今日から、駐車違反の取り締まりシステムが大きく変わった。
従来は、警察官や交通巡視員が、ある程度時間が経っても動かした様子のない車に限り、違反キップを切っていたが、今日からの新システムは、都市部などでは、取り締まりを、警察から委託された民間の駐車監視員が行い、また、それを機に車両に運転者がいないのを確認した時点で即取り締まりの対象とするようになった。
ニュースサイトで見ている限り、路上駐輪の二輪車や、配達のトラック、ハザードをつけて極短時間だけ運転者が離れた車までも、対象になっている。
これで、各都道府県の県庁所在地や政令指定都市などの中心街の道路は、容易に路上駐車ができなくなり、路上駐車によって、円滑な交通や緊急車両の妨げが生じることが減るだろう。
しかし、その新取り締まりシステムは、手放しで大歓迎してよいのだろうか?
駐車禁止のところへ駐車することを肯定するわけではないが、それでも、配送や建物の工事、清掃などで、駐車禁止道路でもやむを得ないケースは、多々ある。
わたしが勤めている清掃会社も、中心街の店舗などの清掃を行うことがあるが、駐車場がないところが結構あるため、清掃場所が、交通量が少なく他の車両などの通行に支障が出ない場所に限り、路上駐車することがあるし、どの都市も、中心街は、清掃に限らず、現場作業員などが路上駐車せざるを得ないケースはかなりあるだろう。
そのような業務関係の車両まで、杓子定規に取り締まりの対象にするのは、むしろ反社会的行為のように受け止められても仕方がない。
また、交通量がそれほどないうえに道幅がある程度ある道路沿いの公園(公衆便所のあるところ)の横などは、用便などでやむを得ず緊急停止するケースも考えられる。
業務や緊急的なケースでやむを得ず短時間駐車している車で、なおかつ、他の交通への影響のあまりないものは、即取り締まりの対象から外すなど、もっと柔軟な考えで臨まない限り、その新取り締まりシステムは、大半のドライバーからは歓迎されないであろう。
杓子定規的に、「ドライバー不在=即取り締まり」が、当たり前になると、大半の国民に、「警察が、金(反則金)を取りやすくするために、制度改正をした」と批判されても仕方がないと、私は思う。
みなさんは、今日からスタートした新取り締まり制度を、どう思われますか?