
































行きつけの図書館で、ふと目に付いた『黄昏のアントワープ』

提供している

幸せだったろう2006年の出版で、家族で旅したイタリア・ベルギ-・スペインの紀行エッセイ本。
「旅とは人生そのもの。命あるかぎり旅をしよう。過去と折り合い未来を生きるために。思い出と
和解し今を喜ぶために」。多様なヨーロッパの旅を通して見えてくる、人生への想いが興味深い。
冒頭の「たった一度しか無い人生。世界中を食べ尽くしたいと思って何が悪い」の勢いそのままに
「歩け・呑め・喰え」を合言葉に、辻ファミリーが過ごした…今となってはHAPPYTIMEの記録…

生活拠点のパリと、訪れたミラノの文化比較は、料理・ワインに止まらず人生の軸足を何処に置くか、
民族性の違いまで説いて面白い。本のタイトルになっているベルギーのアントワープは、私もいつか
旅してみたい街のひとつ。著者がベルギーを訪ねたのは、友人に「美味しいビールを呑みたければ
ベルギーへ」と啓蒙されたから…らしいが、不肖kimitsukuの場合は




世界で最も美しい駅舎といわれるアントワープ中央駅

歳月をかけて完成したアントワープ中央駅。大理石を使用したネオ・バロック様式の重厚な建築は
「鉄道の大聖堂」とも呼ばれる荘厳な雰囲気で、如何にもkimitsuku好みの古き良きヨーロッパ。
上の写真からも、駅舎が大聖堂と並んでその都市を代表する建造物だった時代が偲ばれます。
アントワープの観光名所No1が、大聖堂や美術館を押さえて此の駅舎というのも頷けるような…。
辻 仁成のエッセイ『黄昏のアントワープ』を読んで、益々ベルギー旅行に憧れを…

