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今月19日に「はだしのゲン」の作者中沢啓二さんが亡くなられた。
被爆者としての体験から核兵器の廃絶を漫画そして講演会を通して訴え続けてこられた。
訴えは、オブラートに包まれたものではなく、はっきりとしている。
あの時広島で何が起こったのか、その後どうなっていったのか。
その姿勢に人としての誇りを感じた。
昨年の8月6日。
息子と一緒に広島平和記念式典に出席した。
その時、NPOアント・ヒロシマの代表渡部朋子さんとトモコーポレーションの渡部久仁子さんの
つながりで中沢啓二さんとお話をすることができた。
中沢さんは、特に息子に身近な話からはだしのゲンについてまで、さまざまな話をしてくださった。
まるで若者に日本の将来、世界の将来をたくされているかのように。
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別なつながりで感性哲学論者の芳村思風さんとお話しすることがあった。
芳村さんは、戦争をなくすために次のようなことを言われている。
☆☆☆☆☆☆☆
心の中に平和のとりでを築く
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核兵器の廃絶では、戦争は、なくならない。
核兵器があると、大量殺戮に至る戦争への不安は大きい。
すでに核兵器を作る能力を持った人類において、今核兵器を廃絶したら
必ずや誰かが核兵器を作って、世界を支配しようとする人間が出てくる。
核兵器があることよりももっと恐ろしいのは、人間どうしがお互いに疑心暗鬼におちいることである。
疑う心を持てば、たとえ核兵器がなくなったとしても戦争は起こる。
戦争のない平和な世界を実現するための究極の原理は、ユネスコ憲章前文にある。
「戦争は、人間の心の中で生まれるものであるから人間の心の中に平和の砦を築かなければならない。」
「人間の心の中の平和の砦」とはなにか。
1.謙虚な理性の確立。
2.勝つことより、もっと素晴らしいことは、力を合わせて共に成長すること。
3.対立とは、学びである。
自分が成長するために、学び取らなければならないものを、誰が持っているのかを教えてくれる現象である。
この3つの意識改革が、心の中の平和の砦となる。」
さあ、自分に何ができるか。
小さくてもいい、積み重ねていきたい。
岬人(はなんちゅう)