喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

大洲市田処 ホタル祭り

2010-06-14 | ブログ
 13日のNHK龍馬伝のタイトルは、「愛の蛍」。

 時を同じくして12日土曜日、私たち家族は、今まで見たこともないほどの蛍を見たのです。
そこは、天に近い大洲市田処(たどころ)。

 私の所属している、双海町若松進一さんを塾長としている年輪塾。
その活動として、メンバー西田さん・亀本さんの出身地田処のホタル祭りを見に行くことになりました。

 双海町下灘から夕暮れの瀬戸内海を見下ろしながら、天に向かってどんどん上ります。
頂上付近を越えると、景色が一変。
山に包みこまれ、幽玄の郷へと変わったのです。

 郷の生活・命の水をたたえる矢落川沿いに、
行灯が並べられ、雰囲気は満点。
ついに田処小学校に到着。
ここは、何と全校児童3人。

 西田さん・亀本さん、そして地域のみなさんが地元でとれた
ウドなど自然いっぱいの食材を使って料理をごちそうしてくれました。
これには、妻が感激。
 
 お腹がいっぱいになり、行灯に誘われるように、熊野神社へと。
境内にはかがり火がたかれ、すでに夜神楽が始まっていました。
この藤縄神楽は、愛媛県無形文化財に指定されているとのこと。
幼き頃平礒で1度見た神楽を思い出しました。
 でもそれとはちがうワクワク感があったのは、
きっと地域に根づいているからでしょう。

 藤野神楽に心を満たされ、ホタルを見に行きます。
すると、もうお出迎えのホタルがちらほら飛んでいました。
子どもたちは、うれしくて、追いかけます。

 そして、田処小学校付近で
今まで見たこともないほど多くのホタルを見たのです。
何百匹いたでしょうか。
これには、もう言葉を失い、
ただただ、心をうばわれたように見とれてしまいました。
 不思議と同じタイミングで、光ったり、消えたり。
そして時に、何匹のホタルが飛びたちます。
何という光景でしょう。

「たまには、ゆっくりとした時間を過ごしてちょうだい。」
「自然のすばらしさに目を向けるゆとりをもってちょうだい」
と、ささやきかけられているようでした。

 来年もぜひ来たい田処です。

 そして、ふるさと平礒の郷づくりを進めていくうえで、
大いに参考にさせていただきたいと思います。


 この様子は、以下からもごらんいただけます。
 田処公民館ホームページ  http://www3.ocn.ne.jp/~kame-3/
 若松進一さんブログ   http://ameblo.jp/shin-1/

               岬人(はなんちゅう)

愛の蛍 ~NHK大河ドラマ 龍馬伝~

2010-06-14 | ブログ
 毎週楽しみにしているNHK大河ドラマ龍馬伝。

 先週のタイトルは、「愛の蛍」。
牢に閉じこめられている土佐勤王党の代表、武市半平太。
妻は、夫を気づかい、牢番に届け物をお願いします。

 半平太は、渡された手ぬぐいをそっと開いていきます。
すると、そこから蛍が飛び出し、暗い牢を照らしたのです。

 妻からの愛情こもった贈りもの。

 みなさんは、蛍を見たことがありますか?

 偶然にも、私と家族は、ある場所で生まれて初めて
あんなにすばらしい蛍を見て感激したのです。

 そこは、愛媛県大洲市田処(たどころ)。
空に近い幽玄の郷でした。

                  岬人(はなんちゅう)

 

規格外のモノを生かす

2010-06-14 | 農業
 農家さんが、丹精こめて作った柑橘にこめる想いは、みんないっしょ。
たまたま、大きさが小さかったり、傷がついていたりするだけで、
その値段は、タダみたいに安くなってしまいます。

 見た目で値段が大きくちがってくるのです。
ただ、味はまったく同じ。

 弟の浅野洋海はそこに目をつけました。
高校を卒業してから大阪で日本料理の道を歩んだ洋海は、

「例えば、魚だったら、捨てるところは1つもないで。
さしみ、残りの骨はお吸い物のだし、頭はカマ焼き。
命をいただくということは、捨てないということで。」

 この発想から、
 夏場、良品の実だけを残し、他はつみ取ってしまう摘果。
そのかなりすっぱい摘果実をレモンやゆずのように利用。
 傷ものは、付加価値をつけるためにジュースに加工。
 すっぱくてクエン酸の多い甘夏でも、それを好む消費者のために、
すっぱさを売りにして提供。

 こう考えると、捨てるモノや価値のないモノはないのです。
それぞれの持ち味を生かしていけばいいのです。

 命を生かすとは、そんなことをいうのでしょう。

             岬人(はなんちゅう)

規格外のモノ

2010-06-14 | 喜久家の情報
 NHK週刊こどもニュースに
「およっ!」
という内容がありました。

『2010年4月、「規格外野菜」という、
いつもは売られない形の悪い野菜がスーパーに並んだ。
寒い日が続いて野菜が育たず、きれいな形の野菜が足りなくなったからだ。

 でも普段、スーパーに並んでいるのは、きれいな形の野菜ばかり。
どうしてなんだろう?形の悪い野菜はどうなるんだろう?

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 実は野菜には「規格」と呼ばれる形や大きさの決まりがある。
規格は県などの自治体や農協など、地域ごとで決められている。

 規格があると、流通が便利になるんだ。
曲がったきゅうりを箱詰めするのは大変だけど、
まっすぐで長さが同じきゅうりなら箱詰めするのは簡単。
 しかも同じ品質のものが入っていたら、箱ごと値段をつけられるから手間が省ける。
そして何よりも、消費者(買う人々)が、形のきれいなものを求めるという理由もあるんだよ。
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 規格は便利な一方で、「規格外野菜」という「売れない野菜」を生み出してしまう。
中には畑に捨ててしまうものもあるんだって。
 でも、形が悪いだけで捨ててしまうのはもったいないと、
規格外野菜を利用する試みが始まっているんだ。

 370万人の会員がいる生協では、
規格外野菜のセットをインターネットで販売し始めた。
形が悪いだけで味は同じ、値段が安いということで評判になり、ヒット商品になったんだ。 
2100セットが一時間で売り切れてしまうんだって!

 でも、規格外の野菜を売り出すことは、買う人にとってはいいことだけど、
農家の人は喜んでばかりはいられない。
今まで売りに出されなかった規格外の野菜が安い値段で売り出されると、
普通の野菜が売れなくなり、値段が下がってしまうかもしれないんだって。

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 それならば、規格外野菜を加工して売ってしまおうという試みもある。
 岐阜県美濃加茂市にある食品加工会社では、
市場では売ることができない規格外野菜を集めている。
細かく刻んで、乾燥させ粉にしてしまうので形は関係ないんだ。
お菓子やふりかけ、健康食品に使われるんだって。

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 日本の食糧自給率は40%で、後は外国から買っている。
その一方で、形が悪いという理由で捨てられている野菜もある。

 自分たちが毎日食べている野菜だから、無関心でいないでみんなで考えてみようね。』

 
 上の「野菜」を「柑橘」に置きかえても同じようなことが言えます。
 実は、浅野農園でも「規格外のモノ」を生かせないかとアイデアをねっています。
今のところ、ジュースは大人気。
写真の下の段が、浅野農園のジュースです。
「大地の恵」甘夏ジュース。
「きよみ」ジュース。

池上彰さんの「伝える力」

2010-06-14 | ブログ
 「NHK週刊こどもニュース」やテレビ朝日の「学べるニュース」でおなじみの
池上彰さんの「伝える力」という本を読んでいます。

 その中に、ブログと日記のちがいについて書かれていました。
『ブログとは、誰かに読んでもらうことを前提に書いています。
 日記は、誰かに読んでもらうことを前提には書きません。
人に読んでほしくないこと、人に打ち明けられないこと、
あるいは自分の心の内をソッと明かし、ぶつけることを目的に書くものです。
わかるのは自分だけでよいのです。』

 ブログには、誰かからの書きこみなどもありますから、
言葉のキャッチボールができるというすばらしい点があります。
でも、そのキャッチボールで、誰かから意見をぶつけられることもあります。
 私にとって、それはそれでとても刺激的で大きな学びとなります。 

 先週の訪問者数が、過去最高となり、1111人。
閲覧数も3544件。
 1日約160人の人が、2ページずつ見てもらっていることになります。

 個人情報保護というきわどい点はありますが、
顔の見えるブログにしたいというのが、私の想いです。
 読み手のみなさんの顔を想像しながら書くのが、楽しみの一つ。

 これからも楽しみながら、おつきあいをお願いします。

                     岬人(はなんちゅう)