バカのひとつ覚え、という言葉がある。
融通がきかず、どんな場面でも決まりきったことしかできないことをいう。
ただ、何かを成し遂げる人もこういう側面を持っていて、バカのひとつ
覚えこそが一流の証だったりもする。
後者の話は聞いていて楽しいが前者は腹が立って仕方ない。
残念ながら昨日、その前者の話があった。
例の納沙布辺りで日本の漁船がロシアの国境警備隊に銃撃され、
一人が亡くなられた事件で、捕らえられた日本の3人と面会するため、
日本の山中政務次官が面会のため船でロシアに向かった。
その時の山中さんの行動にある意味度肝を抜かれた。
なんと、山中さんは船の上から見送る人に手を振り、見送る人も山
中さんに手を振っていたのだ。
永久の別れでもなければ、世界一周旅行にでかけるのでもない。国
と国の問題、しかも人一人が亡くなっている国際問題を解決するため
に出発するのにこのザマ。遺族の方が見たらどう思うかなんて全く頭に
ないねやろう。船の上から手を振るほうもバカなら、陸から手を降るほ
うもまたバカ。
このバカ行動に腹を立てながらも発見したことがある。
この手の振り方、選挙の時の手の振り方そのままなのだ!いつもどん
な時にも次の選挙を見据えた行動をとるという、バカのひとつ覚えとし
ては、これ以上ない好例。
それでも政治家になった訳やから、何かいい意味のひとつ覚えを持って
いるはず。
どうせバカならせめてそっちを見せんかい。