うそつきニッポン

　国民の命を守るべき厚労省が血液製剤によるＣ型肝炎の発症事例を個人が特定できる資料を保持しながら薬剤メーカーとともに５年間も隠していた。

　もっと早く本人に知らせることができれば早期治療もできたものを。

　薬害エイズ事件と同じ構図で教訓がいかされていない。

　利益のためなら国民をだまし続ける体質は食品業界にも「赤福の製造日のウソ」「輸入牛肉を国産とウソ」「廃鶏を比内地鶏とウソ」

　建設業界では「設計基準強度をごまかす」「防火建材をごまかす」……

　ウソとごまかしのニッポンに何時からなったのでしょうか。

　儲けのためなら「ウソやごまかし」は当然という社会。私たちは何を信じていけばいいのやら。

　とまらない偽装、改ざんをなくすにはそこで働く人の内部告発に頼るしかありません。

　内部告発者は時として、社内では厳しい目線で観られます。そこをしっかり守る法的な措置と社会制度が必要ではないでしょうか。