九電は、川内原発が事故が起きた際に対策所として使う免震重要棟の新設計画を撤回したという報道があります。
川内原発の免震棟は規制委員会の審査でも設置が前提とされていたもので、約束違反ではないでしょうか。報道では、今ある対策所を使い続けるとしています。
免震棟は、原発に重大な事故が発生したときに「対処施設」として使われ、福島原発事故では重要な役割を果たしました。大きな地震があっても免震装置があり、揺れを軽減することが出来ます。九電の計画では、地上三階建てで、延べ床面積約6600㎡で、二階部分に約620㎡の「対策所」を置くことになっています。
再稼働を急ぐ九電は、免震棟ができるまでの措置として平屋建ての対策所は約170㎡の施設を新設しています。
私も見てきましたが、とても狭く仮眠室も食堂も浴室もありませんでした。
免震棟の新設を撤回する代わりに、暫定施設の近くに地上二階地下二階建ての「耐震支援棟」を設置し、医務室や宿泊室などを置くとしていますが、その施設の広さや収容人数などが決まっておらす、事故時に建物間を移動することになり作業員が被ばくをする可能性もあります。
九電のやり方は、規制委員会の審査でいい顔をして審査をパスさせ、原発が動き出したら「金がかかる」と反故にするやり方には納得できません。
写真は、26日の佐賀新聞です。