パチンコ屋かゲームセンターやったか忘れたけど、その店頭に、同じ所を
ぐるぐる回るようにしてある宣伝用のスヌーピーの人形があった。
仕掛けは単純で、電池で動くスヌーピー人形の首に釣り糸のようなもの
をくくりつけ、支柱にくくりつけてあるだけ。これでスヌーピーは支柱を中心
にして電池が切れるまでずっと動き続ける。
ただのスヌーピーの人形。やのに、それを見て俺はなんとも可愛そうにな
り、もうその糸を外してやってくれ、という感情に駆られてしまった。
それは、スヌーピーに悲しい何かを投影したからに違いないねんけど、何
を投影したのかが自分でもよく分からない。
色々なものに縛られ、変わり映えのしない生活をしている自分を映した
のか。はたまた、スヌーピーを虐待されている動物として映したのか。
店としてはもちろん、そんなくだらないおセンチな感情の持ち主のことを考
える必要なんか全くないし、そのディスプレイのやり方に問題がある訳や
ないけど、人を呼び込むのが目的にしては、あまりセンスのいい宣伝とも
言えんと思うねんな。