ちょっと前から考えてはいたんやけど、12/14に書いたYAIRIのギターにピックアップを
つけることにした。
ギターを知らない人のために一応ピックアップというのを説明しておくと、これは簡単に
言うとスピーカーから音を出すために使う「マイク」みたいなもの。本来ならギターの前
にボーカルマイクのようなものを立てて音を拾えばそれが一番ええんやけど、その方法
だと弾き手がちょっと動いただけでマイクとの距離が変化して音が入らなかったり、ハウ
リング(キーンというような共鳴音)を起こしたり、と、音はいいけど結構問題が多いの
で、それを解決するためにギターに仕込む小型マイクをピックアップと呼ぶ。このピック
アップにも様々な種類があるんやけど、とりあえずそこまではええとして。
今回、何を買うかさんざん悩んだ挙句、購入したのは「LR BAGGS/M1」というもの。
後輩の音響屋さんに教えてもらったプロの音楽関係の人がよく利用しているという、
SOUND HOUSEというインターネットショップで16,500で購入。なんとそこらの楽器店より
9000円近くも安い。そのかわり直輸入やから説明書から何から全部英語で、理解
するのにちょっと苦労するけど。
で、昨日、早速取り付けて弾いてみた、その感想。
「うーん、ボチボチ」
低音には結構満足するところがあるけど、7フレットから10フレットくらいまでのの1、2
弦の音がちょっとエレキっぽい音がする。12フレットを超えたあたりからはまたよくなるん
やけど。弦の問題もあるかもしれんし、まあ全体的にはええ感じやけどね。
ピックアップには高いものでは18万円ほどするものから、下は3000円までピンキリある
ので、価格、音、取り付けやすさ等を総合した購入基準と、限られた機種しか試奏
できなかった非購入基準(リスク)の両方を合わせて判断した結果、このくらいの値
段ならもしダメでも諦めがつくやろうというのがこのピックアップやったので、予想通りと
いえば予想通りやったけど、6万円のギターが数十万クラスのギターに化けるかも、と
えらく期待していたことも事実で、そういう面ではあつかましい期待外れでもあった。
ただ、ギターの「いい音」というのは好みや演奏ジャンルの問題で個々に判断が違う
わけで、客観的に何をもっていい音というのか、というのは難しいところ。だから結局
ギターが好きな人はさまざまな種類・メーカーのギターを持つようになるんやね。
そういう意味ではまぁ、また音の違うギターが一台増えたというのは、うれしいことや
ねんけど。
いづれにしても、年末に1万7千円程度で夢をみようと考えたのはちょいと甘かった。
来年も新しいギターが欲しいと夢は続きそうであります。