僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

ふし穴

2006-08-24 | Weblog

最近はワンクリック詐欺やフィッシング詐欺と呼ばれるネット上の犯罪が
多いが、昔からずっと変わらず続いている詐欺がニセモノをつかませると
いう方法。特に高級ブランドのニセモノはかなりの数が市場に出回って
いて、造りも精巧でなかなか本物との見分けがつかないものも多いと聞
く。

ただ、それだけずっと続くということはそれだけ騙せる対象が多いということ
でもある。
だいぶ前になるけどそれを裏付けるニュースがあった。高級ブランドバッグ
のニセモノが大量に見つかったという。で、街角でニセモノをつかまされた
おばちゃんのインタビューを取ってたんやけど、そのインタビューを受けてる
おばちゃんがバカ丸出し。

「ニセモノを売りつけるなんて許せないっ!」やて。それ以前にニセモノか
本物かも見分けられへんくせに、そのニセモノを本物やと信じて買った自
分を責めんかいっちゅうねん!結局誰かにニセモノやと言われなければ、
それを本物やと思い、“高級ブランドを持ってるだけ”の満足を一生持ち
続けたくせに。
世間に、私はこんなにバカです、と自らさらしていることにも気がつかない
大雑把な神経と大雑把な金を持ってるこんないい「カモ」がたくさんいる
訳やからそらいつまでもそういう詐欺が廃れることがないはずやわ。

俺はギターが大好きでいわゆる高級ブランドのギターも何本か持っている。
ただ、そのギターはとても弾きやすくていい音がするから買った訳で、たとえ、
後でそれがニセモノであると言われたところで何の文句もない。だって俺は
その機能を買った訳で、高級ブランドのギターを買った訳やないから。
今持っているわけやないけど、実際楽器店で何十万もする有名ブランド
のギターを弾いてもそんなにいい音がしないものあるし、自分では本物か
ニセモノかというのはブランドではなく件の機能であって、自分ではその機
能を量る確かなものさしを持っているつもり。

自分の満足のために欲しいものを買うのは何の問題もない。
でも所詮は自己満足の世界やねんから、その責任を他人に転嫁したら
あかん。
高級ブランドを持ちたいなら、せめてこのくらいの心構えを持つのはあたり
前やと思うねんけどなぁ。