ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

またまた半ヅキの定例麻雀

2023-11-20 10:39:38 | ギャンブル
今月は特に問題がなく定例麻雀を開催しましたが、相変わらず雀荘はほぼ満卓で麻雀人気が出てきたように感じます。

肝心の東に1局はまあまあの手でしたが、聴牌前にSTさんが軽く上がりました。問題は次の局の中盤前に何気なく切った牌が、親のH君のタンヤオピンフドラ2にあたってしまいました。誰も注意しておらずいわば交通事故のようなものですが、かなり厳しい状況になってしまいました。

あまり手はよくならず振り込まないよう注意していたのですが、ラス前ぐらいに親のSKさんから中盤前にリーチが掛かりました。

当然降りていたのですが、現物がなくなり捨て牌に5ピンと1ピンもありましたので、2ピンを切ったところカン2ピン待ちの一気通貫に振り込んでしまい、何と裏ドラまで乗り親の跳満でハコテンになってしまいました。

このSKさんのツキを表わしたのが、前回に続いて親のダブルリーチが掛かったのです。皆次は天和ではないかと言っていました。

安全牌などまるでなく、字牌を切って回していましたがついに現物がなくなり、2ピンが対子だったので1ピンを切ったところ、なんとチイ対子の単騎に振り込んでしまいました。なんとか親満で済みましたが、またまた厳しい戦いとなってしまいました。

場を沸かしたのはSTさんで、中と東と白を立て続けにポンしたのです。発は2枚出ていたのですが、何のホンイツか分からない捨て方でした。ここでSKさんが南を切ったところポンをして裸単騎となったのです。

これで字牌であれば字一色の役満、1,9牌で倍満、つまり跳満以上が確定したのです。当然気を付けたのですが、非常におりにくい状態でした。これはH君がピンフで上がりSTさんに見せてもらったところ9竹でした。

さて4回目のオーラスが5本場となり、2翻縛りとなったところで雀卓が動かなくなってしまいました。すぐスタッフが見てくれたのですが、何か基本的なところが壊れたようで、なかなか復旧できませんでした。

しばらく調整しましたが無理なようで少し離れた空いた卓に移って始めましたが、何か気勢をそがれた感じでした。ところがH君が純チャン、三色、イーペイコウという跳満を上がり、これが今日の最高手となりました。

若干早かったのですがここで終わりとし、私は2位2回、4位2回とひどい状況で一人沈みとなってしまいました。今年最後となる次回の忘年麻雀に期待しましょう。

アルツハイマー病の科学的な予防方法

2023-11-19 10:33:17 | 健康・医療
アルツハイマー病の新たな治療薬が承認されましたが、その薬価や注射しか投与法がないなどの問題があるようです。

本当にこの病気が予防できるのか、メカニズムも含めた最新の解説記事を紹介します。脳は細胞からできている臓器なので、活動した後には老廃物が生じます。老廃物には様々なものがありますが、その一種がアミロイドβやタウと呼ばれているタンパク質です。

これらのタンパク質が脳組織に異常に蓄積することと、認知症の間には関連があります。アルツハイマー病の患者の脳には、これらのタンパク質が異常に蓄積しており、いわゆる老人班と呼ばれる脳のシミを形成しています。

その結果海馬や大脳皮質がダメージを受けると、いわゆるアルツハイマー病になり、記憶や空間認知をはじめとした認知障害が生じます。これらのタンパク質は、年寄の脳だけで作られるわけではなく、若い脳でも作られています。

若い人は認知症になりにくい理由は、脳の自浄作用によるといわれています。脳の中では、脳脊髄液という液体が血液から作られ、1日4〜5回入れ替わるペースで頭蓋骨の下をゆっくり循環しています。

2012年ロチェスター大学で行われた研究によると、どうやらこの脳脊髄液が脳組織内部に浸透し、細胞と細胞の間にたまった老廃物を洗い流す仕組みがあるようです。その後の研究では、この脳の洗浄が深い睡眠中に生じることや体内時計と連動していることなどが報告されています。

2016年MITで行われた研究では、1秒間に40回点滅する光を見せることで、脳の老廃物の除去を促進しアルツハイマー病モデルマウスにおいて、認知機能の改善がみられることが示されました。

その後の研究では、光だけでなく音の刺激やその組み合わせにも効果があることが報告されています。脳波の波の性質(振動数)を調べることで、寝ているかリラックスしているか、集中しているかなどの状態が分かります。

1秒間に40回という振動数は、ガンマ波と呼ばれる脳波で、動物が集中して何かを行ったりする認知機能に関わっているとされています。アルツハイマー病の患者では、このガンマ波が少なくなっている傾向があり、これが認知機能が低下することと関連があるのではないかと考えられています。

1秒間に40回の光や音刺激を行うことで、脳の電気活動がそれに「同調」を起こし、その結果認知機能が改善したのではないかと考えられています。この様な技術は簡易に行えるため、人間への応用の期待が高まっています。

ただしこれについては反証論文も出ていますので、まだまだ研究の余地は多そうですが、脳科学の中で最もホットな話題といえそうです。

今冬に感染拡大が懸念される感染症

2023-11-18 10:38:33 | 健康・医療
新型コロナが5類になり、やっと行動制限のない年末年始がやってきます。今年は私のギター仲間も3年ぶりに都内で忘年会をすることが決まっています。

この3年間コロナ感染者が増えてくると緊急事態宣言など行動自粛が呼びかけられましたが、これが本当に効果があったかどうか疑わしい気がします。治まってきた今こういった対処法の検証を行うべき時のような気がしています。

ここではこれからの冬に注意すべき感染症とその対策について紹介します。冬に向かって注意すべき感染症として、新型コロナが引き続き一番手に挙がってきます。10月以降国内では新型コロナの患者数はかなり減少していますが、冬の季節になると流行の再燃は避けられないでしょう。

流行再燃の原因としては、何度も出てきていますが、気温の低下で外界でのウイルスの生存期間が増すことがあります。また人の側では寒い時期になると屋内で過ごす時間が長くなることや、寒さで換気の回数が減ることが挙げられます。寒いと手洗いが少なくなることも関係します。

こういった要因が重なり、冬は新型コロナだけでなく、呼吸器感染症が増えてくるのです。インフルエンザもすでに感染者が増加していますが、冬に流行が拡大します。

日本では新型コロナ対策で国際交通を止めたことなどにより、インフルエンザの流行が2シーズン起こりませんでした。インフルエンザの早期流行の原因は、過去3シーズンにわたり本格的流行が無く、免疫が低下したためと考えられています。

同様の早期流行は、昨年の米国や今年のオーストラリアでも見られており、流行時には患者数もかなり増えています。ワクチンの接種を早めに受けておくことが推奨されています。

ノロウイルスによる下痢症も新型コロナ流行前までは、毎年冬に流行が起こっていました。ノロウイルス感染症が冬に流行するのは、やはりウイルスが寒さや乾燥に強いことや、寒さで手洗いが疎かになることも関係しています。

新型コロナの対策が軽減されている中で、今冬は流行の再燃が予想されています。このウイルスが厄介なのはアルコール消毒が効きにくいことで、手に付着したウイルスを除去するには、流水とせっけんによる手洗いが最も効果的です。

今年はアデノウイルスによる咽頭結膜熱の患者も増加傾向にあります。この感染症はプール熱とも呼ばれ、咽頭炎や結膜炎を起こします。本来は夏にプールなどで感染する病気ですが、今年は秋から患者数が増加し、冬も流行が続くと予測されています。

以上色々ウイルス感染症を上げてきましたが、今年の冬が特に多いわけではなく、例年通りの流行と考えてもよさそうです。

大腸ガン治療 早期発見が命を救う

2023-11-17 10:38:37 | 健康・医療
もう10年以上前ですが、私の会社の同期のI君が大腸がんで亡くなりました。

I君は痔主だったため、潜血検査が陽性になっても痔のためと判断し適切な診断ができなかったようです。かなり痛みも出たようですが、ガンと診断されたときはもう末期で完全に手遅れだったようです。

最近大腸ガンになる人が増え続けています。男女合わせた罹患者数では、大腸ガンが各種ガンの中で1位となっています。一方大腸ガンの治療は進展し、初期のステージⅠでは10年生存率は9割を超えています。

10月は「ガン検診受診率向上に向けた集中キャンペーン月間」でしたが、近年早期にガンを見つけるために必要なガン検診の受診率は低く、特に関西は全国平均以下となっています。

大腸ガンの罹患者数は、1975年が約2万人でしたが、40年経った2015年では約14万人と7倍に増えており現在も増加傾向にあります。ほかのガンとの比較においても大腸ガンの増加が年々顕著になってきています。

2019年の統計では大腸ガンの罹患者数は、男性は前立腺ガンに次いで2位、女性も乳ガンに次いで2位であり、男女の合計だと1位となっています。

大腸ガンが発生する危険性を高める生活習慣として一般的に「喫煙、飲酒、肥満」があり、大腸ガンの罹患者数が増え続けた40年の間、こうした生活習慣を誘発する日本人のライフスタイルの変化があったといわれています。

大腸ガンは20年前は「薬物療法の効果が小さいガン」といわれていたのが、現在では「効果が高いガン」といわれるようになっており、診断後の10年生存率はステージⅠで93.6%、ステージⅡで83.9%、ステージⅢで69.4%、ステージⅣで11.6%となっています。

これを見ても分かるように、「早期発見早期治療」が生存率を高めることに必要です。大腸ガンの検診には、便をとって大腸内の出血の有無を見る「便潜血検査」と、直接大腸内に内視虚を入れて確認する方法などがあります。

私は便潜血検査は受けていましたが、内視鏡検査はその準備の大変さ(かみさんが受診しました)を見ると、負担が大きくとても受ける気になりませんでした。2022年の受診率を見ると、全国平均で45.9%となっています。

検診受診率が低調である理由について、「ガンや検診の必要性についてのただしい知識が不足している」などがあげられています。政府は今春決めた「ガン対策推進基本計画(第4期)」で受診率60%を目標に掲げています。

こうした受診率向上に向けて色々な方策が取られているようですが、ある程度強制的な面を出さないと難しいのかもしれません。

私はすでにガンを超越した年齢となっていますので、もう受診する気はありませんが、中年以後の受診率向上への取り組みは必須のことなのかもしれません。

副作用のない「抗ガン剤」が存在する

2023-11-16 10:35:47 | 
私は一時抗ガン剤の研究をしていましたが、ガン細胞を殺す薬剤は簡単に見つかります。

しかしガン細胞は正常細胞がDNA変異によってガン化したものですので、正常細胞との区別が非常に難しくなっています。一般に細胞を殺す作用は、細胞の増殖分裂時に何らかの作用をして殺してしまうというというメカニズムが基本となっています。

正常細胞は数時間から数日程度の頻度で分裂しますが、ガン細胞は数分から数十分という速度で分裂します。多くの抗ガン剤はこの分裂速度の違いを利用しています。つまり抗がん剤を投与して、速やかに体外に出してしまえば、その間に増殖分裂するのはガン細胞だけとなるわけです。

しかし正常細胞でもその間分裂するのもあり、それは殺されてしまうためある程度の副作用は防ぎようがありません。現在は分子標的薬など全く異なったメカニズムの薬も出ていますが、それでも副作用を完全に抑えることはできないようです。

最近全く副作用がなく、完治はできませんが余命を延ばすことができる抗ガン剤の話が出ていました。この抗ガン剤はP-THPという薬剤ですが、これはピラルビシンという昔からある抗ガン剤にポリマーを結合させたもののようです。

これは臨床試験で有効性と安全性が認められていない、つまり未承認の抗ガン剤であり、その詳しい情報はどこにも掲載されていませんでした。

ピラルビシンはアントラサイクリン系の化合物で、それほど優れた効果があるわけではありませんが、これにポリマーを結合させてどういう改善を目指した薬なのかもよく分かりません。

ここではステージ4のガン患者で余命を宣告された人が、このP-THPを投与されたことで、QOLが著しく改善され、余命も伸びた例がいくつか紹介されていました。

例えば肺腺ガンで余命3カ月のAさんは、ストレッチャーで動けなくなっていましたが、希望は「口内炎が治ったらラーメンが食べたい」でした。そんなAさんが点滴でP-THPの投与を受けると、副作用は全く現れずやがて自分で歩いてトイレに行けるようになり、3週間もするとラーメンを食べに行けるようになりました。

それでも治癒したわけではなく、7か月後に静かに看取られました。ここでは良い結果となった例を出しているのかもしれませんし、この薬を抗ガン剤といって良いのかも若干疑問があります。

しかしガン末期にはひどい痛みや苦しみが出るようですので、それがなくなるのであれば理想的な薬剤と言えるのかもしれません。

P-THPは未承認ですので、どこの病院に行けばこの治療が受けられるのかなど問題はありますが、私がガンになったらぜひ受けたい治療と言える気がします。