統計ではないのですが、いつの時代にも「もて男」が必ずおり、比較的早く結婚するというデータもあります。

このもて男は約30%となっており、どんな時代でも変わらないようですので、生涯未婚率は70%に収束すると思っています。将来の人口を計算する数式において、結果を左右するのは次のような因子です。

・男女年齢別人口、・合計特殊出生率、・出生比率(男性が5%多い)、・男女死亡率です。この中で大きく変わる可能性のある数字は、特殊出生率です。逆にいうと出生率を上げない限り、日本人は3000年には絶滅することになります。

人口維持に必要な特殊出生率は2.06であり、この数字に達するのは非常に困難です。これまでの出生率を見ると、1974年までは2.0以上ありましたが、その後は減少し続け、2022年にはついに1.26まで下がりました。

ちなみに中国は1.16(2021年)、韓国は0.78(2022年)と日本よりもはるかに低くなっています。韓国の人口は日本の半分であることを考えると、韓国は日本より先に消滅するかもしれません。

子供を増やすためには、結婚しなくても子供を産める制度に変えていく必要があります。少子化対策の切り札は、婚外子を認めることです。日本は婚外子が他の国と比べて圧倒的に少なくなっています。

49か国中で最小の2.1%であり、フランスは50%を超えています。フランスは1990年代には出生率が1.7程度であったものが、2010年代半ばには2.0代まで上昇しています。

こういった制度を変えることは、日本人の道徳観などもありかなり抵抗があるかもしれませんが、推し進めざるを得ない状況といえるでしょう。>