喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

故河野正司あんちゃんの想い出話

2010-06-10 | ブログ
 先日、法事を行った故河野正司あんちゃんについて、
こんな想い出話の書きこみがありました。

『フジ子ばあちゃんの家に入りびたっていた私を
「みっこ、みっこ」と娘のように可愛がってくれた正司あんちゃん。
「ガハハハ」とよく笑い、よく呑み本当に豪快で優しい人でした。

 お盆にフジ子ばあちゃんの灯籠送りをすませ、
またしばらく帰って来られないからともろもろの整理も済ませ、
あと数日で大阪に発つという日に天国へと旅立ってしまいました。

 大阪に持って行く鞄の中に、私たち兄姉の写真が入っていたことを後から聞きました。
正司あんちゃんから受けた、たくさんの深い愛情。
何の恩返しもできなかったぶん、広君を見守っていけたらなぁと思います。

 私が幼い頃、正司あんちゃんは、姉弟のように育った私の母にこう言ったそうです。
「洋子姉よ、おんしは なあし こげ めんどしい子生んだがならい。」
と。
それを言われた母は、
「正司よ、そげ 言うなや。しり子やけん、むげねてならんがでよ」
と言ったそうな。
母が今でも言う笑い話です。

 亡くなり今はいない人も、
私たちの心の中で生きつづけています。
これもまた、「生きる」というのかもしれません。

 そんなお話があれば、ぜひ聞かせてください。

 今の私たちがいるのも、命のたすきリレーなのです。

                  岬人(はなんちゅう)