喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

瀬戸内海国立公園の住人

2010-07-16 | ブログ
 先日7月13日と14日に愛媛新聞のヤング落書き帳コーナーに、
「続・三崎再発見」として、伊方町立三崎中学校の取組が特集されました。

 その中から、1人紹介します。
ペンネームは、バズ(14歳)さん。

『 「自然豊かな地域守って行きたい」
 
 今回の旧三崎町内の「史跡めぐり」は、串、正野(しょうの)編です。
まず驚いたのは、私の住んでいる正野谷は、
なんと瀬戸内海国立公園の中なんです。
聞いたときはびっくりしました。
 
 スタートは、串の海士(あまし)のリーダー植田虎一さんの記念碑で、
ゴールは四国最西端の佐田岬灯台です。
 今回は、バスでの移動があるので、前よりは楽だろうって思ってたけど、
全然楽じゃなかったです。
 山道を歩き、どろだらけになりながら行った正野谷の砲台跡。
 何㎞歩いたかわからなくなるほど遠かった灯台。
みんなクタクタです。
 だけど、やっぱりいい経験でした。

 たくさんの文化財がある国立公園。
私たちはいい所に生まれたと思います。
こんな自然豊かな地域を大切に守っていきたいです。

 ヤン楽の仲間も一度来てみませんか。』

 国立公園に住んでいるんですから、すごいです。
貴重な動植物が保護されています。
そしてその自然豊かな中に、貴重な文化財もあるのです。
「風車の岬」となった佐田岬半島ですが、
もちろんこの国立公園内には、建てることができません。

 自分のふるさとのすばらしさに気づいたのです。
こんな気持ちをもてると、ふるさとに対する想いも全然ちがってきます。
未来をつくるには、人をつくっていくしかありません。

 そんな未来への種をまき続けていきたいです。


                 岬人(はなんちゅう)

足るを知る

2010-07-14 | ブログ
「おかけや」さんから、とってもすてきな書きこみをいただきました。
人生の道草についてです。
紹介します。

『就職活動中の若者に、いつも伝える言葉があります。
(おかけやで働いてくれている若者にも)

「ちょうどいいお金」とは、「食うには困らんが、小遣い銭にはちと困る」量のお金・・・という言葉。
 私の師、讃岐先生から教えてもらいました。
その言葉を聞くと、みんな笑顔に、みんなほっとした表情になるんですよ。

 道草名人、恭平君。
「はたらく」ことの意味を、しっかり考えている、ステキな青年ですね。
足るを知る。
でも向上心を持っている。

 そういう人の輝きに、とてもひかれます。』

 なるほど。
 もっと休みがほしい。もっと給料がほしい。もっと良い仕事がしたい。
といった、足りないものをいつも求めると、
不満やストレスが多くたまります。

 でも「足るを知る」
つまり、あるものに目を向けると、ないものに目を向けるのとは逆に、
感謝の心が多くなりますね。
 この休みで十分。この給料で十分。この仕事ができるのだから幸せ。など。

 これは、地域を見つめる場合も同じだし、
地域づくりで大切な視点です。

 おかけやさんの書きこみを見て、そんなことを思いました。

                    岬人(はなんちゅう)
 

愛媛新聞 ヤング落書き帳 ~ 私たちの誇り ~

2010-07-13 | ブログ
 愛媛新聞にヤング落書き帳という投稿コーナーがあります。
 三崎中学校の3年生が、地域めぐりを行い、
その想いをまとめたものです。
前回に2日シリーズに続き、今日13日も「続・三崎再発見」
として特集されました。
紹介します。

「たくさんの史跡 私たちの誇り」 もち(14歳)
『今回の第2回史跡めぐりは、旧三崎町内の正野(しょうの)、串方面でした。
私が住んでいる地域でもあります。

 行く途中に、小学校時代の通学路を通りました。
小さいときに目にしていたものが史跡とわかり、
とても関心を持ちました。
 ふだん歩き慣れている町がちがったふうに見え、
調べたいという意欲につながったと思います。

 一番印象に残った豊予要塞(ほうよようさい)の第2砲台跡は、
森の奥にあり、たどり着くまでたいへんでした。
 他にもたくさんの史跡がありました。
地元の方からお話を聞き、昔の人の暮らしを知ることもできました。

 史跡がこんなにたくさんあることは、
私たちの誇りです。
 自分の町が好きになりました。』

 写真は、正野(しょうの)野坂の石垣です。
とてもみごとなもので、
水産庁「未来へ残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選ばれています。

 ないものを求めるのではなく、
あるものに価値を見いだし、光をあてていく。
これが、地域づくりにおいて大切なことだと思います。

 明日の「ヤング落書き帳特集」も楽しみです。

             岬人(はなんちゅう)

道草大好きな若者

2010-07-12 | 喜久家の情報
 道草が大好きな若者鈴木恭平君のことを紹介します。
先日、メールが届きました。
就職活動のため自己分析やら他己分析やら、
いろいろとがんばっているようで、少しだけお手伝いをさせてもらいました。

『返信ありがとうございます。
アンケートとても参考になりました。
おかげでなんとなく業界が絞れてきました。
今のところは鉄道、食品・飲料、卸・小売にしようかなと思っています。

 なんせ、大学のときにしていた活動が、
あまりにも多かったためしぼっても
気になる業界がたくさんありました。

 でも、正直なところ、
僕は人よりも欲がないので、あまりお金も高くなくてもいい。
 周りが大企業を狙うなか、名前なんてない企業でもいい。
家の近くでのんびり働けたら結局のところはいいのかもしれません。

 ボランティアでいろんな経験をしてきた僕に、
周りは今までの経験をどこでいかすの?
どこの会社狙うの?
商社?
外資系とみんな聞いてきますが、
僕はそんな人じゃありません。
 
 例えるとクレヨンしんちゃんみたいな人です。
おバカだけど、たまに思いもよらない結果をもたらすときがある
人間なので…

 まぁ、のんびり自分らしく働ける会社はあるのか
わからないですけど。
探してみようと思います。
では、また連絡しますね。
ありがとうございました。』

 能ある鷹は爪をかくすと言います。
でも道草大好きな恭平君らしい考え方。

 本当にめずらしい生き方です。
そして、豊かな生き方です。

            岬人(はなんちゅう)

心にひびくことば (明石康)

2010-07-11 | 喜久家の情報
 愛読書のPHP8月号に、すばらしいことが書かれていたので紹介します。

 元国連事務次長 明石康さんのお話です。

『「学校とは一点から一点への最長距離を教えるところである。」
         (フランス哲学者 ジャン・ギットンの言葉)
 
 朝日新聞の天声人語に引用されていた言葉である。
 入学から就職までを最短距離でかけぬけるあわただしい生き方には、
私も反対だ。
 人生は迷いがあってあたりまえだし、
いろいろ道草をしてはじめて人は自分の適性に気づくのだと思う。

 新卒を懸命にうばいあう日本の企業の姿は異様としかいえない。
 アメリカの一流大学は、一般教養と外国語文化を学ぶ場だし、
国連などでは修士号と数年間の職業経験のある人を優先的に採用している。』

 
 この話からすぐに頭に浮かんだのは、
喜久家に来てくれる若者たち。
 
 写真は、先日三崎中学校3年社会科の授業で、
ゲストティーチャーとして来てくれた若者たち。
 左から愛媛大学の山本さん。
 立って話をしている愛媛大学の久保さん。
 隣は、喜久家プロジェクト代表の浅野洋海。
 一番右が、フランスのパリ出身のトニー。
現在は、ボルドーの大学に通っていますが、9月始めまで喜久家で活動してくれます。

 訪れる若者たちはみんな、自分の大切な時間を使って、
喜久家で郷づくりの活動をしてくれています。
 国内から、国外から。
休みを利用して、時には休学してまで。

 そうして、自分の経験を積み重ねているのです。

 最短距離から道草するすばらしさを教えていく。
それが、学校であり、喜久家のような地域だと思います。

 「少年よ!道草しよう!」

 次回は、道草大好きな鈴木恭平君のことを紹介します。

                岬人(はなんちゅう)



 

家づくり ~ 居間・ダイニング ~

2010-07-11 | ブログ
 百ます計算で学力向上に取り組んだ陰山英男さんは、
居間・ダイニングについて次のように考えています。

 『ダイニングの部屋には、ダイニングテーブルだけではなく、
窓に向けて横長の机を置くことをおすすめしたい。

 夕食準備の間、ダイニングテーブルでは宿題はしにくいが、
こういった机があれば、夕食をつくりつつ、
親は、肩ごしに子どもの学習の様子がわかる。

 しかも、机を変えることで、
食事と学習の時間の切り分けがしやすく、
学習の集中度も上がるのだ。』

 うちもそうですが、小学生は自分の机があっても、
みんなが集まる場所で勉強するものです。
親にあれこれと聞きながら。

 家づくりは、家族の生活習慣にも
大きく影響してきそうです。
 いいアドバイスがあれば、聞かせてください。

                岬人(はなんちゅう)


家づくり ~ 玄関 ~

2010-07-11 | ブログ
 玄関作りについて、百ます計算の陰山英男さんは、次のように言っています。

『玄関に長くいる人はいないから、家を建てるときも玄関にはあまり気を使わない。
だが、毎日何度も使う分、散らかりやすいのも玄関。
 玄関とは、室内と戸外を分ける場所。
 
 外から持ちこんだモノを置いておくスペースや、
出かけるときに必要なモノを保管するスペースがほしい。
 玄関には、コートや戸外の遊び道具などを収納する大きな棚を作るといい。』

 誰かの家や施設に行って、
玄関とトイレの印象は大きいですね。

 広く・豪華ではないけれど、
スッキリとかわいい玄関になりそうです。

 家に光や風が取りこめるように考えると同じように、
人にも気軽に寄って(酔って)もらえるような、
そんな家の玄関にしたいと思っています。

                岬人(はなんちゅう)

家づくり ~子ども部屋~

2010-07-11 | ブログ
 家づくり子ども部屋について、同じく陰山英男は次のように言っています。

『子ども部屋は、あまりいい部屋にすべきではない。
というのは、居心地がいいと部屋から出てこなくなるからだ。
子ども部屋にテレビを置くなど、もってのほか。
 最初は、家を細かく仕切らずに何もないまま広くしておき、
自由に動けるようにしておくといい。
 
 子ども専用の部屋を与えるのは、
子どもがプライバシーを気にするようになってからでも、
十分に間に合う。』

 これまた、同感。
子ども部屋は、必要最小限の広さとモノを。
その分、みんなが集う居間・リビングを広くすることを考えています。
「家を建てたために、家族がバラバラになった」
という話も聞きます。

 南向きの光や風とおしのいい、すばらしい場所を子ども部屋にしたのだけれども、
子どもたちが独立し、今は物置になっている。
こんなふうにならないようにするためにも。

                   岬人(はなんちゅう)

家づくり ~陰山英男コラムより~

2010-07-11 | ブログ
 マイホーム・家づくりを考えています。

 すでに地鎮祭はすませ、見取り図に頭を悩ませています。
でも楽しみながら。
妻や子どもたちといっしょに。
 家づくりは、家族づくりでもあると考えていますから。

 百マス計算で有名な陰山英男さんは、次のようなことを言っています。

『日本人の生活を考えると、やはり和室は必要だなと思う。
家を建てるときは、イスとテーブルの洋風な暮らしが中心でも、
できればひとつ和室を作りたい。
 
 畳の上に大の字に寝れば、スキンシップも高まる。
日本的感覚は、この畳文化とは切り離して考えられない』

 私も畳が大好き。
 知りあいに道岡さんという八幡浜にある畳屋さんがいます。
まだ若いのに畳屋を継ぎ、畳作り一筋。
もっと、くわしく畳について聞いてみたいと思います。

                     岬人(はなんちゅう)

 

タイガーウッズの考え方

2010-07-10 | ブログ
 今日は、新チームになって初めての合同練習会・練習試合がありました。
広見中学校・大洲北中学校・大洲南中学校そしてうちの三崎中学校。
 それぞれの学校を率いる尊敬する大好きな指導者がおられます。
広見の徳田・大洲北の坂本・大洲南の濱本先生。
 みなさん、テニスに対してとても情熱があり、
それ以上に子どもたちの人間形成に対して情熱のある方ばかりです。

 いつもそのことに気づかされ、大きな学びとなっています。

 タイガーウッズにこんな有名な話があります。

『トーナメントの最終日、タイガーウッズ選手は、
2位の選手と1打差をつけて先にホールアウトしました。

そして、2位の選手がホールアウトするのを待っていました。

1打差で2位の最終組の選手が、
最終ホールのグリーン上で5メートルぐらいの
バーディーパットに挑戦しようとしています。

もし、この選手がこのパットを外せば、ウッズ選手の優勝が決まります。

 あなたがタイガーウッズ選手の立場だったらどうでしょうか?
「頼む、外してくれ!」
と祈らずにはいられないと思います。

 タイガーウッズ選手は違いました。
 2位の選手のバーディーパットが決まった瞬間、
なんとタイガーウッズ選手はガッツポーズをとっていました。

 試合が終わった後、記者に
「なぜ、彼のパットが入って喜んだのですか?」
と聞かれたタイガーウッズ選手は、
「私は勝負の勝ち負けではなく、
 常に自分にとって最高のゴルフをしたいんだ。
 そのためにはほかの選手も応援する」
と答えました。

 この試合はプレーオフになって、タイガーウッズ選手が優勝しました。
 もしも、彼が「外してくれ」と祈っていたら、
果たして優勝できたでしょうか?』

 テニスでも相手のミスを期待するのではなくて、
自分にとっての最高のテニスを目指して試合に出れば、
良い結果が出るかもしれません。


 タイガーウッズ選手の目標は優勝だったかもしれませんが
目的は最高のゴルフをすることでした。

 誰にも目標と目的があると思います。

 私の場合、試合で勝つことは目標ですが、
目的ではありません。
 目的は、テニスを通じて子どもたちが自分の人生を豊かにたくましく生きていく、
そんな力をつけさせていくことです。

 目標を具体的に立てて努力することは大切ですが
目的を忘れてしまうと、
せっかくの努力が何の役にも立たなくなります。

 目的を達成するためにはタイガーウッズ選手のように
目先の目標にとらわれないで、自分との戦いに勝たないといけません。

 常に自分の人生の目的と
戦っている感覚が大切だと思います。

「最大の敵は、自分」なのです。

                岬人(はなんちゅう)



喜久家のすてきな仲間

2010-07-09 | 喜久家の情報
 2009年の国際ワークキャンプ参加者の水野裕規君。
 
 心も見た目も好青年。
離れた後も彼とつながっています。
うれしいメールが届きましたので紹介します。

『お元気ですか?
就職活動をしていたんですが、
先日、業界中堅の建設会社から内定をいただきました!

 周りが次々と決まっていく中、
なかなか決まらずこの時期まで苦戦していたので、
ようやく決まり、ホッとしています。

 建設業界は今、不況でたいへんな業界と言われていますが、
就職活動をしていく中で自分がやってみたいと思い選んだ仕事なので、
まずは4月からの仕事をがんばろうと思います。

 就職活動で、学生生活で取り組んだボランティア活動をエピソードに、
自分の特性やそこで得たことをアピールしていました。
その中でもメインで話していたのは、平礒での活動でした。
 なので、このような結果になったのはあの日、
伊方で一緒にがんばれたからだと思っています。
ありがとうございました。

 洋海さんや農家のみなさんは元気にしていますか?
そのうち平礒へ遊びに行って、みなさんに会いたいです!』

 本当に、うれしい連絡です。
彼らが関わってくれることで、常に新しい風が吹きつづけています。
それが田舎の平礒の魅力につながっていきます。

 何もないと思っていたふるさとが、
実は見方のちがいでそう思っていただけ。
 少しずつ、少しずつ魅力が出てきています。

                        岬人(はなんちゅう)

喜久家のすてきな仲間

2010-07-08 | 喜久家の情報
 喜久家には、すてきな仲間がたくさんいます。
国内に、そして国外にも。

 その一人、水野裕規君。
彼から、とってもうれしいメールが届きました。

その前に、2009年国際ワークキャンプに参加した後に
送ってくれた感想から紹介します。

『帰り道の間ずっと、平礒でのことを思い出しながら帰っていました。
今日、千葉は天気がとてもよくて、
「今日は収穫日和だな。みんながんばって作業をしているんだろうな。」
なんて考えていました。

 みなさんの、少しでもこの平礒を元気にしたい、後世に残していきたい、
という思いに応えたくて、一生懸命手伝いをさせてもらいました。
みなさんが故郷のためを思い、こういう行動を起こしたからこそ、
僕はこういう場所に来ることができて、
みなさんや仲間と出会い、
一生忘れられないような経験ができたのだと思っています。
 
 平礒での生活がきっかけになって、
僕の住んでいる、千葉や東京の良い部分も見つめなおすことができそうです。

 今回のワークキャンプのように、それぞれの地域間の交流を増やして、
田舎と都会の両方が、お互いの良い部分を見つめ合っていければ、
僕たちの将来も明るいものになっていくのではないでしょうか。
 
 これまで、家族のようにいろいろとお世話をしてくださり、
本当にありがとうございました。

 また、平磯に帰れることを楽しみに、日々の生活を頑張ろうと思います。』

 なつかしいです。
平礒を発った後の若者たちの様子が、いつも気になっています。
 だって、もう家族のような人たちですから。

                 岬人(はなんちゅう)

 

七夕

2010-07-07 | ブログ
 と言うことで、西暦(太陽暦)の今日7月7日を七夕にすると
季節感がずれるのです。

 七夕とは、五節句の一つです。
 ちなみに、一月七日が、人日(じんじつ)。七草かゆで祝います。
 
 三月三日が、上巳(じょうし・じょうみ)。桃の節句。
 
 五月五日が、端午(たんご)。菖蒲湯やヨモギ餅で邪気をはらいます。
 
 七月七日が、七夕(しちせき)。中国の星祭りに、日本のタナバタツメの
伝承や盆行事などがまじって各地で広く行われるようになりました。
織り姫と彦星の話は、中国の星祭りのもの。
 
 九月九日が、重陽(ちょうよう)。菊の節句とも言います。
九という数字は、奇数の最後で、
九の重なるこの日を昔から中国では、尊んで祝いました。

 月歴の七月七日は、今年の場合、西暦の8月16日(月)にあたります。
この頃なら天の川がきれいに見えます。
 
 ロマンチックなお話は、その時にまたしましょう。
でも実は、この織り姫と彦星のお話、ロマンチックと言うにはちょっとちがうような。
もう一度、このお話を思い出してみてください。

月と季節の暦 ~ 季節 ~

2010-07-07 | ブログ
『西暦で3月から5月までが春というような季節感はとってもずさん。
実感として春は2月中に始まりますし、
最も寒冷な大寒時期を経て、立春の2月4日前後に私たちは、
その変化をキャッチしているものです。
 
 梅は咲くし、ウグイスは鳴くし。
 日本列島に生活した人びとは兆しというものにとても敏感でしたし、
耳を澄ましてそれを探ろうとしたものです。

 二十四節気は、太陽のリズムを表現したもの。
 七十二候は、月のリズムを表現したもの。
ほぼ五日ごとに季節の移り変わりを分けています。』

 したがって、月歴の七十二候をみれば、
かなり日本の季節感にピッタリなのです。

                  岬人(はなんちゅう)

月と季節の暦 ~ 月暦 ~ 

2010-07-07 | ブログ
 今日は、7月7日七夕。
でもちょっと季節感がおかしいのです。
この梅雨の時期に天の川?

 実家は農家ですし、農業は今でもかなり
月の暦と関わりがあります。
つまり、日本にとって月の暦の方が季節にピッタリ。
 
 そんなことに気づき、月の暦を買い求め確かめています。
私が買ったのは、「月と季節の暦」(志賀勝)。
その中から「月歴」に関して、

『三日月から始まって上弦、満月、下弦と、
月は規則正しく地球の周りを平均29・5日のサイクルで一周しています。
「ひと月」というのは古くからこのサイクルをいう言葉で、
月暦はこの月のリズムをもとに作られているものです。
 
 月の好きな人はもちろん、月は生命のリズムに深く関わっていますから、
出産関係者、農業・漁業、芸術家、古典文学愛好家、俳句関係者、
小・中・高の先生、東洋医学・西洋医学関係者などすべての職業にわたり、
老若男女世代を問わず利用されているのがこの月暦。

 月の光はすべての人びとを遍く照らすといいますが、月を必要としている人は
かなり多いようです。

 西暦(新暦)は太陽だけで成り立つ暦です。
 立春、春分、夏至ということばは、二十四節気といわれる、
太陽の位置を示す24の節目です。
 月暦は、七十二候。季節がこまやかに感じられます
 
 月と太陽の両方から成る暦は、太陰太陽暦です。
月暦の新年は、立春(太陽の節目)に一番近い新月を正月一日(ついたち)とすることになっています。』

 つまり、月歴の正月元旦とは、真っ暗闇の夜なのです。
今年の2月14日(日)がそうでした。
中国や台湾、日本の田舎では、旧正月と言います。

                      岬人(はなんちゅう)